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平成30年第1回定例会 一般質問

◎図書館の充実

私が考える3つの図書館構想

私は図書館に対するニーズは社会情勢、時代変化のなかで多様化してきており、今後の図書館のあり方として、機能別に分けた図書館整備が必要と考える。

  1. 図書館カウンターのようなフロー型図書館
  2. 区民の皆様が余暇を一日中過ごすことができるような拠点図書館(電源とWi-Fi整備され、閲覧席が充実し、一方でICタグを導入して自動貸出・返却ができる滞在型図書館)
  3. また図書館に行かずともネット上で本の貸出・返却ができ、本を読むことができる電子図書館

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◎図書館カウンターについて

〇図書館カウンターとは?

・図書館カウンターとは、本のない予約のみの図書館で、駅近のちょっとしたスースを活用し、夜遅くまで開館している、貸出・返却・取り寄せ機能に特化した図書館。

・特に、交通結節点の駅周辺や図書館にアクセスが不便な地域において、効果的。

 

課題

図書館カウンターの整備については、以前から幾度となく質問してきた。図書館が駅の近くにない二子玉川駅・三軒茶屋駅について、本のない予約のみの機能のみを抽出した図書館カウンターの整備の必要性を訴えてきた。

 

課題解決に向けた質問・提案

その結果、平成27年に、二子玉川と三軒茶屋に図書館カウンターがオープンし、二子玉川、三軒茶屋とともに、平成28年度の来館者数が約9万人であり、大変好評である。

図書館にはエアポケットという考え方があり、そのはざまにあたる地域は、図書館不便地域であり、以前から質問しているように下北沢もその1つである。

そこで、下北沢以外にも、特に駅近にない場所には図書館カウンターを整備すべきと考える。図書館カウンターの今後について、見解を伺う。

 

 

成果

・図書館カウンターは、交通結節点の駅周辺や図書館にアクセスが不便な地域において、資料の予約や貸し出し、返却などを主な機能とする施設として、平成27年度に二子玉川と三軒茶屋の2か所を開設した。

・図書館カウンターの利用状況は、2か所とも、毎月約7000人から8000人が来館され、貸出数も毎月1万4000点程度と増えている。2か所をあわせた29年度の貸出実績は、28年度の30万7000点を上回る見込みとなっており、引き続き多くの方にご利用いただいている。

・図書館カウンターの新たな設置については、第2次図書館ビジョン第2期行動計画(案)で示したとおり、既設の2か所の利用状況等を検証しながら、広域生活・文化拠点である下北沢など多くの利用者が想定される地域への設置検討を進めてまいる。

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◎電子図書館について

〇電子図書館とは?

電子書籍をインターネット上で貸し出す図書館で、図書館に行かずとも本を借り、アイパットなどで読むことが可能です。また、蔵書スペースを気にしなくていいので、はるかにたくさんの書籍を保管できる、また、劣化の心配もないので、貴重な歴史資料などの保存、維持もできる、紛失や延滞防止にもなる、障害者への配慮もできるなどのメリットがあります。
一方、デメリットとしては、出版社の理解も必要で、全ての本が必ずしも電子化できるわけではないといったことが挙げられます。しかし、アメリカや韓国では公共図書館の約6割は電子図書館ですし、公共図書館での不正防止のセキュリティーがしっかりすれば、電子図書館も今後進んでいくと思います。

 

課題

機能別図書館の1つで、過去3回質問した。

著作権法上の問題、出版社の理解が必要。

 

課題解決に向けた質問・提案
電子図書館は、自宅に居ながら本を借りることができる、はるかにたくさんの書籍を保管できる、劣化の心配はがないので、貴重な歴史資料の保存ができる、紛失防止にもなる、時間を気にせずに本が借りられる、などのメリットがある。また、20164月の障がい者差別解消法成立により、障害者の方の施策としても電子図書館は必要であると考える。

現在、電子図書館を導入している自治体は、約60自治体202図書館と、3年間で約40自治体と年々増えており、お隣渋谷区でも、都内で3区目、今月から導入した。

世田谷区も電紙媒体との役割分担をしながら、電子図書館整備をしていただきたい。以前から質問している内容ですが、改めて見解を伺う。

 

成果

 

・第2次図書館ビジョンでは、新しいメディアでの資料収集・公開を進め、電子図書館への対応についても、技術面や法的な整備や利用者の動向等を勘案しながら検討することとしている。

 

・23区の状況としては、千代田区、中野区、渋谷区が電子書籍貸出サービスとして電子図書館を導入しているが、全国の公共図書館のうち、50~60館程度の導入状況であり、様々な課題があることから、公共図書館での導入が進んでいない状況がある。

 

・自宅にいながらサービスを受けることができる電子図書館は、文字拡大機能や音声読み上げ機能などを有し、図書館に来館できない区民の方にとっても大きな利便性の向上につながるものと考えている。一方で、著作権保護等の法的課題や、データ消失リスクやデータの互換性といった技術的課題、利用者のプライバシー保護などのセキュリティ面の課題への対応を検討していく必要がある。

・スマートフォンやタブレット端末の急速な普及もあり、電子図書館サービスの需要は今後さらに高まるものと認識しておりますので、引き続き調査・研究していく。

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◎大学図書館との連携・周知について

課題

区民の方からいただいたご意見

先日、区民の方から次のようなご意見をいただいた。

「国士舘大学の図書館をたまに利用するが、大学の図書館は学部の専門的な本があるので、面白い。他の大学・専門学校の図書館も利用させていただきたい。また、貸出は不可でも閲覧だけでも可能にしてもらいたい。」

 

課題解決に向けた質問・提案1

現在、世田谷区は大学図書館の利用について協定を結んでいる。

大学は専門的な書籍もそろっていることから、大学図書館を利用することで区民の方の教養力につながり、素晴らしい。

しかし、大学図書館との連携を知らない方もいらっしゃる。よって、図書館HPに、どの大学と連携しているのか、許可制なのか、どういった分野の本が置いてあるのか、閲覧だけかもしくは貸出も可能か、といったそれぞれの大学図書館との連携データをリスト化して、HPで広く区民の皆様にお知らせすべきと考える。見解を伺う。

 

成果

・第2次図書館ビジョンでは、図書館ネットワークの構築として、世田谷の教育・文化機関との連携を掲げており、第2期行動計画(案)においても、大学図書館との連携の拡充を示した。

 

・大学図書館の利用については、現在、区内12大学及び区外1大学と覚書を締結し、専門書の閲覧等を目的とした大学図書館の利用について、紹介状の発行や取次ぎにより、希望される区民の方が利用いただけるような取り組みを行っている。

・また、利用促進のため、区民利用が可能な大学図書館をホームページに掲載し、各図書館窓口で案内を行うなどの方法で周知を図っている。今後も、リスト化して見やすくする工夫をするなど、より一層の周知に努めてまいる。

 

 

課題解決に向けた質問・提案2

また、貴重な資料の場合には、大学側が難色を示すことも考えられる。そこで、相互利用を推進するためには、貴重な資料の電子化が肝要と考える。区として、相互利用の推進を条件に、電子化の推進を財政的に支援するのもよい方策であると考えるが、見解を伺う。

 

成果

今年度は、経堂図書館において東京農業大学と連携した区民向け講座を実施するなどの連携拡充を図っており、貴重資料の電子化への支援についても、各大学の意向を踏まえつつ、検討してまいりたい。

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◎図書リクエストについて

課題

現在、図書館でどのような本を購入するのか、について、区民の方からのリクエストは、積極的には行っておらず、窓口で意見を聞くにとどまっており、広く区民の方のリクエスト聴取を行っていない。

 

課題解決に向けた質問・提案

現在、区民の方からも図書リクエスト積極的に行っていないが、図書館は区民の方が利用する場所である。区民の方からの購入リクエストをHPで広く募集し、区民の方が読みたい本を読めるような仕組みにすべきと考える。見解を伺う。

 

成果

・新刊本や未所蔵本の購入リクエストについては、現在は区民の方を対象に、各図書館の窓口または電話にて受けている。また昨年末の図書館ホームページの改修において、希望する分野の新着図書案内をメールでお知らせする機能を盛り込み、区民サービス向上に努めている。

・お受けしたリクエストに対しては、図書館で購入することがふさわしいか、偏った蔵書構成にならないか等に配慮した選書を行いつつ対応しているが、予約件数が多い場合などは、お待ちいただいている現状がある

 

・HPを活用してより多くの購入リクエストを受ける手法については、膨大なデータ化を迅速に行う方法の検討や、書名や巻号等があいまいな場合の資料特定等の課題があるが、更なるサービス向上に向けて調査・研究してまいりたい。

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◎駐輪場の整備について

課題

・以前からシリーズで質問している。
・私は駐輪場について、利用率100%を超えている駅、また区民の方の要望が多い5つの駅、駒沢大学駅・下北沢駅・二子玉川駅・三軒茶屋駅・千歳烏山駅を取り上げ、地下式立体駐輪場の整備も含め、工夫した駐輪場を整備すべきと質問してきた。

 

課題解決に向けた質問・提案

駒沢大学駅・二子玉川駅・下北沢駅については、ようやく駐輪場整備のめどが立ち、駐輪場不足が少しずつ解消の方向に向かいそうである。

二子玉川の駐輪場に関しては、昨年度に整備着手して完成、下北沢駅については、小田急京王電鉄の整備も併せて約1200台整備予定、駒沢大学駅についても、予定より少し遅れておりますが、整備予定である。

まず、この3つの駅の駐輪場整備について、進捗状況を伺う。

次に、利用率が100%を超えている他の駐輪場、三軒茶屋に関しては、以前から何度も提案しているが、地下式立体駐輪場が有効と考える。

また、それ以外の手法として、民間事業者に区が補助金を出す制度の活用の呼びかけなど、さまざまな手法を駆使した駐輪場の整備が必要。

また、千歳烏山駅周辺を利用される方からは、夕方のお買い物の方の駐輪が多く、道路上にあふれている、といった声をいただく。工夫した駐輪場対策が必要である。前回からの進捗状況も含めて、見解を伺う。

 

成果

・二子玉川駅周辺は、二子玉川西自転車等駐車場の増築工事が昨年12月に完了し、1月9日から施設の使用を開始した。既設部分を含め約1900台が収容でき、新たに400名の方の定期利用が可能となった。

・駒沢大学駅周辺では、現在、駒沢第二自転車等駐車場の予定地にある旧上馬地区会館の解体工事を行っており、解体後すみやかに駐輪場の本体工事に着手し、本年11月の開設を目指してまいる。

・下北沢駅周辺については、現在、小田急線跡地の上部利用で新たに生まれる空間を活用して、約100台が収容できる下北沢東自転車等駐車場を整備している。今年度中に工事が完了し、4月上旬に開設する予定。

・三軒茶屋駅周辺は、商業地域でもあり、新たな駐輪場用地を確保することが困難な状況。区としては、地下式立体駐輪場も整備手法の一つと捉えながらも、民営自転車等駐車場育成補助金制度を積極的に活用するなど、官民が連携して、駐輪場対策に取り組んでまいる。

・千歳烏山駅周辺においては、買物客などによる一時駐輪が多く、放置自転車が多く見られる。今後、京王線連立事業や駅周辺街づくり事業の進捗に合わせ、買物客などの一時利用に適う駐輪場整備について、地元商店街とも連携し検討してまいる。

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◎自転車専用レーン・自転車ナビライン・自転車ナビマークのペインティングについて

課題

自転車ネットワーク計画に基づき、着実に自転車専用レーンや自転車ナビライン・ナビマークが整備されており、着実にすすでいる。

一方で、整備された自転車専用レーン・自転車ナビラインが消えかかっている所があることも事実。

 

課題解決に向けた質問・提案

実際に私の所にも、「246号線の自転車ナビラインが消えかかっている。せっかく引いて便利なのに、消えかかっていると見えづらい。」とのご意見もいただく。

また城山通りなども青で塗った部分が薄くなっている場所がある。

それだけ利用されている証拠だが、だからこそ道路への自転車専用レーン・ナビラインのペインティングについて、きちんと予算をとっていただき、区民の皆様が安全に自転車を走行できるように、整備していただきたい。見解を伺う。

 

成果

 

・自転車ナビラインやナビマークの整備については、自転車の利用者が安全に安心して通行できるよう、自転車ネットワーク計画に基づき整備を実施している。

・今年度は、約70kmの優先整備路線や道路の新設等を行なった路線のうち、約5.6kmにおいて自転車ナビマークの整備を着実に進めている。

・他方、ご指摘のとおり、消えかかっているナビマークなどがあることも認識している。このようなことから、ナビマークなどについても白線などと同様な方法による維持管理について検討するとともに安全性や耐久性のある素材の開発をメーカーに働きかけてまいる。

・さらに、国や東京都に対しても国道や都道のナビラインなどの状況について情報提供を行なう等、区民にとってより安全で安心な自転車走行環境となるよう努めてまいる。

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◎スピート抑制の対策、ハンプについて

課題

区民の方から、車のスピード抑制の手段として、ハンプを整備してほしい、とのご意見をよくいただく。

例えば、九品仏駅から環八に抜ける商店街について、車がスピードを出して怖いので、ハンプを設置してほしい、また小学校の周辺道路について、でこぼこにして、物理的に車がスピードを出せないようにしてほしい・・・といったものです。

 

課題解決に向けた質問・提案

実際にヨーロッパでは、ハンプを整備し車のスピードを抑制する、また街づくりの観点から、都市部に車を入れないような工夫もしている。

私も以前にヨーロッパに行った際には、東京と違い、ハンプの多さにびっくりした。欧米ではごく一般的で、アメリカイギリスドイツなどでも住宅街に、スピード抑制のためにハンプが整備されている。

世田谷区にも太子堂のマンション裏の道路にあるが、今後、例えば九品仏駅から環八にかけて、また通学路周辺やゾーン30内など、スピード抑制の必要がある場所へのハンプ整備について、見解を伺う。

 

成果

・九品仏駅から環八にかけての自動車のスピード抑制対策については、平成27年にも議員からのご指摘があり、商店街の方々のご意見を聴取の上、交差点への自発光鋲の設置、交差点部と路側帯のカラー舗装等を実施している。

・自動車のスピード抑制対策には、速度規制を面的に実施するゾーン30の実施、道路に凸部を設置するハンプの整備などがある。

・対策のひとつであるハンプについては、車両通行時に騒音や振動が発生することから、沿道の土地利用状況等を考慮に入れて、実施する必要があると考えている。

・このようなハンプの欠点を補うものとして、「イメージ・ハンプ」と呼ばれる、実際には凹凸はないものの、そのように錯覚させる路面表示や狭さくなどもある。

・区としては、現地を十分調査のうえ、交通管理者との連携を図りつつ、地元区民の理解を得ながら、現地に即した適切なスピード抑制対策を検討してまいる。

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