ひうち優子のブログ

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令和3年 第1回定例会 一般質問3「ワクチン接種体制について」

カテゴリー:定例会, 活動報告

本日は、ワクチン接種について

このテーマはかなりお問い合わせが多かったテーマ。5つの観点に絞って質問しました。

 

  • ワクチン接種体制について

課題

特にワクチン接種については、区民の方から多くの関心があり、いろいろなご意見をいただいている。順次聞いていく。

 

課題解決に向けた質問・提案1

【接種記録の方法】

2回接種するにあたって、3種ある中で同じ種類のワクチンを打つ必要があるが、記録の仕方としてマイナンバーへの紐づけで、同種のワクチンを2回間違えずに打てるか、懸念される。マイナンバーへの紐づけのほか、住民票ベースでも可能かと思うが、接種記録の方法について、伺う。

 

 

成果

・新型コロナワクチンは、現在3種類のワクチンの供給が予定されており、いずれも一定の間隔で2回の接種が必要なことから、異なるワクチンを打つことがないよう接種履歴の管理が必要となる。

・区では、システム化された予防接種台帳により接種履歴を管理するよう既存システムの改修を進めているが、先般、国からマイナンバーを活用し自治体間で接種履歴を情報共有するための新たなデータベースの提供について、準備状況等が示された。現在、国からの情報を元に、区でも対応を検討している。

 

課題解決に向けた質問・提案2

【ワクチン接種方法】

練馬区では、集団接種会場96カ所に加えて、200カ所以上の診療所でワクチンを接種する、豊島区でも集団接種の他、医療機関での個別接種に加え、巡回接種も行うとのこと。かかりつけ医で接種できれば、予診もスムースに行われ、区民の利便性も高いと考えられる。世田谷区での練馬区方式の可能性について、伺う。

 

成果

・高齢者にとって、相談しやすいかかりつけ医のところでワクチン接種を受けられることが安心につながると認識している。

・区では、この間、両医師会と協議を重ね、まだ国内での接種実績が少ないことから、副反応が起こることを想定し、複数の医師がいる状態で接種を行うことが望ましいとして、19か所の集団接種会場と数か所の病院で個別接種をする方向で進めている。

・練馬区のような診療所での個別接種は、取扱いの容易なワクチンの供給などを見定めながら、順次実施してまいる。

 

 

課題解決に向けた質問・提案3

【接種の医師の確保】

・ワクチンを接種する医師の確保が困難になることが予想される。医師の確保の目途はあるのか、伺う。

・ワクチンは新しいがゆえにワクチン接種前の問診こそ重要と考える。医師には、内科の他に、皮膚科、整形外科など専門に分かれているが、内科医だけで必要人数を確保できずに、それぞれの専門の医師に依頼する場合、事前の問診について、十分な体制が構築できるか、その点伺う。

・ワクチン接種に対する区民の不安もあり、想定以上に事前の問診に時間がかかることが考えられる。あらかじめかかりつけ医に予診を受けるといった対応が考えられるが合わせて伺う。

 

成果

・ワクチン接種を円滑に進めるには、医師や看護師の確保による接種体制の構築が重要。

・現在、区が設置する集団接種会場に従事する医師や看護師の派遣の協力体制構築に向け、世田谷、玉川両医師会や区内病院との協議を進めているとともに、医療従事者を派遣する民間事業者への委託を検討している。

・高齢者や基礎疾患を有する方は、事前にかかりつけ医に事前相談できるような環境を整えてまいる。

 

 

課題解決に向けた質問・提案4

【ワクチン接種自体について】

接種可能なワクチンは現在3種類あるが、実際に接種し始めて、それぞれの副反応や効果の噂がTwitterなどで広まると、特定のワクチンの接種希望が多くなる可能性がある。その際希望は聞けるのか、また1種のワクチンに偏った場合のリスクマネジメントはできているのか、伺う。

 

成果

接種できるワクチンの種類は、集団接種会場や医療機関ごとに区ホームページ等で周知を予定しており、各ワクチンの供給状況やワクチンに関する正確な知識も併せてお知らせすることで、区民が正しい情報に基づき、希望するワクチンを選択し、バランスよく接種が進むよう取り組んでまいる。

 

 

 

課題解決に向けた質問・提案5

【ワクチン廃棄】

・ワクチンは、解凍して接種可能な状態にしてから6時間しかもたないため、アメリカでは予約しても会場に来なかった分を廃棄せざるを得ない状況もあり、廃棄するワクチンを求めて予約が取れなかった住民が連日長蛇の列をつくっているとの報道もある。

・できるだけ廃棄にならないよう、余るワクチンの有効活用など、工夫が必要。注射針、脱脂綿など、自治体回収できない医療廃棄物処理も含め、ワクチンの有効活用と廃棄について、見解を伺う。

 

 

成果

ワクチンが使用期限を経過し、廃棄することは、可能な限り避けるよう、新たに優先接種対象とされた集団接種会場従事者への接種による調整を行うなど、工夫に努めるとともに、使用済みの注射針、脱脂綿などについては、鍵のかかる倉庫等で保管し、感染性産業廃棄物の収集運搬の許可を受けた業者に委託して処理する。