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平成21年第1回定例会 予算特別委員会

◎今後の特別区財政調整交付金の見込みと財政調整基金の活用
◎区有地の有効活用
◎道路事業と沿道の街づくりを同時に、円滑に進める手法(沿道整備街路事業の推進)
◎区の公的書類を見やすくする文字・色の工夫

◎今後の特別区財政調整交付金の見込みと財政調整基金の活用

◆ひうち質問1
景気の急速な悪化に伴い、東京都の税の1つである法人住民税がかなり下落することが予測される。景気に直結する法人住民税が下落すると、東京都から23区に分配される特別区財政調整交付金の世田谷区分も少なくなる可能性がある。そこで今後の特別区財政調整交付金を、区はどのように見込んでいるのか?

答弁:
企業収益の急激な悪化により、平成21年度当初予算における世田谷区の特別区財政調整交付金の予算額は、前年度比15,8%減と大幅な減額。今後の特別区交付金の見通しは国の経済見通し(H21,1)に基づき、平成22年度以降は横ばいと見込んでいる。しかし先般の財務省の発表では、H20 ,10月~12月期の企業の経常利益が、前年同期比64,6%と過去最悪の減益率。今後とも区の歳入の動向を見据え、健全財政の維持に努める。

◆ひうち質問2
もし特別区財政調整交付金が少なくなったならば、世田谷区の普通預金の1つともいえる財政調整基金から、繰り入れる必要が出てくると考える。そこで3カ年の財政見通しでは、平成22・23年度に財政調整基金を使わない方向性だが、今後財政調整基金をどのように活用する予定か?

答弁:
財政調整基金は、年度間の財源を調整することを目的に必要最小限の活用を基本としており、実際に繰入れ額を判断するものであるので、財政調整基金からの繰り入れを見込んでいない。今後、計画的な財政運営に努め、残高が著しく減少することのないよう、繰入れの抑制・また歳入努力や前年度繰越金の活用等で、基金残高の確保に努めていく。

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◎区有地の有効活用

◆ひうち質問3
区内を歩くと、長い間使われず草が生い茂っている残地を見かける。せっかく確保した土地なので、暫定的に有効活用できないか?
例えば、次の用途が決まるまで花や植物を植えて癒しの空間にする、高齢者や子どものために区民の憩いの場としてベンチを置くなど。

答弁: ご提案の花づくりの活用も有効な手法の1つと考えている。町会等を通して花づくり等に活用できないか、打診しているところである。

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◎道路事業と沿道の街づくりを同時に、円滑に進める手法
(沿道整備街路事業の推進)

●沿道整備街路事業とは?
道路と沿道の街づくりを合わせて整備できる事業。地権者との直接交渉による街路事業と、土地の減歩・換地等による土地区画整理事業を併用する手法として、国で制度化された。
伊勢原市など、この手法を取り入れる自治体が増えてきている。
●メリット
・希望者だけで敷地交換を行えるので、合意形成が早く図られる
・その結果、残地が残る可能性が少なく、きれいな町並みができる
・税制面も考慮される

◆ひうち質問4
世田谷区では、地権者と個別に交渉して用地を買収していく道路事業が一般的。この他にも、道路事業には土地区画整理事業による土地の減歩と換地などの手法がある。
これらの事業は、未利用地が多く発生し残地が残ることや、合意形成に時間がかかるのも事実。そこで、地権者のニーズに柔軟に対応し、スムーズに事業を進めるため、沿道整備街路事業を活用することも考えられるが、いかがか?

答弁:
委員ご提案の沿道整備街路事業など、様々な事業手法については、沿道の街づくりの状況や各路線の地形、用地取得の進捗状況等を勘案し、地権者の意向などを踏まえながら、活用の可能性を検討していきたい。

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◎区の公的書類を見やすくする文字・色の工夫

◆ひうち質問5
先日、区民の方から「区から送られてくる書類の文字が小さいし、色も薄い。何とかならないか?」というご意見をいただいた。
そこで、世田谷区視覚情報のユニバーサルデザインガイドラインに基づき、高齢者の方だけでなく、誰もが見やすいように、公的書類の文字や色を変えられないか?

答弁:
ご指摘の通り、情報量の多さから見やすいとはいい難いものもある。区民の多くの方が見やすく読みやすくなるように、ガイドラインの改定を契機に、視覚情報のユニバーサルデザインを庁内に周知、普及啓発を行っていく。

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