平成20年 第2回定例会一般質問3

 

DSC_0054 2.jpg●自転車都市せたがやについて

(フランス・パリの自転車レンタルシステム「ヴェリブ」を,

世田谷区でも研究し、導入してはいかがか?)


 私が実際に海外に行って感じたこと、

それはその国の気候・風土・文化によって、

自転車に対する取り組み、また自転車に対する意識が

まったく違うことに大変驚いた。

 


北西ヨーロッパは自転車先進国と言われているが、

その中でも特にフランス・パリでは、

自転車に対する取り組みが進んでおり、

自転車システムが確立している。

 


パリでは渋滞・排気ガス・騒音

といった自動車による環境の悪化に伴い、

2020年までに市内の自動車を40%削減する、

という施策の一環として

2007年に「ベリブ」という大規模なレンタル自転車事業を開始。

 

開始から39日後には通算200万台に達するほどの爆発的な人気で、

今では市民の約10人に1人が年間パスを持っているという状況。

 

 

この事業の最大の特徴は次の通り。


レンタル自転車約2万台を用意し、パリ市内約300mおきに1500のスタンドを設置。

●パリ市内のどこでも乗り捨て可能。

最初から最後までセルフレンタル方式なので、24時間、年中無休利用可能。

よって好きな時間に登録・利用・返却ができる。

●登録・利用・返却・支払いなどはすべてナビコと呼ばれるICカードで管理されており、

1枚持っていれば手続きがすべてできる。

●料金体制は登録料とその都度の使用料との合計。大変安い。

  登録料は、1日パス:1ユーロ(約160円) 一週間パス:5ユーロ(約800円)

         年間パス:29ユーロ(約4640円)の3種類あり。

  使用料は、次のスタンドに30分以内に返せば無料。

         30分を過ぎると、31~60分は1ユーロ、61分~90分は2ユーロ、

         その後30分延長するごとに、4ユーロの追加料金がかかる。

  長時間利用をすると料金がやや高いが、短時間利用はかなり安い。

  例えば、例えば、1日パスの場合、登録料の1ユーロを払ってしまえば、

       30分以内に自転車を次のスタンドに返し、また借り直す、

       これを繰り返せば1ユーロで一日過ごせる。

  (これは、あくまでヴェリブが短時間のいとう手段として導入されているから。

   実際に1回のレンタル平均時間は20分、1回あたりの平均走行距離は2キロで、

   30分以内に自転車を乗り換える利用者が大変多い。)

 ●システムの運用は有限責任会社が運営しており、

 市は広告使用料をとってまかなっているので、お金がかからない。

 むしろ広告収入・登録料・使用料の収入もあるので、

 市の財政は潤い、このヴェリブは大成功。

(パリ市当局は広告大手JCと契約を結び、

市内で優先的に1600の広告パネルを設置する権利と交換に、

運営に要する経費を負担することになっている。

よって、広告料金も入ってくるので、市の財政は潤う)

 


このヴェリブは、

便利さ・安さ・早さ・かっこよさの4拍子がそろって、

自転車革命を起こした。

このシステムを導入することで、

自転車に乗るパリ市民が圧倒的に増えたため、

警察も本格的な取締りに乗り出し

、信号無視などの交通ルール・マナーが徹底され、

自転車に対する意識が高くなった、ということである。

 

 実際にパリに住み、このシステムを利用していた友人の話では、

ヴェリブは安いし、24時間好きなときに借りられるので、

気軽に自転車に乗ることができ、どこでも行ける。

また盗難の心配もないので安心。

意識して町並みを見るようになり、街がよく見えるようになった、

と言っていた。

 

 世田谷区でも、このシステムを導入することにより、

●放置自転車もなくなり、放置自転車取締りのコストも減る、

●そしてなにより街がきれいになる、

●CO2削減にもなり、環境によい、

●また区民の方のメタボ対策にもなる、

●また新しいシステムを導入することにより、自転車に対する人々の意識が高まり、

 自転車のルール・マナーの周知徹底になる。

●盗難防止になる。

●世田谷の町並みを意識してみるようになることで、新しい発見がある、

 近くても気づかなかったことが見えてくる、など。

 

このパリのシステムを導入することでたくさんの利点がある思う。

(今は自動車一回の給油で自転車が一台買えるくらい、ガソリンも値上げしている時代。)

そこで伺う。

 

区は「自転車都市せたがや」についてどのような考えで進めているのか?

また世田谷区でもパリのレンタルシステムを研究し、導入してみてはいかがか?

区の考えを聞く。

 


次に、世田谷区が実施している、レンタサイクルについて伺う。


世田谷区内では現在、5つの場所でレンタサイクルを実施しており、

1日借りても200円、1ヶ月で2000円と、

大変安く、利用しやすくなっている。

その中でも桜上水駅前と経堂駅前のレンタサイクルでは、

相互乗り捨て可能で、

利用している学生などからは大好評。

先日はテレビでも放送され、少しずつ浸透してきているが

まだ知らない方が多くいらっしゃることも事実。

実際に私の知人・周辺の方に話したところ、

いい事を知った、そんなに安くて便利なものがあるなら利用しない手はない、

といっていた。

そこでさらにレンタサイクルの周知をし

、その上で相互乗り捨てのシステムを他の駅でも増やし、

最終的にパリのような、自転車都市せたがやをめざすことが、

環境面でもまちづくりの観点からもよいと考える。

そこで伺う。

 

まずレンタサイクルの利用状況を聞く。

次に、今後のレンタサイクルのPRの仕方、

またレンタサイクルの設置の考え方について

区の見解を問う。

 

 

 

答弁

●区は「自転車都市せたがや」についてどのような考えで進めているのか?

 

自転車は、手軽で身近な交通手段。

地球環境に優し祈りものであるとともに、

健康作りにもよいことから多くの区民に利用されている。

 

区では自転車を、都市交通における重要な交通手段と位置づけ、

自転車利用を促進する上で、

自転車放置などの課題を含め、

総合的に関連付けていかねばならないと考えている。

 

こうした考えを、平成13年に

「世田谷区自転車等の利用に関する総合計画」

としてまとめ、

この総合計画に基づき自転車利用に関する事業を進めている。

 

●世田谷区でもパリのレンタルシステムを研究し、導入してみてはいかがか?

 

フランス・パリ市が提供している自転車貸し出しシステムですが、

2007年7月15日のシステム開始から1ヶ月間で、

延べ約165万人が利用しており、

自転車1台につき1日あたり5人以上の方が利用されていると聞いている。

 

このシステム「ヴェリブ」は、どこでも借りてどこでも返せる、

多数のステーションを設置し、

自転車を市民の移動手段として位置づけ、

利用を促進している。

これは自動車渋滞の減少による環境保護にも寄与。

区はこの取り組みを高く評価している。

 

フランス・パリ同様の、

どこでも借りてどこにも返してよい、

「コミュニテイサイクルシステム」を展開する本区としても、

高い関心を持って動向を見守っていく。

 

●レンタサイクルの利用状況を聞く。

 区のレンタルサイクルポートは、

三軒茶屋中央・桜上水南などを含め、区内5箇所。

利用状況は、現在5箇所に約1140台の自転車を配置。

本年4月の一日の平均利用者は、

定期・日決めを合わせて約1380人。利用率121,4%。

 

この中で桜上水南と協働駅は、

どちらで借りてどちらに返してもよい、

コミュニテイーサイクル(がやリん)として、

昨年3月から利用開始。

利用者には大変好評で、他にも設置してほしいという声がある。

 

 ●今後のレンタサイクルのPRの仕方、

レンタサイクルの設置の考え方について、区の見解を問う。

 

桜上水南・経堂駅前に加え、

本年中には桜新町においてもコミュニテイーサイクルを導入予定。

 

これにより京王線・小田急線に加え、

田園都市線までを南北に繋ぐ自転車交通ネットワークが形成されることになる。

自転車利用の促進がなおいっそう図れる。

 

PRに関してだが、これまでも区の広報誌をはじめ、

インターネットのホームページなども活用し、

環境に優しい乗り物として、各種報道機関にも「コミュニテイサイクル」

として、取り上げていただき、

その知名度も上がってきている。

 

今後もレンタサイクル・コミュニテイサイクルのPRについて工夫し、

普及に努めていく。

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