平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(都市整備所管分)1

電動式カートの安全利用について

先日の一般質問で、電動式カートについて取り上げたので、
本日はもう少し具体的な取り組みについて、伺っていく。

まず、先日の一般質問で、
電動式カートは道路交通法上、歩行者扱いなので、
電動カートが車両ではなく歩行者であるということを、
自転車・自動車を運転する人、そして何より同じ歩道を歩く歩行者1人1人が、
それぞれ認識を持つことこそが大切ではないか、
そのための周知をすべき、
ということを質問をさせていただいた。

本日は具体的に、質問をさせていただく。
まず、カート利用者に対しての安全対策について伺う。
電動式カートを使う利点は次の通り。
・高齢化に伴い、足腰などの身体が低下した方が、
 誰かの手を借りることなく1人で自由に外に出ることができる
・例えば大型スーパーに入ることができるなど、行動範囲が広くなりライフスタイルが広がること
・電動カートは介護保険が適用されることもあり、安く購入・またはレンタルも可能である。
 よってこれから利用者が増えることが予想される。

しかし電動カートはブレーキがないこともあり、
慣れるのに少し時間がかかることも事実。
実際に利用されている方のお話を聞くと、
ブレーキがないので、感覚をつかむまで、近くの公園で何度も練習した、
また広い所から狭い所に行くのが難しい、
特に公園の入口にあるさくをくぐりける時に苦労する、段差が怖い、
というご意見があり、
やはり運転するにはそれなりの練習が必要だと思う。
そこで伺う。

①現在、区内の電動カート利用者に対しての安全教室を、

 区で行っているのか?現状を伺う。
 
答弁
 ・電動カートは、障害のある方や高齢により足腰が弱った方が主に利用している。
 ・区では現在、電動カートの安全教室を実施していないが、
  警視庁交通部では年に数回、
  世田谷区喜多見の警視庁交通安全教育センター1か所で、
  安全教室を希望者に対して開催している。
 ・その理由としては、
  電動カートを遠方から持ってきていただくことは困難なため、 
  安全教育センターで電動化カートを5台用意し、ここまで来ていただいている。
  それも高齢者が多いため、バス等で送り迎えをしている、と聞いている。

②区では区民の方に安全教室を実施していない、
また警視庁交通部では希望者に対し、喜多見の警視庁交通安全教育センター1箇所で、
安全教室を実施しているとの事だが、
高齢化が進んでおりカート利用者が増えることが予想される・またそれに伴う事故発生状況の推移から、
自動車や自転車・同じ歩道を歩く歩行者へ、、
カートが歩行者であることの周知はもちろんのこと、
それ以外に何より、電動カート利用者自身に対しての安全対策を強化することも必要。
例えば、
◎歩道のない道路では歩行者と同じでように右側端を通行すること
◎歩行者との間隔に注意すること
◎斜め横断の危険性
◎踏切には溝があることから、車輪を取られ脱輪の可能性があり危険であるので、
 端によりすぎず直角に横断すること
◎坂道でのスピード調整など、電動カート利用者への安全対策の強化へも必要。

警視庁と協力して区内の安全教室の機会を増やすことや、
利用者に対し、警視庁交通安全教育センターでの安全教室のさらなる周知も必要と思うが、
いかがか?

答弁
高齢化が進む中、
足腰の筋力が低下した高齢者の屋外での移動手段としての電動カート利用者は、
今後増加すると思われる。
カートの安全利用を考えた時に大切なことは、
そのカートを操縦する能力を持っているか、
街の中で状況判断ができ、それに対応した行動がとれるか、
の2点である。
通常、障害者は東京都心身障害者福祉センター(高田馬場)で、
専門的にこの2点をチェックし、
高齢者が介護用品として使用する場合は、ケアマネージャーがケアプランとして組み、
カートのメーカーが適応能力があるか、
を同じくチェックして判定する、と聞いている。
 利用者は保健福祉の部局を通じて電動カートを利用する仕組みとなっていることから、
事故が多くなっているという実態があることを
所管に伝えていく。

 要望
 操縦能力や判断能力のチェックはもちろん必要だと思う。
 それと共に現状では、
 利用者は保健福祉の部局を通じて電動カートを利用する仕組みになっているとのことなので、
、保健福祉所管に事故がある実態を伝えていただきたい。
 それと同時に、
 やはり区民の方が安心して道路を通行するためには、
 道路整備という視点が欠かせない。
 電動式カートの安全対策についても、
 道路整備という視点を持ち認識していただくことを要望する。

 

最後にもう1つ伺う。
6月の新聞記事では、
経済産業省の発表で、
市場にあるハンドル型電動車いすの多くは日本工業規格に適合しているが、
一部に坂道時の速度超過など、
適合しない製品、動的安定性が十分でない製品が存在していることに加え、
各機種間で操作方法が統一されていないため、
使用者が誤操作する可能性の実態がある、とある。

電動カートを利用する人は電動カートを信用して利用するわけで受動的。
また、時速6km以上出るなんて、まさか基準を超えるなんて思っていない。
規定内の電動式カートがどれか、ということを見抜くことはできない。
しかし規定外のもの、特にスピードの出るものに関しては、
非常に危険。
区はこのことについて、認識はあるのか?
国の動きとともにお聞きしたい。

(平成19年に独立法人 国民生活センターが行った電動3・4輪車の安全性のテストによると、
 行政への要望として、
 電動車いすとして販売されていながら、
 最高速度や車体の大きさが道路交通法の基準を大きく超えているものがあった。
 特に速度の出るものは非常に危険であるため、
 販売したものも含めて販売業者への改善指導を要望する。とある)

答弁
ハンドル型電動カートの安全対策を図るために、
速度・安定性・操作方法などに関する技術基準、
例えば乗車したままでクラッチを解除できない、手動ブレーキを設ける、
坂を下がる際の最高速度は時速6km以下、後進の最高速度は時速2km以下などの基準を設け、
法的に義務づけることを目的として、
国において6月26日の消費経済審議会に、
消費生活用製品安全法の規制対象品目に
ハンドル型電動カートを指定することについて、諮問されたところである。
年内を目途に答申を受け、
その結果で来年度から反映する予定である、と聞いている。

要望:

区民の皆様の安全ということを考えると、
  せめて区民の方が使うものに関して、区も国に任せきりではなく、
  国と連携しチェックを強化するなど、
  区も何かしらの対策が必要だと思うので
 、そのことを検討していただくことを要望させていただく。

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