ひうち優子のブログ

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平成26年第3回定例会 決算委員会 総括質疑 「土のうステーション 36か所設置!」

カテゴリー:定例会

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豪雨対策

課題
この夏も、世田谷区内で多くの浸水被害が出た。
世田谷区内の下水道管には、2種類のタイプがある。合流式地域と分流式地域。
合流式地域:汚水と雨水を一緒に流すタイプ。100%整備済。
分流式地域:汚水と雨水の管が別々のタイプ。汚水管100%整備済。雨水管20%整備済。

分流式地域で、雨水管の整備が2割と大変遅れている。よって、雨浸透ますに染みこみきれない雨水が、地上にあふれてしまう。
浸水対策には、抜本的対策と即効対策がある。
抜本的対策:2割しか整備できていない、分流式地域の雨水管の整備。
即効対策:土のうがすぐに取り出せるようなステーションの全区整備、側溝の定期的な清掃、雨水貯留浸透施設の整備、染み込みやすい雨水浸透ますの設置

課題解決に向けた質問・提案

1.前回の質問で、土のうステーションが、昨年・今年の夏の浸水被害が多かった、中町・上馬・弦巻・北沢・烏山地区を中心に、36箇所設置された。一歩前進した。有難い。
今後、全区に設置すべき。見解を伺う。
2、区民の方から、「土のうは土を入れる袋なのか、また、豪雨の中で、短時間に土のうを運ぶのは、よほど訓練を積んだ自衛隊等でないと、難しいのではないか?」とのご意見をいただいた。
確かに、土のうステーションの中を見たことがない、また土のうを使ったことがない区民の方は多いと思う。土のうステーションは、区民の方が、浸水被害を防ぐために、自ら設置きることにメリットがある。しかし、使い方、タイミングなど、適切な時に、適切な場所に配置する必要がある。
土のうステーションの使い方を周知すべきと考える。見解を伺う。

3.桜丘地域など、分流式で雨水管が未整備の所は、例えば、雨水の浸透機能に加え一定量の貯留機能も兼ね備えた、雨水貯留浸透施設の整備が有効と考える。桜丘地域の状況と、全区的な展開について、見解を伺う。

成果
1. 来年度以降、区内全域に、設置箇所を増やしていく予定。
2. 土のうステーションに説明書を貼り付けるほか、説明用のパンフレットを作成し、公共施設の窓口に置くことや、区のホームページに土のうを使うタイミングや積み方を掲載するなどを行い、周知する。

タイミングと並べ方について
土のうのタイミング:1個5㎏と10㎏のものがあり、数は10個単位で必要。雨が降り始めてから取りに行き、並べるのでは、浸水被害を防ぐのは困難。集中豪雨が発生しやすい夏前の時期や、台風が接近する前など、事前に並べる必要がある。
並べ方:道路に面した入り口など、道路から雨が流れ込みそうな場所に、土のうを平らにして隙間無く並べることが重要なポイント。

3. 前回、質問いただいた、桜丘四丁目の雨水貯留浸透施設は、道路の改修工事に合わせて行い、今年7月中旬に完成済。今後、早期に豪雨対策が求められる地域を中心に、雨水貯留浸透施設を積極的に設置する。