ひうち優子のブログ

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平成28年 第1回定例会 予算委員会6 福祉保健所管

カテゴリー:定例会

引き続き、予算委員会の報告をさせていただきます。

取り上げたテーマは2つ。

●幼稚園の預かり保育の拡充
学童クラブの延長について

●幼稚園の預かり保育の拡充

 課題
・一昨年・昨年と過去何回か質問した。
・現在、多様な働き方が増えている中で、例えば週3から週4のパートタイムの方や自営業の方などの場合、フルタイムでなくても子どもを預けたいが、選択肢が限られており、フルタイムの認可保育園を希望せざるを得ない状況。よって、依然として待機児童がふえ続けている。

課題解決に向けた質問・提案

今後の保育は、フルタイム型から多様なニーズに対応した保育サービスの提供が必要であり、その保育の一つとして、幼稚園の預かり保育の拡充が効果的。幼稚園の預かり保育を拡充することにより、待機児解消にもつながる。

昨年の質問の際には、保育園並みのフルタイム型の幼稚園預かり保育を実施しているのは、幼稚園5園、認定子ども園2園の合計7園だった。平成28年度は、拡充してほしい。

また、幼稚園型の一時預かり事業について、職員の配置基準、また教育時間の幼稚園教諭とは別に預かり保育の専任職員の配置が求められているなど課題がある。国の制度の活用を含め、この課題を克服していく必要があると思うが、見解を伺う。

成果

 ・今般、区独自の預かり保育の補助制度に加え、保育時間や夏季や冬季などの休園中の開設日数等の要件を緩和した制度を構築した。

・よって、例えば週3日から週4日のパートタイムの方や自営業の方でも幼稚園を利用して働きたいといった方々のニーズにも応えることが出来るようになる。

・これにより、私立幼稚園の預かり保育は、区独自の預かり保育を実施する幼稚園は6園、認定こども園3園で、国の補助制度を活用し実施するこども園が1園の合計10園となり、これまでよりも3園増える。

・国の補助制度による預かり保育は、職員の配置基準等や東京都により私学助成の対象外となるなどの課題があり、多くの私立幼稚園においては、実施が難しい状況。国事業について、多くの私立幼稚園が活用できる仕組みに改善するよう、国に働きかけてまいる。

・また、区独自の預かり保育事業は、見直しを行なった。今後、実施園の協力をいただき、実施状況を検証しながら、預かり保育事業の拡充について区内私立幼稚園に働きかけてまいる。

 

学童クラブの延長について

課題

・昨年の決算委員会で質問した。
・以前、北沢地区にお住まいの小学生と中学生を持つお母様から、「現在、学童クラブは特別な例外ケースを除いて小1から小3が対象となっているが、しかし、渋谷区のように小6まで延長してほしい。BOPだと17時まで、冬は16時30分までとなっており、18時15分までいられる学童クラブが小6まであればありがたい。」との御意見をいただいた。

課題解決に向けた質問・提案

平成27年度スタートした子ども・子育て支援新制度において、児童福祉法改正により、学童クラブの対象範囲は、改正前のおおむね10歳未満から小学校に就学している児童となった。これを受け、他自治体、渋谷区や杉並区などでは、小学校3年生から6年生に対象範囲を拡大している自治体もある。
今後、女性の社会進出を後押しする立場から、学童クラブを小6まで延長していただきたい。

成果
・区では、学童クラブを、基本的には3年生までの利用とし、4年生からは、BOPなどの遊び場も活用しながら、放課後の児童健全育成に取り組んでいる。
・学童クラブでは4年生になるまでに、自立した行動ができるよう、支援を行っているが、4年生になってもしばらくの間は、BOPにおいてゆるやかに支援を継続していく。
・昨年の3月、学童クラブの利用を終了する3年生817名のうち、不安をお持ちの保護者319名と面談を行い、例えば、まだ春休みに家で一人で過ごせない場合お弁当を持参しBOPで過ごす、また、時間の管理が難しい場合は、家に帰る時間を伝え送り出す等の支援を行い、徐々に自立し、夏休み終了とともに、すべての子どものゆるやかな支援を終了した。
・区としては、学童クラブと放課後の子どもの遊び場BOPを一体的に運営する新BOPの特徴をいかし、今後も、学童クラブにおける支援に加え、BOPでの「ゆるやかな支援」を行っていく。