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平成26年第3回定例会 一般質問

◎通学路の安全対策について

先日、代沢の路上で、通学路中の痛ましい事故が起きました。2度とこのようなことが起きないよう、今後も通学路の安全対策を徹底してまいります。

平成24年第2・3・4回定例会、平成25年第1回定例会と、今回5回目の質問。今回は、進捗状況について、伺う。

取り上げた理由(課題)
・平成26年9月17日、世田谷区代沢の都道で、走行中の軽トラックが下校途中の児童3人をはね、電柱に衝突して、児童をドラックと電柱との間に児童をはさみ、児童1人が死亡するという、痛ましい事故が起きた。
・平成24年4月に、京都府亀岡市を初め、通学路の事故が相次いだ。

ひうち質問・提案
・このような事故は二度とあってはならない。そのために、ハード面・ソフト面の通学路の安全対策を徹底しなければならない。
・平成24年第2・3・4回定例会、平成25年第1回定例会と、過去4回、訴えてきた。
・その後、文部科学省、国土交通省、警視庁の三者がようやく連携し、平成24年中に緊急合同点検が実施された。
ハード面
ハード面では、小中学校、地元警察と連携を図り、速度規制や通学時間の通行止め、スピード抑制の看板設置、道路のカラー舗装、横断歩道設置、標識を見やすくするなどハード面での通学の安全対策などが必要。
平成24年第4回定例会の私の質問への答弁で、緊急合同点検の結果、区が対策を実施する箇所は183カ所。このうち、平成24年12月中には全体のおよそ6割に当たる82カ所の安全対策を完了させる予定、とのこと。
その後の進捗状況について、伺う。
ソフト面
ハード面だけでなく、子どもたちの交通安全への意識を高めることも必要。
安全マップを作るだけでなく、実効的な安全マップの活用が重要。
① 広島県や埼玉県などでは、通学路ごとの地図に道路などの写真を張りながら、実際に危険な場所を保護者と点検し、安全マップをつくりかえ、実際にマップを安全行動に移す、また体験型の交通安全教室など、全国的にさまざまな工夫を凝らしている。世田谷区でも取り入れるべきである。見解を伺う。
② また、安全マップはPTAの方々の協力により作成されることが多いが、警察署にも協力をお願いし、事故の多い箇所の情報を安全マップにも掲載する、またマップ作成時には、危険な箇所ではどのように対処すればよいのかアドバイスをもらうなど、警察と連携して安全マップを充実していくことが有効であり、必要と考える。見解を伺う。

答弁:
ハード面
・平成24年度の通学路の緊急合同点検の結果、区が道路管理者として実施する箇所は、現在139箇所。これまで、ガードパイプの設置やカラー舗装の実施、また、ドライバーへ注意を喚起する看板の設置などの交通安全対策を進めてきた。
・平成26年9月1日現在、全体のおよそ9割にあたる、127箇所が完了。
残り12箇所のうち、今年度中に6箇所を完了予定。残りの6箇所は、警察との調整等で、来年度以降に完了予定。
ソフト面
・平成24年度の緊急合同点検の結果に基づき、平成25年度末までに対策済みの箇所を、区のホームページに掲載している。
・危険箇所を点検する安全マップは、各学校で、緊急合同点検の対策実施状況を活用するなどして、それぞれの地域特性に応じて作成済み。
・今年度、学校改築する太子堂小学校では、校舎移転に伴い新たに認定した通学路の危険箇所点検を実施、4月に安全マップを改定した。また、交通安全教室や月1回の安全指導の時間においても安全マップを活用するなどして、安全教育を行っている。
・今後も、通学路の安全対策について、通学路の変更などに伴う環境変化についても、適切な対応ができるよう、道路管理部門や警察署等の関係機関と十分に連携し、ハード、ソフト両面において、着実に対策強化を図っていく。

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◎自転車走行環境のネットワーク計画(自転車専用レーン・自転車ナビマークの設置計画)

① 過去2回質問した、世田谷区の自転車走行環境ネットワーク計画の検討状況はどのくらい進んでいるのか?
② 自転車専用レーン・自転車ナビマークの設置計画は?

取り上げた理由(課題)
都内、自転車が交通事故全体の約4割を占めることから、まずは自転車のルール・マナーの周知徹底といったソフト面、そして自転車が安全に走れるような空間を作ること、いわゆる自転車専用レーン・自転車ナビマークの設置、といったソフト・ハード両面からのアプローチが必要。

ひうち質問・提案
平成25年第4回定例会、平成26年第1回定例会において、世田谷区内の自転車走行環境のネットワーク計画、自転車専用レーン・自転車ナビマーク(自転車通る場所と方向性を示した路面標示)をどこに設置するか、といったハード面を質問した。
その際の答弁では、「基本方針や計画目標を設定し、自転車のネットワークとして位置づける路線を選定し、平成26年度のネットワーク計画策定を目指す。また他都市における路面標示等の事例も研究し、現場の状況に応じた路面標示を実施していく。」との答弁。
区内、自転車専用レーン(ブルーゾーン)等、現在6箇所整備されているが、区が検討中の自転車ネットワーク計画は、国道や都道を含めた区内の自転車走行環境を整備していく上で大変重要なものである。
① 前回の質問から半年が経過しているが、現在、自転車走行環境のネットワーク計画はどの程度、進んでいるのか、また策定までのスケジュール・手続きについて、伺う。
② ネットワーク路線には、自転車専用レーン、自転車ナビマークを路面に標示することになるが、設置の検討状況について、伺う。

答弁:
・平成25年7月から、学識経験者、国や東京都、また、警察などによる検討委員会を4回開催し、現在、素案の作成に向け、取りまとめている。
・現在、主要な生活道路や駐輪場につながる道路、また、自転車利用の多い路線や自転車が関与した事故の多い路線などを重ね合わせて抽出したネットワークの候補路線を対象に、職員による現地確認や、国や東京都などの関係機関との調整を進めている段階。
・今後、年内にネットワーク計画の素案を取りまとめ、区民や議会などで構成する「世田谷区自転車等駐車対策協議会」などからも意見を聞き、国や東京都、また、交通管理者、隣接する区・市との協議も行っていく予定。
・今年度中には「自転車走行環境整備ネットワーク計画」を策定する予定。来年度からは、計画に基づき自転車走行環境を整備する。
世田谷区内の自転車レーンの状況
・国土交通省が、区内の国道246号線の三軒茶屋から駒沢までの区間のバス専用レーンと自転車走行帯を共用化する予定。(今年度中)
・東京都も、淡島通りに自転車専用レーン設置予定。

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◎図書館ターミナルについて

平成21年第3回定例会から何度も、図書館の適正配置について、取り上げた。その進捗状況について、伺う。

① 二子玉川への図書館ターミナルの進捗状況
② 三軒茶屋・下北沢など、図書館不便地域への図書館ターミナル設置の可能性

取り上げた理由(課題)

平成21年第3回定例会から何度か図書館の適正配置について取り上げてきた。
図書館配置についてはエアポケットという考え方があり、そのはざまに当たる地域の方々は図書館不便地域となっていることも事実であり、二子玉川を初めとして、下北沢や三軒茶屋といった駅周辺は図書館不便地域である。文化都市世田谷の顔である町としては何か大切なものが欠けている印象があり、特に二子玉川は、町が変わり、大幅な人口増加が進んでいるので、図書館の再配置を検討すべきである。

ひうち質問・提案
① 何も大きな図書館をつくらなくても、駅のちょっとしたスペースを利用して、ICTを活用して図書の検索、取り寄せ機能と返却ボックスを置けば十分に機能し、図書館不便地域への図書館ターミナルの設置、特に二子玉川への設置について質問した。
二子玉川駅周辺への図書館ターミナルの設置が決定し、平成27年4月下旬に開設予定とのこと。検討状況を伺う。
② また、他の図書館不便地域、三軒茶屋・下北沢についても、利便性向上の観点から、図書館ターミナルが必要と考えるが、いかがか?

答弁:
① 二子玉川図書館ターミナルの進捗状況は、平成27年4月下旬の開設に向け、内装設計を行っており、平成27年1月からは内装工事に入る予定。また管理運営を委託する民間事業者の公募・選定についても、現在準備を進めている。
また、wi-fiは、図書館ターミナルが面したリボンストリートや中央広場などパブリックスペースで、使用できる予定と再開発事業者からは聞いている。再開発ビルの設置状況等を踏まえ、必要に応じて対応してまいる。
② 図書館ターミナルの今後の設置は、二子玉川での実施状況等を検証しながら、三軒茶屋や下北沢などの駅周辺の公共的な施設等、利便性の高い施設への計画的な設置を検討してまいる。

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◎図書館へのwi-fi設置(16の図書館)

過去、何度も質問してきた。進捗状況を伺う。

取り上げた理由(課題)
世田谷区内16の図書館のwi-fi設置率6.3%(16図書館のうち1箇所中央図書館のみ)

他区の状況
荒川区・杉並区・豊島区・練馬区・墨田区・足立区100%、渋谷区90%、港区66,7%、千代田区60%。

ひうち質問・提案
区内15の図書館にwi-fi設置を進めてきくべき。
また、今後の改築に合わせて設置し、できるところから進めるべきと考える。
見解を伺う。

答弁:
・中央図書館では平成25年3月より、携帯電話会社主要3社のサービスを導入。
・平成26年9月初旬、図書館全館への携帯電話会社2社のwi-fi機器の設置が完了した.

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◎図書館の開館時間の延長

取り上げた理由(課題)
・世田谷区内の図書館の閉館時間が、早すぎる。仕事帰りに利用できない。
・特に、働く世代の方々からは、「仕事帰りにちょっと立ち寄りたいが、閉まっており、残念。経堂図書館は、火曜日から土曜日は21時までだが…それ以外は19時なんて」との声をいただく。

区内の状況
・平日19時まで、休日17時までとなっており、経堂図書館のみ21時までだが、その他は早く閉まる。

他区の状況
・文京区:21時(日曜日以外)
・江戸川区:21時30分
・新宿区:21時45分(4つの図書館)
・葛飾区:22時(2つの図書館)
・千代田区:22時(2つの図書館)
・品川区、江東区、足立区、杉並区、板橋区、中央区、練馬区、足立区、港区:20時

ひうち質問・提案
他区の図書館は、遅くまで開館している。世田谷区は利便性向上の観点から、せめて21時までにする等、開館時間を延長すべきと考える。見解を伺う。

答弁:
・図書館の開館時間の拡大について、各館の地域特性を踏まえ検討し、順次実施する、と図書館ビジョンで計画している。
・今まで、喜多見まちかど図書室の開館時間拡大、(仮称)二子玉川図書館ターミナルの夜間開館の検討・準備、各地域の地域図書館1館の月曜開館などを行った。
・「第2次図書館ビジョン(素案)」でも、立地等の周辺環境なども勘案し、運営体制の検討と合わせて、開館時間や休館日などを検討する。

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◎図書館の閲覧席の増

取り上げた理由(課題)
・閲覧席が他区に比べ、少ない。

世田谷区の状況
16図書館で620席

他区の状況
・大田区:16図書館で3039席
・江東区:12図書館で1487席
・江戸川区:12図書館で1186席
・板橋区:11図書館で1143席
・港区:7図書館で882席
・豊島区:7図書館で786席
・千代田区:5図書館で647席

・「調べ物をする場所と、本を快適に読むスペースを分けに欲しい、増やして欲しい。」との声がある。

ひうち質問・提案
今後、世田谷区でも閲覧席増設を検討すべきと考える。

答弁:
・本年4月に改築開設した代田図書館では、11席から25席に増設した。
・改築等の機会を捉え席数を増やしていく。
・交流スペースの設置・拡充の検討とともに、談話やグループで議論のできる新たな形の閲覧スペースの検討にも取り組んでいく。

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◎電子図書館について

取り上げた理由(課題)
図書館の閉館時間が早い。24時間、365日、自分の好きな時間・好きな場所に本を読める環境が整備されれば便利。

ひうち質問・提案
○電子図書館とは?
名のとおり紙の本ではなく電子書籍をインターネット上で貸し出す図書館。
パソコンやアイパッドなどで閲覧できるので、ネットにつながる環境であれば、図書館に行かなくても24時間、365日借りることができる。
○電子図書館のメリット
・24時間365日、本の貸し出しが可能。
・従来の図書館は書籍の保管場所に限界があるが、電子図書館は蔵書スペースを気にしなくていいので、はるかにたくさんの書籍を保管できる。
・蔵書の劣化の心配もない。よって、古い地図や貴重な歴史資料などの保存、維持もでき、今まで提供が難しかった貴重な資料も提供できるようになる。
・紛失や延滞防止にもなる。
・人員増加なくサービス拡大が可能。コスト削減になる。
・高齢者や障害者への配慮もできる。
○電子図書館のデメリット
スマホやキンドルなど見ることのできる端末が多様化しており進化が早いので、そのたびに見られるように対応しなければならない。
出版社の理解も必要で、全ての本が必ずしも電子化できるわけではない。
以上のような、メリット・デメリットがある。しかし、アメリカや韓国では公共図書館の約六割は電子図書館であるし、出版社の理解、という観点では、大手出版社参入の流れもある。
これまで大手出版社は、電子書籍の販売に悪影響があると見て図書館への提供には消極的だったが、アメリカで図書館経由での貸し出しが人気を集めており、積極姿勢に転じた。出版社は、作家ら著作権者の同意を得て、新会社経由で図書館に有償で電子書籍を提供し、利用者は、館外からネット経由で、無料で一定期間読めるようになる見通しである。ただ、電子書籍は買い直す必要がないので、例えば貸し出しは1000回まで、また同時に読めるのは三人までなど制限を設ける必要がある。
貸し出しの仕組みづくりを出版社が主導することで販売との共存を図る、とのこと。公共図書館での不正防止のセキュリティーがしっかりすれば、電子図書館も今後進んでいくと考える。
今後、世田谷区もこの流れに乗り、千代田区のWeb図書館のように、例えば3Dを使った魚や動物の図鑑、TOEICの問題集、英語で英会話、法令集など、電子書籍ならではの特徴を生かして紙媒体との役割分担をしながら、電子図書館サービスを区民の皆様に提供していただきたいと思う。見解を伺う。

答弁:
・電子図書館などのICTの活用は、重要であると認識している。
・現在、全国約3,000の公共図書館のうち、20館程度しか導入が進んでいない状況。
・この背景には、著作権の課題や貸出できる回数、利用期限などの出版社との提供の仕組みが整っていないことによるコンテンツの少なさ、また技術的な規格が統一されていないことなどが要因となっている。
・電子書籍は、その特長を活かした利便性の向上や省スペース化などの利点も多い。
・技術的・法的な整備や利用者の動向、提供可能な資料点数等を踏まえ、その導入について検討していく。

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◎公共施設へのwifi設置について

このテーマは、過去、5回質問した。

取り上げた理由(課題)
・今、街中やカフェ、新幹線などの車内、公共施設においても、wi-fiなど公衆無線LAN設備が当たり前の時代。
・世田谷区のwi-fiスポットの設置率:18.6%(区民施設)
・他区の状況:中野区、墨田区、足立区、港区など100%(区民施設)
(区民施設)

ひうち質問・提案
・前回の質問からは、北沢タウンホールの二階、ホワイエと、16の図書館にwifi設置していただいたとのことで、一歩前進した。
・しかし、限られた携帯電話会社しか設置されていないことから、公平性の観点から、そのサービスを利用している方だけが使えるのではなく、free wi-fiを設置し、誰でも使えるようにすべき。
・また、総務省と観光庁が連携して、外国人旅行者向けに、無料公衆wi-fiの整備促進の協議会を設置するなど、国の動きは活発。
・最終的には全ての公共施設に設置していただきたいが、例えば烏山区民センター、玉川総合支所など、まずは今後改築を行う施設から設置していただきたいと思う。
見解を伺う。

答弁:
・(仮称)せたがや平和資料館における事業案の中で、公衆wi-fiの導入が取り上げられるなど、事業での活用検討も進んでいる。
・大規模災害発生時に、通信事業者団体が自主的に、公衆wi-fiを無料開放する流れ、また、総務省と観光庁が連携して、外国人旅行者向けに無料公衆wi-fiの整備促進の協議会を設置するなど、国、地方自治体、通信事業者などが協働して、公衆wi-fi活用の標準化に取り組む動きが活発。
今後、このような促進の動きと連携し、引き続き研究していく。

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