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平成29年第1回定例会 一般質問

◎「自転車活用推進法」成立について

「自転車活用推進法」とは?

・昨年12月16日、国として初めて自転車政策全般の基本的な方向性を定めた、「自転車活用推進法」が成立し、今年の4月1日に施行される。

・この法律は、社会的な交通手段としての自転車の役割拡大に向けるもの。

・私が10年間訴え続けてきた「自転車レーンなどの整備」、「シェアサイクル施設の整備」、「駐輪場の整備」、「標識教育」、「スケアード・ストレート方式の活用を含む交通安全の教育・啓発」、「災害時の有効活用」、「自転車を使った観光客誘致支援」、「電柱の地中化の推進」などが含まれている。

・さらに、国民の健康増進や、交通混雑の緩和につながり、交通の転換を図る一歩と考える。

 

課題解決に向けた質問・提案

・この法律には、政府に「自転車活用推進計画」の制定が義務付けられているが、同時に、公共交通機関や、住民の積極的な協力も求められているだけでなく、都道府県や、市区町村にも、計画作成の努力義務が課されている。

・世田谷区では、先行していろいろな自転車政策に取り組んできたが、後押しする法律ができ、自治体がより政策を進めやすくなる。

・世田谷区としても独自の「自転車活用推進計画」の策定が求められるが、今後について、伺う。

 

成果

今後、国や東京都が策定する計画を踏まえ、自転車の駐車対策や安全利用等について定めた「世田谷区自転車等の利用に関する総合計画」や、自転車走行環境の整備について定めた「世田谷区自転車ネットワーク計画」等、既に策定済みの計画との整合を図りながら、区の実情に合った自転車活用推進計画を検討してまいる。

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◎二子玉川の無堤防地区の洪水対策について

課題
・玉川3丁目の玉川左岸は、一級河川の中で都内唯一の無堤防地区。
・地球温暖化の影響で、年々、台風が大型化、凶暴化している。
・昨年8月22日、台風9号の影響で、世田谷区でも、「避難準備指示」が発令され、二子玉川の兵庫橋は、完全に水没した。

 

課題解決に向けた質問・提案
・昨年3月の予算委員会の私の質疑で、「玉川3丁目の無堤防地区について、仮堤防建設調査のための国の予算が付いた旨の連絡があった。住民との水辺の街ワーキングを開催する。」との答弁をいただいたが、その後の進捗はいかがか?

・また、よく調べて見ると、今回予算が付いたのは、新二子橋~二子橋の約300m区間のみであり、最も脆弱と考えられる野川左岸のコヤマ・ドライビング・スクール~新二子橋の間約200mは、対象外になっている。
この区間は幅20cm程の壁1枚で支えているような状態。
しかも、その壁も経年劣化しており、増水時に壁1枚で水圧に耐えるのは非常に厳しいのではないか、と懸念する。
こちらの工事を早く実現させるためにも、今回予算が付いた地区の仮堤防の早期着工が望まれるが、見解を伺う。

 
成果
・現在、国はワーキングに向けて、堤防等整備による自然環境や既存の道路・公園施設といった、周辺への影響についても調査・検討を進めており、準備が整い次第、速やかに開催する予定。
・区としては、無堤防地区の解消は重要な課題と認識しており、引き続き、国に対して早期の堤防等整備を要望していく。

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◎「ツール・ド・せたがや」について

課題
自転車が占める事故が、交通事故全体の約4割。ルール・マナーの周知が必要。

 
課題解決に向けた質問・提案
スポーツ競技だけでなく、自転車のルール・マナー啓発という観点から、「世田谷版ツール・ド・フランスを提案する。

 
「ツール・ド・フランス」とは?
フランスで7月に約1ヶ月行われる世界最大の自転車ロードレースで、100年以上の歴史を誇る、知名度、注目度ともに自転車レースNo.1、世界中のファンが熱狂するイベント。
毎年、約200人の選手が参加し、総距離3,000キロ以上を走る長丁場のレースで、総合優勝は大変な名誉とされ、自転車レースの人気の高い欧州では、国の英雄的扱いを受ける。

「ツール・ド・フランス」という呼び名は、フランス語で「フランス一周」を意味し、ジロ・デ・イタリア(イタリア一周)とブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン一周)と合わせて、「グランツール」と言われている。

現在、世田谷区では、11月に246ハーフマラソンを行っているが、「ツール・ド・世田谷」と題して、ハーフマラソンの自転車バージョンを行ってはどうかと考える。
「ツール・ド・世田谷」のイベントを実施することで、実際にレースに参加される方はもちろんだが、応援する方にも、自転車は車道原則、歩道は例外といった自転車のルール・マナーの意識啓発につながる。
また、自転車が、歩行者ではなく、軽車両であること、そのために、歩行者に対する配慮や、注意義務があることなど、改めて、意識改革にもつながる。

そのためには、出場選手によるレースだけでなく、自転車競技の普及や、コースを利用した変り種の自転車体験乗車や安全教室など、多くの来場者が参加できるイベントを開催すれば、効果もより高まると思う。
道路を使用して行なうには、交通規制の問題もあると思いますが、246ハーフマラソンと同時開催や、公園など、公道ではない場所も含め、「世田谷版ツール・ド・フランス」の実施の可能性について、見解を伺う。

 
成果
・世田谷246ハーフマラソンのコースは、鋭角な曲がり角や、狭い道路、未舗装の部分もあるなど、時速50km程度が想定される自転車のロードレースには向いていない。
・また、現行のハーフマラソンにおいても、安全性を最重視した警察の交通規制をはじめ、消防や影響の大きい路線バス会社など、多くの関係機関のご理解とご協力のもと実施している。同時開催により、規制時間を延長することなどは、大変難しい状況。
・公園などでの開催も、区立公園では規模が小さく、都立公園でも園路を独占的に使用することができないことから、遊びに来た方との接触事故など、安全の確保が難しい。
・ご質問の趣旨にもある自転車のルール・マナーに関する啓発について、自転車所管と連携した取り組みの可能性について研究していく。

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◎桜新町駅の駐輪場対策について

昨年9月議会で質問した。再度質問する。

課題
駐輪場を利用されている方から、
「桜新町駅前の駐輪場は、コミュニティーサイクルポートと隣合わせになっており、駐輪場利用者の方から、平日朝は駐輪場がいっぱいで、両脇の自転車をどけて駐輪するのが難しい状態だ。一方、隣のコミュニティーサイクルポートはスペースが広く余裕がある。このスペースを少しでも駐輪場として開放してほしい。」

とのご意見をいただいた。

 
課題解決に向けた質問・提案
前回の答弁では、コミュニティーサイクルシステムのスペースを、駐輪スペースに転用するということは非常に難しい、とのことだったが、今後の駐輪場対策として、何かしらの対策が必要と考える。
例えば、以前から何度か提案している、既存の桜新町駅の放置自転車の保管所の一部を削減し、駐輪場に転用する。
また、ママチャリ用を止める駐輪スペース・平置きのスペースを拡大するなどして、今後、少しでも駐輪場を増やすようにしていただきたい。
見解を伺う。

 
成果
・コミュティサイクルポートの一部を、駐輪場に転用するのは、コミュニティサイクルの利用率が年々増加していることから、現段階では難しい状況。
・しかし、大型のチャイルドシート付き自転車用の、平置きスペースの増設につきましては、その必要性を認識している。
・また、放置自転車等保管所の一部を駐輪場へ転用することについても、自転車の放置台数や撤去台数の推移を見据えながら、検討を進めてまいる。

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◎コミュニティーサイクルの拡大について1

馬事公苑周辺へのコミュニティーサイクル導入について、
過去、何度か質問してきた、世田谷区版シェアサイクルについて、再度質問する。

課題
オリンピック・パラリンピックの馬術の会場となる、馬事公苑周辺は、交通不便地域。コミュニティーサイクルが必要。
世田谷区のコミュニティーサイクルの現状
・現在、世田谷区では、通勤通学の利用目的で、桜上水・経堂・桜新町・等々力・三軒茶屋間で、どこで借りてどこで返してもよい、コミュニティーサイクルを実施している。
・実際に、通勤通学で使われており、利用率もそれぞれ100%を超え、好評。
・一方で、昨年2月から、千代田区、中央区などの都心区では、オリンピックに対応した、自転車シェアリングの広域実験が始まっている。
この都心区のシェアサイクルは、主に観光目的であり、世田谷区の本来の目的である、日常の通勤通学で使っていただく、という趣旨とは異なる。

 
課題解決に向けた質問・提案
オリンピック・パラリンピックに向けて、世田谷区も、シェアサイクルに関して、何かしらの施策が必要と考える。
何も大きなスペースを必要としない、個別ロック式のコニュニティーサイクルを導入すべき。

この方式だと、スペースも取らず、歩道上のような場所でも、導入が可能なので、増設用地確保の難しさが低減する。
また、個別ロック式は、ゲート式に比べて導入もしやすく、移設や撤去もしやすいので、オリンピック・パラリンピックの会場である馬事公苑周辺にも適している。

他の自治体では、横浜・仙台・札幌で、実施済みで、とても便利。

馬術の会場となる馬事公苑界隈に、この個別ロック式レンタサイクルポートをつくり、既存の桜新町~経堂間とつなげ、オリンピックに備えるべきと考える。
見解を伺う。

 

成果
・昨年2月に開始した、都心6区における自転車シェアリングの広域実験は、おサイフケイタイや交通系ICカードなどを、自転車に装着されているカードリーダーにかざして使用することができるシステムを採用している。一方、区で採用しているシステムは、ゲートと自転車に装着したICタグにより管理するものであり、両システムには互換性がない。

・そのため、東京2020大会に併せ、新たなシステムを導入するには、多額の費用と長期の改修期間が必要となる。

・一方、ここ数年の通信技術の発展に伴い、大手通信会社をはじめ、携帯アプリを活用したシェアサイクルシステムが開発され、全国各地において民間企業自らが事業を展開している。

・今後、観光を目的とした東京2020大会に関連した需要に対しては、区として、このような民間事業者に働きかけを行ってまいりたい。

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◎コミュニティーサイクルの拡大について2

以前から何度も取り上げている。

課題
世田谷区は、東西に電車があるが、南北にバス以外の交通機関がなく、不便。バス以外の交通手段として、シェアサイクルが有効。

 

課題解決に向けた質問・提案
・現在、世田谷区では、通勤通学の利用目的で、桜上水・経堂・桜新町・等々力・三軒茶屋間で、どこで借りてどこで返してもよい、コミュニティーサイクルを実施している。

・実際に、通勤通学で使われており、利用率もそれぞれ100%を超え、好評。
・以前から既存の桜上水・経堂・桜新町・等々力・三軒茶屋に加え、下北沢・自由が丘・二子玉川にポートを作り、現在のコニュニティーサイクルを拡大し、利便性向上を図るべきと考える。見解を伺う。

 

成果
・区では、南北方向の公共交通を補完するとともに、来街者の自転車利用を促進するため、区内の10駅にレンタサイクルポートを設置することとしている。

・しかし、ご指摘の三駅、下北沢・自由が丘・二子玉川は、区内でも有数の商業地であり、建物も密集していることから、現在のところ、新たなポート用地の確保が困難な状況。
・今後、あらゆる機会を捉えながら、用地に確保に努めるとともに、下北沢については、現在進行中の小田急線下北沢駅周辺の様々な事業の進捗に併せ、具体的な整備に向けた検討を進めていく。

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