ひうち優子のブログ

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平成27年を 第1回定例会 予算委員会 都市整備委員会 「事故再現型の自転車安全教室を増やします!」

カテゴリー:定例会, 質問・提案が実現の一助となったこと

●事故再現型の自転車安全教室「スケアードストレイト方式」の拡充

このテーマは、6年前から何度か取り上げている。

スケアードストレイトの安全教室とは?

・スケアードストレイトを直訳すると「恐怖を直視する」という意味。元々、アメリカで犯罪を抑止するために行われていた方式で、刑務所の過酷な現状を実際に見学させ、犯罪防止につなげる、というもの。

・現在、日本では自転車の安全教室などに使われており、ただの安全教室ではなく、スタントマンと呼ばれる方々が、実際に目の前で自転車と歩行者、また、自転車と車がぶつかる場面を再現し、その恐怖から事故の恐ろしさを体験してもらい、それにより交通事故を抑制する取り組み。

・平成20年から世田谷区でも、中学校3年間で1回、また地域のイベントの中で、例えば千歳烏山の区民センター広場や、コヤマドライビングスクールでの親子イベントの際に、自転車の安全教室の一環として行っており、今までに計111回の実績がある。

課題

自転車が関連する事故が、交通事故全体の約4割。都内ならではの数字。

課題解決に向けた質問・提案

中学生の父兄の方から「中学生3年間で1回しか経験しないので、事故再現型のスケアードストレイトの自転車安全教室を増やしてほしい。」とのご意見をいただいた。

そこで、地域のイベントとして、学校を核として休日に学校の校庭で行うなど、地域の方も参加できるスケアードストレイトの安全教室を行うことが有効。

それにより、生徒だけでなく親子、地域の高齢者の方など、幅広い世代の方に参加していただけると考える。見解を伺う。

成果

今後、より幅広く多くの方々にご参加いただけるよう、地域や警察とも連携しながら、効果的な実施に努める。

 

●レンタサイクルの拡充(コミュニテイーサイクル)

平成25年第4回定例会で質問した。進捗状況を問う。

現状

桜上水~経堂~桜新町~等々力間では、24時間365日、どこで借りてどこに返してもいい、コミュニティーサイクルを実施。その他にも、単独で三軒茶屋2か所、成城学園前1か所で、レンタサイクルを実施。

課題

三軒茶屋でレンタサイクルを利用している区民の方から、次のご意見をいただいた。

「4カ所のコミュニティ-サイクルを使っており、そのカードを持っているが、三軒茶屋で自転車を借りるときにはこのカードは使えず、三軒茶屋用の利用者カードを別につくらなければならない。不便だ。」

課題解決に向けた質問・提案

現在、桜上水~経堂~桜新町~等々力間は、どこで借りてどこで返してもよいコミュニティーサイクルになっているが、三軒茶屋、成城学園前は単独のレンタサイクルとなっている。

縦のラインだけでなく、三軒茶屋をつなげて横のラインも充実させ、最終的にはコミュニティーサイクルという名のとおり、面的な広がりをすべきと考える。

成果

平成27年度中に無線ランによるシステムの構築、作動テスト等を行い、平成28年4月からコミュニティサイクルポートとして運用を開始する予定。

 

●自転車保険について

課題

昨年、兵庫県で発生した自転車事故に関する民事訴訟において、9500万円という高額の損害賠償判決が出た。自転車事故は、予期できず、故意でなくとも加害者になりえる可能性もある。

課題解決に向けた質問・提案

相手を守ると同時に、自分を守るためにも、自転車保険の加入が必要と考える。

こ兵庫県では自転車保険への加入を義務付ける条例が提出され、3月に可決された。

この動きについて、世田谷区でも同様の条例を設けるべきと考える。

成果

・東京都では、既に平成25年7月1日付けで、「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」で、利用者の保険加入について努力義務を定めております。そのため、区でも、これに基づき保険の加入について促している。

・今後、他自治体の動きを注視するとともに、兵庫県条例の内容について、研究する。