LINEで送る

令和2年第4回定例会 一般質問

◎行政のデジタル化~マイナンバーカード交付体制の強化~

課題

先日の決算委員会で、「区でマイナンバーカードの受取りを予約しようとしても、インターネット上の予約画面がすべて埋まっており申請から受取りまで3ヶ月以上かかっている。」という事態を取り上げ、マイナンバーカードの交付体制の強化として、各総合支所や出張所への専用窓口の設置を提案・質問した。

 

課題解決に向けた質問・提案

先日の決算委員会で、マイナンバーカードの交付体制の強化として、各総合支所や出張所への専用窓口の設置を提案・質問した。

1.その後どのような改善を図り、取り組みを進めているのか、伺う。

2.併せて、マイナンバーカードの交付に時間がかかる状態では、ギリギリの申請ではマイナポイントに間に合わない可能性がある。区民の方への余裕を持った申請の周知も必要と考える。見解を伺う。

 

成果

・9月より世田谷区民会館ホワイエに特設会場を新設し、会計年度任用職員を配置し、体制強化に努めた。

・11月8日現在、交付率26.5%、1.4ポイント増となっている。申請から交付までの期間が短縮している。

・マイナポイントについては、マイナンバーカードを受け取ってからも時間を要することから、区ホームページに、余裕を持った利用のために、11月中に申請をいただくように公開している。

・今後さらに特設会場の窓口数の増設、キャロットタワー専用窓口における日曜日交付など、様々な手法によって交付体制を強化する。

ページトップへ戻る

◎視覚障害者の読書環境の整備について

課題

全国の私立・公立の図書館において、点字資料は、蔵書数全体の0.2%に過ぎない。

これは、点字資料の作成が大変な手間と時間がかかることが背景にあると言われている。

 

課題解決に向けた質問・提案

・ICT推進の観点から他の自治体でも導入されている視覚支援デバイスを提案する。

 

豊島区の例

新たな施策としてAIを搭載した視覚支援デバイス、オーカムマイリーダーを昨年の9月から実証実験として導入している。

これは、小型カメラが付いている機器で、めがねにつけると、指で示すだけでカメラが文字を認識して自動で音声で読み上げてくれるもの。

これを活用すれば、まだ点訳されていない新刊図書や雑誌のほかメールなども読むことができる。さらにこのデバイスの利点は、支援者等の手を借りることなく、自分の好きな時間に好きな場所で、好きな図書や手紙を読むことができ、他人に見られない、という点。

①オーカムマイリーダーを活用すれば、実際に使用した方にお聞きすると、読み取り精度は高く、読み取る時間もとても早く快適とのこと。今は、糖尿病や緑内障など、様々な要因で視力が衰えたり視野が狭まってきている高齢者の方が増えてきているので、是非、各図書館へ館内貸出用の備品として備えていただきたい。見解を伺う。

②また、オーカムマイリーダーを視覚障害者への日常生活用具の給付品目に加えることを提案する。

 

成果 

・区立図書館では、視覚障害者の方へのサービスとして、対面朗読、音声版資料の提供等を行っている。

・11月から電子書籍サービスを開始し、読み上げ機能のある資料を利用できるようになった。

・現在、音声版資料の充実を図るため、約60万タイトルの資料が利用できる視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」図書館の会員に加入する準備を進めている。

・視覚支援デバイスにつきましては、視覚障害者の方はもちろん、視力低下で読書が困難になっている方の読書支援にもつながり、障害の有無にかかわらず、利用者の読書環境の向上に寄与するものと考える。しかし。導入費用が高額であることや、読み取り精度の点で課題があるなどのものと認識している。今後、先行導入している他自治体の情報収集を行いながら、調査研究をしていく。

 

視覚支援デバイスのオーカムマイリーダーについて、操作が簡易で利用しやすい一方、機器の本体価格が約25万円と、日常生活用具給付事業を利用しても本人負担が5万円程度必要となるなど課題もある。

・品目への追加は、今後、区民ニーズの把握に努めるとともに、財源確保の課題を整理しつつ、他区の状況等も参考に、関係所管と検討していく。

 

ページトップへ戻る

◎世田谷区立図書館のHPの改善

課題

区民の方からの「図書館HPが使いにくい」との質問を決算委員会で取り上げた。

 

課題解決に向けた質問・提案

世田谷区立図書館のHPについて、ご意見をいただいた。

日々利用していて使いにくいと感じるのは、

①検索結果に表示される表紙画像がないため、借りる本の情報が少ない。本を実際に開けないサイトからの検索だからこそ、表紙から得られる情報は大きい。つまり表紙画像の表示が必要。

②本の詳細を開いた後に戻ろうとするともう一度検索ワードを入れなければならないので不便。ブラウザの戻る機能か、PCサイト上部左側に表示されるトピックパスを利用しなければならない。つまり前画面への戻る機能の追加が必要。

③20分ほどでタイムアウトになり1からやり直しになるため、初めから借りたい本が決まっておらずとにかくその分野のものを!と思った時に大変。戻る機能がなく、時間ロスが起きやすいものも要因。タイムアウトの時間延長が必要。

以上3点。

これら表紙画像の表示、前画面への戻る機能の追加、タイムアウトの時間延長について、区の見解を伺う。

 

成果

①表紙画像の表示について、現行の図書館システムは平成30年に導入したもので、表紙画像の表示については対応していない。今後、システムの改修の際に、検討していく。

②前画面へ戻る機能の追加について、現在のページの位置を階層的に表示するガイド、いわゆるトピックパスを利用するか、ブラウザの戻る機能を利用すれば前の画面に戻ることは可能。今後、図書館ホームページにトピックパスについての御案内を掲載する。また、前画面へ戻るボタンの表示についても、システム改修の際に検討していく。

③タイムアウト時間の延長について、システム管理に利用者のセキュリティー確保のため、一定時間操作されなかった場合に強制的にログアウトする機能は必要。現在はタイムアウト時間を30分に設定しているが、今後、他自治体での設定時間や利用者要望等も踏まえ、時間延長の必要性について検討していく。

 

ページトップへ戻る

◎区立保育園における午睡チェックのICT化について

課題

全国の保育園では、過去に午睡中に園児がなくなってしまうケースがたびたび起きている。

 

課題解決に向けた質問・提案

原因としてうつぶせ寝による窒息死が考えられることから、東京都の指導監督基準で、「乳児を寝かせる場合は仰向けにすること」と規定し、さらに0歳児は5分に1回、1~2歳児は10分に1回、一人ひとりをチェックし、その都度記録することが行動指針として示されている。

一方、現場の保育士の負担が多大なものとなっている現実あり。

そこで、保育士の方の負担軽減のため、午睡事故防止システムが有効。

私立保育園ではすでに導入いるが、区立保育園では導入されていない。

 

午睡事故防止システムはたとえば、園児がうつぶせ寝になるとアラートで知らせたり、呼吸や心拍数・体温を計測したり、それらのデータをプリントアウトして監査時の提出資料とすることもできる。

世田谷区では、私立の三茶こだま保育園がすでに導入しており、「システムを入れてからは、身体の向きまでデータ化されるので、保育士のかなりの負担軽減と安心感につながった」ということ。

午睡事故防止システムを導入することで、保育士の方の負担軽減につながり、しいては子どもの事故防止につながると考える。

区立保育園に午睡を導入していただきたいと考える。

また午睡事故防止システムも含め保育園へのICTが必要。

 

成果

・午睡事故防止システムは、平成29年度から、私立保育園へベビーセンサー等の機器を導入している。

・一方、区立保育園は、公立園が補助対象外となっているため、導入しておらず、目視で午睡チェックを行っている。

・区立保育園に関して、現在、情報化事業計画に基づき、保育業務の負担軽減を図るために、園児の登園、降園に関する管理、健康管理といった業務などのICT化を推進している。
・今後、午睡事故防止センサーの導入について、午睡事故防止の視点や財源の確保等も含め検討していく。

ページトップへ戻る

◎教員の方の働き方改革について

課題

教員の仕事が激務。教えること以外の業務が多い。

 

課題解決に向けた質問・提案

・教員の働き方改革のために、プリント類や出欠連絡、管理など、教えること以外の業務については、極力ICT活用を行い、業務効率化を進めるべき。

 

成果

・コロナの影響もあり、教育委員会では、教員研修や会議のオンライン化に取り組んでおり、教員からは、移動時間が削減できる、学校を離れずに済むので助かるという意見が寄せられている。

・今後、教員へのタブレット端末の配置や、授業データ、教材データの共有化を通じまして、授業準備に要する時間の短縮にもつなげてまいりたい。

・また、校務システムの改善などについて、区役所業務全体のICT化に合わせて区長部局とも連携しながら検討を進めていく。

ページトップへ戻る

◎小学校から保護者へ配布される紙のプリントのオンライン化

実現しました!

 

課題

小学校から保護者へ配布される紙が多くて困っている、とのご意見をいただいた。

 

課題解決に向けた質問・提案

小学校から保護者へ配布される紙のプリントをオンライン化してほしい。

 

成果

・児童生徒一人一台のタブレット端末の導入により、学校と家庭との情報のやり取りは、これまで以上に円滑になる。

・個人情報を含む場合の取扱いやインターネット環境のない家庭への配慮などの課題もあるが、早期の導入に向け積極的に検討を進めてまいる。

ページトップへ戻る

◎学校への欠席届のオンライン化

実現しました!

 

課題

学校への欠席届がアナログで困っている。

 

課題解決に向けた質問・提案

学校への欠席届をオンライン化してほしい。

 

成果
・保護者がスマートフォン等で利用できるアプリケーションを活用し、インターネット接続で通信することにより、学校への欠席届を提出できるよう準備を進めている。

ページトップへ戻る

◎小学校の教科担任制について

課題

・教員の長時間労働が問題。

・子どもたちは、いろいろな先生に教えてもらえることで、選択肢が増える。幅が広がる。

 

課題解決に向けた質問・提案

・教科担任制により、子どもたちは、いろいろな先生と接する機会が増えることで視野が広がり、幅広い考え方を吸収できる。

・2022年度をめどに教科担任制が小学校に本格導入される見通しとなった。

・すでに、兵庫県、群馬県、浜松市や仙台市、品川区なども導入しており、群馬県の小学校の教諭によると、導入前と比べて教材研究に集中できるようになり、新しい授業の進め方を考える余裕ができた、とのこと。

・私自身は小学校から教科担任制で育ったが、教科担任制は、子どもにとっても教員にとっても良い。教員は、教科担任制を導入することで、学級経営と教科を分離でき、負担軽減につながる。子どもたちは、いろいろな先生と接する機会が増えることで視野が広がり、幅広い考え方を吸収できる。

・世田谷区でも小学校の教科担任制を導入すべき。

 

成果

・国や都の動向を見ながら、小学校における教科担任制の在り方について検討してまいる。

ページトップへ戻る



議会中継動画

  • インターネット議会中継

定例会名