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平成27年第1回定例会 一般質問

◎自転車ネットワーク計画(自転車専用レーン・自転車ナビライン設置の計画)

取り上げた理由(課題)
・自転車に関する事故が、交通事故全体の4割を占める。
・このテーマは、過去何度か、取り上げてきた。(平成19年第2回定例会~)
自転車専用レーン、自転車ナビマークなどの自転車のネットワーク計画が必要であり、その計画に基づき、着実に自転車専用レーンを設置することが必要である、と訴えてきた。

ひうち質問・提案1
・自転車が安全に走れるような空間を作ることが必要であり、このことは自転車のためだけではなく、歩行者の方の安全、そして車を運転される方の安心にもつながる、皆様がよい施策である。
・車道・歩道、自転車道のすみわけをすることが必要であり、車中心の道路政策から、歩行者・自転車中心の道路政策に変える必要がある。
・そこで、自転車専用レーン、自転車ナビマークなどの自転車のネットワーク計画が必要であり、その計画に基づき、着実に自転車専用レーンを設置することが必要である。いかがか?

答弁:
・2013年7月より有識者を集めた検討会議を開催し、また11月に素案の公表、区民意見募集を行い、区内の町会・商店街の代表者や公募区民などが出席する「世田谷区自転車等駐車対策協議会」のご意見も伺った。
平成26年度中に、自転車ネットワーク計画を策定する。そして4月より、ナビマークや自転車レーンなどについて順次着工する。

ひうち質問・提案2
素案では、優先整備路線として72㎞が示されたが、具体的な路線は示されていない。
そこで例えば、優先整備路線として、
① 駒沢公園通り
② 新町~桜新町駅間の区道約600m
③ 池尻小と世田谷公園の間の区道
④ 新町1丁目から深沢6丁目の246号線から駒沢通りまでの区道約700m
⑤ 千歳通りの環8から~桜丘2丁目間の約600m 
などが、道路幅員の観点からも適していると考える。
そこで、来年度や再来年度など先ずはどのあたりから整備するのか、伺う。

答弁:
・来年度、再来年度は、補助154号線や城山通りの一部区間を予定している。 
・明薬通りは、国道246号の自転車ナビラインの整備に合わせ、ブルーゾーンが未整備の区間に、青色の矢羽根マークと自転車ナビマークを組み合わせたものを整備し、国道との連続性を確保する予定。

ひうち質問・提案3
2020年東京オリンピックの馬術会場が、江東区から世田谷区の馬事公苑に変更になった。
馬事公苑がオリンピック会場になった場合、会場に繋がる道路や会場周辺の道路に自転車専用レーンの整備が必要。

答弁:
・会場へ繋がる道路や会場周辺の道路についても、優先整備路線に追加し、平成32年開催のオリンピックに間に合うよう、自転車通行空間の整備を進めたい。
・馬事公苑へは、都道の世田谷通りが有力な通行動線になると考えられるので、東京都とも連携して対応を進めていく。

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◎土のうステーションの拡充について

取り上げた理由(課題)
近年のゲリラ豪雨で、いつ、どの地域で被害が起きてもおかしくない状況。

ひうち質問・提案
区民の皆様が、ゲリラ豪雨が起きた際、被害が起きそうなときに、すぐに土のうを自ら取り出せるような、土のうステーションの設置が必要。
このテーマは、平成25年から何度か取り上げ、その結果、現在36か所設置済み。しかし、今後は、区内全域への設置が必要と考える。来年度の設置予定について、伺う。

答弁:
当初の計画を2年前倒しして、平成27年度中に、区内全域へ設置する予定。

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◎自転車利用者への道路標識教育

取り上げた理由(課題)
① 道路交通法上、自転車は歩行者ではなく軽車両。したがって、自転車にも道路標識が適用される。
しかし、自転車が歩行者である、という感覚が抜けきれない。よって、道路標識を守らない自転車が多い。事故が多発する要因の1つ。
② また、近年、自転車に関する道路交通法の規制が強化されている。
以前指摘した「危険運転者に対する講習の強制受講制度」は本年の6月1日に施行されることが決定。この制度は、3年以内に2回以上検挙された自転車運転者に課されるもので、酒酔い運転・信号無視・歩道での歩行者妨害・一時停止違反などの危険行為14項目が検挙の対象。
14項目のうち、一時停止違反・踏切の通過違反など、自転車にも適用されるが、あまり知られていない項目もある。

「危険運転者に対する講習の強制受講制度」(平成27年6月1日施行)とは?

14項目の自転車危険行為をすると、警察官から指導・警告を受け、従わない場合には、交通違反切符が交付される。2回以上の交付で講習の対象となり、受講しないと5万円以下の罰金。講習は3時間。
自転車には免許制度が無い為、指定期間内の講習受講を怠った場合は行政処分の「青切符」ではなく刑事処分の「赤切符」となるため、前科が付くこととなる。

ひうち質問・提案
自転車は軽車両なので、道路標識が適用される。しかし、運転免許を持っていない人は、道路標識の知識がない。
また「危険運転者に対する講習の強制受講制度」は、運転免許をもっていない人・刑事処分の対象となりうる14歳以上(中学2年生)から順次適用される。18歳未満の子どもや運転免許を持っていない人の多くは、道路標識を知らない。よって、今後は道路標識が自転車にも適用されることを周知する、そして18歳未満の子どもや運転免許を持っていない方々、免許を持っていても車を運転しない方々への道路標識教育が必要。そこで2点質問する。

質問1
今回の制度の開始に伴い、運転免許をもっていない区民の方々、特に高齢者の方々に対して、講習を行ったり、また区のHPや区報で、自転車にも道路標識を守らなければならないこと、また道路標識の種類など、周知が必要。見解を伺う。

答弁:
・区としても、「一時停止」や「自転車および歩行者専用」等、自転車利用の際に特に注意すべき道路標識について、周知を図る必要があると考えている。
・特に高齢者に対しては、昨年度から、シルバー人材センター会員に対し年次講習を実施。最近では、身近な地区で区民が自主的に進めている「ふれあい・いきいきサロン」や「支えあいミニデイ」の主催者に対し講習を行っている。
・今後、区ホームページ等を活用して情報提供を図るほか、こうした講習を進める中で、道路標識の周知を行う。

質問2
以前、北沢地区にお住まいのお母様から、標識を子どもが全く知らない、という懸念のご意見をいただき、平成26年第3回定例会で質問した。しかしその後、自転車の安全教室は行っているが、標識は教えていただいていない、とのこと。この件について、区立小中学校に対する通達はどのようになっているのか?また、具体的にどのように区立小中学生に標識の周知徹底を行っているのか?

答弁:
今後、児童・生徒に身近な道路標識の意味や、交通安全のルール等を示した資料を作成し、小学校1年生と中学校1年生を対象に配布する予定。
児童・生徒が分かりやすい資料になるよう、現在、警察署と連携しながら内容を検討している。

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◎元気な高齢者の方への施策について

① 高齢者の方のサークル活動の情報提供の場作りについて

取り上げた理由(課題)
・世田谷区の高齢者人口は約17万4000人、そのうち介護認定を受けていない人は約80%にのぼる。区民意識調査から、地域活動への参加意向があっても、そのための情報が得られにくいという実態がわかり、区内でのサークル活動約3000以上あるにもかかわらず、それらのサークル活動が、いつ、どこで行われているかという情報が少ない現状があることも事実。

・そこで平成22年第3回定例会から何度か、元気な高齢者の方への施策として、約3000以上あるサークル活動の情報を提供し、高齢者の方々がいろいろなサークルに参加するように、情報提供の場を作っていただきたい、との質問を何度かした。

ひうち質問・提案
現在、サークル活動の情報は、
・区報の区民のひろば
・各総合支所の窓口(一覧表あり)
・ひだまり友遊会館の2階の生涯現役情報ステーション

ひだまり友遊会館の2階の生涯現役情報ステーションには、約3000ものサークル情報があり、各総合支所ごとに一覧表になっている。ボランテイアのコンシェルジュの方も、以前の週2回から週5回来てくださっているが、利用者がそれほど多くない現状がある。
宝の持ちぐされにならないよう、より多くの手段を使い、サークル活動の情報提供を行っていただきたい。見解を伺う。

答弁:
・高齢者の方々にいつまでも元気に活躍していただくために、様々な情報を提供していくことはたいへん重要。
・区内に96団体ある高齢者クラブでは、健康体操などの軽スポーツや、俳句、囲碁、踊りなどの趣味・教養に関するサークル活動を継続的に行っている。区では、生涯現役推進課の窓口のほか、出張所・まちづくりセンター等で、各クラブの活動内容や連絡先をご案内するチラシを配布し、情報提供に努めている。
・また、ひだまり友遊会館には、生涯現役情報ステーションを設置し、区内の活動団体情報やイベント情報等を、ボランティアの協力を得ながら収集・発信している。来年度からの新たな指定管理者と連携し、充実を図る予定。
・さらに、誰もが生涯を通じて主体的で豊かな暮らしを実現するための事業を推進する目的で設立された、「せたがや生涯現役ネットワーク」主催のイベントでは、参加団体がブースを設け、活動内容の紹介や参加を呼びかける取り組みを行っている。
・区としては、こういった情報提供の場の充実とともに、中高年世代向け情報誌や区のお知らせ・ホームページなど、様々な媒体を連携させ、情報提供の充実を図っていく。

② 地域の高齢者の方々の豊富な知識を教育に生かす取り組み

取り上げた理由(課題)
このテーマは、平成22年決算委員会で、質問した。
その際の質問では、高齢者の方々の豊かな知識や経験をおかりして地域の教育に生かすことは、次の世代に伝えるという意味でも必要なことである。私の存じ上げている方にも、以前、大学で教鞭をとっていた方、企業の第一線で活躍してこられた方、スポーツの指導に当たってこられた方など、豊かな知識や経験をお持ちで、生涯現役として何らかの形で地域に貢献したいというお考えの方がたくさんいらっしゃる。今後、そのような方々を生かしていただきたい、との質問をした。

ひうち質問・提案
例えば学校での理科の実験や数学の指導などの学習面、また日本の伝統・文化を伝えるという観点から、茶道や華道などの文化面、そしていろいろな職業の方がいらっしゃることからキャリア教育、そしてスポーツ面など、幅広い分野で、ゲストティーチャーや部活動支援員という形で、学校教育の中で活用していただきたい。以前の質問の進捗状況も含め、区の見解を伺う。

答弁:
・高齢者の方がこれまで培われてきた知識、技術は、とても貴重な財産。これまでゲストティーチャーとして、総合的な学習の中で、昔遊びや体験談などをお話いただいたり、キャリア教育の一環として、地域・社会で活躍される様々な職種の方に、勤労に対する価値観についての話しをしてもらっている。また、教科「日本語」に関連して、日本の伝統文化にふれるということで、茶道、華道、琴、尺八などの講師としてもご協力いただいている。
・さらに、部活動支援でも、支援員の約17%が60歳以上の方であり、新BOP事業では、退職校長先生をはじめ、教職員の方の知識や経験を活用している。
・その他、各総合支所で実施する55歳以上を対象とした生涯学習セミナーを修了した方々で構成される白鷺会などの団体があり、学校での授業以外にも、区民まつりや新年子どもまつりなどでもご活躍をいただいている。
・今後も、地域の高齢者の方々の力を生かすという視点も取り入れながら、地域とともに子どもを育てる教育の推進に取り組んでいく。

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