平成20年 第3回定例会 決算特別委員会(文教委員会所管分)2
●学校図書館の充実について
3月の定例会で公共図書館の充実について取り上げた。
本日はそれに関連して、学校図書館の充実について、
いくつか質問をさせていただく。
本は知の宝庫。
本を読むことで知識が増えるのはもちろんのこと、
そればかりでなく本は安価な娯楽でもあり、
読者に考える力・想像する力を与えてくれる。
テレビなどの映像は、物事の本質を目と耳で伝えることができ、
製作者が伝えたいこと、意図することをほぼ、正確に伝えることができる。
一方本は、例えばその小説の主人公のとらえ方は人によってそれぞれ違う、
というように、1人1人に考えさせる、余白の部分がある。
本はいろいろな解釈ができ、物事を多面的に捉えることができる。
よって本を読むことで、考える力・また物事を多面的に捉える力が身につき、
想像力を膨らますこともできる。
そして何より活字離れが進んでいる現在、
本を読むことで字を覚える、という利点もある。
そこで伺う。
現在、世田谷区内の小・中学校における読書・特に読書感想文に対する取り組みをお聞きする。
答弁
・区立小学校では、子どもたちが読書に親しむことを促すため、
学校の実態に合わせて図書館ボランテイアによるブックトーク、
お勧め図書の展示、児童の読書感想文の掲示などを行っている。
また区立中学校では、平成19年度より全校で朝読書を行っている。
・また世田谷区立小学校教育研究会の図書研究部では、
今年度、第50集となる読書感想文「ともしび」を発行し、
子どもが読書の時間や夏休みなどに本を読み、
読書感想文を書くことで感じたことを表現したり、
友達の作文から学びあうといった取り組みも行っている。
要望
読書感想文を書かせることはよい取り組みだと思う。
私も小学生の時には、
1か月に読む本の冊数を決めて、読書感想文を定期的に書き、
また夏休みの宿題では自分が書いた読書感想文を約100ページの文集にしていた。
読み書きは基本であり、本を読んだだけでなく文章を書くことにより漢字を覚え、
考える力や書く力、また表現力も付くと思うので、
これからも読書感想文を書く機会を増やしていただきたいと思う。
さて、子どもたちが本に触れることができる身近なところとして、
学校の図書館がある。
まず子供たちが本を読むようになるには
子供たちが本を使いやすい、また借りやすい環境をつくることが必要。
私の友人の教師は、
「子供たちは本が大好き。でも本が全体的に足りない。
学校の図書室は、例えば読みたい本を借りる時はもちろんのこと
その他にも図書の時間や、生活の時間の中で調べ学習をする際に頻繁に使う。
探している本がない場合は諦めてパソコン室に行って検索をする」
と言っていた。
子どもたちが本を読みやすい環境を作るには、
まずその本自体を増やす必要があると思う。
そこで、蔵書についての今後の取り組みについて、
区の見解を伺う。
答弁
・「世田谷区子ども読書活動推進計画」では子どもの読書活動は、
子どもたちが言葉を学ぶとともに感性を磨き、より深く生きる力を身につけていく上で、
欠くことができないものとされている。
学校はこうした子どもたちの読書への意欲を高めるために良い環境にあり、
学校での子どもたちの読書習慣を培うために
学校図書の充実が大切であると考えている。
・学校図書の充実については、
平成18年3月に策定した世田谷区子ども読書活動推進計画を掲げ、
平成18年度から19年度にかけて積極的に取り組んできた。
今後とも子ども読書推進計画を踏まえ、
区立小・中学校の学校図書の充実を図っていきたい。
要望
本は調べ学習の際の、子ども達の情報源であり、知の宝庫でもあるので、
これから今まで以上に、本を増やすことを要望させていただく。
本を増やすことも必要だが、
本を増やすだけでは子供たちが本を使いやすい環境にはならないと考える。
友人の教師は、
「図書室に、常時専門の司書がいてくれたら本当に助かるのだが・・・。
調べ学習の時に、探している本の探し方をそのつど子ども達に教えてくれる。
そしてレファレンスサービスが充実し、
子どもたちに、自分がほしい情報を、何を使ってどのように調べたらいいか、
を体系的に教えてくれ、ノウハウを子ども達は学ぶことができる。
常時司書がいることに意味がある。
このことで、何より子どもたちが図書室に行きやすくなるし
司書とコニュニケーションをとれる、その結果本が好きになり本を読む子が増える。
また、子ども達だけでなく教師にとっても助かる。
図書の時間は国語の中でとることとなっており担任の教師の裁量による場合が多いが、
司書がいると図書の年間計画も作ってくれるので、計画的に教えられる。
通常は司書教諭が学校図書館の管理することになっているが、
担任を持っているので現実的には難しい。
また本の破損が激しいので、司書がいることで本の整理はもちろんのこと、
破損した本の処分など本を管理してくれるので、探したい本、がすぐに手に入る、
図書館が綺麗になる」
と言っていた。
このような意見からも、常時、専門の司書を置くことは、いろいろな利点がある。
例えば島根県の斐川町では、
「充実した学校図書館を作るためには専門的な知識と経験を持つ司書の存在が欠かせない。
常時司書が学校図書館にいることで、
貸出や返却・レファレンス・配架といった基本的な業務を効率よく行うことができ、
その学校・学習活動・その子ども達に見合った選書や利用しやすい環境を整えることができる」
という考えから、平成18年度に学校司書と呼ばれる専門の司書を公共図書館から派遣し、
学校図書館に常時いるようにした。
その結果、図書室が明るくなり
子ども達が図書室に行く回数また図書室で過ごす時間が増えた、
そして貸出し数もかなり増えた、」
という効果がでている。
町内の方からも、
「諦めかけていた学校図書館の存在が復活した!本を読む子が増えた。」
という多くの声があった、とのこと。
さて世田谷区の現状だが、
世田谷区では平成8年度から1日6時間・年に100日、学校図書館事務臨時職員という人を置いている。 これは23区内でもかなり早く導入され、よい取り組みだと思う。
しかし現在は、複数の人が短い期間を、断続的に行っている、
そして司書の免許を持っていない人が多いことが現状。
そこで、図書室に常時、人がいるというように、
専門性の高い1人の司書の方を継続して置く・または図書館に配置する人数を増やす、ということにより、
子どもたちに安心感を与え図書室を使いやすい環境をつくれると思うが、いかがか?
区の見解を伺う。
またコスト面・人材確保の面から常時が難しくても、
学校図書館に配置する人の質の確保、具体的に司書の資格を持っている人の割合を上げる、
など工夫ができると思うがいかがか?
以上の2点について、区の見解を伺う。
答弁
・学校図書館事務臨時職員は、
1日6時間で100日、1日3時間なら200日配置することが可能。
・学校図書館事務臨時職員を常勤とすることは困難だが、
各学校では司書教諭、図書委員会担当教員、学校図書館事務臨時職員、各学校の図書ボランテイアなどが、
図書室の環境整備、読書活動の充実などを行っており、
今後も連携協力して、児童・生徒の読書活動を支援していく。
要望
なかなか難しいとは思うが、様々な工夫をしていただくことを要望させていただく。
次に子どもたちが本を読む環境をつくるためには本を増やすだけでなく、
子どもたちのニーズに合った本を取り寄せることができるような
環境作り・工夫も考えられる。
それは検索サービスである。
まず、世田谷区内の各小中学校の図書室に、
検索用のパソコンが置いていないところが多いのが現状なので、
まず各学校の図書室に1台、検索用のパソコンを置いて本をパソコンで管理することが必要。
そしてさらに発展して、
例えば世田谷区内の16つの公共図書館と区内95校の小・中学校の図書館、また小・中学校どうしが連携をし、
個々ではなく区内公立図書館や小中学校の図書館すべてが、
相互に本を借りられるようになれば、
探している本がすぐに手に入り便利になると思うので、
このような取り組みをしていただけることを要望する。








