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平成30年第2回定例会 一般質問

◎駅のホームドア・エレベーター整備について

課題
安全対策、バリアフリーのために、ホームドア・エレベーターの整備が必要。区内の駅はまだ整備されている場所が少ない。
以前からホームドア、エレベーターを整備してほしいとの声をいただいている。

ホームドア・エレベーターへの区の補助について
・ホームドア
平均利用者数が10万人以上の駅において、都の補助対象事業の場合には、補助対象事業費の3分の1かつ6000万円を上限に世田谷区が助成を行う。
都の補助対象事業でない場合には、補助対象事業費の6分の1かつ3000万円を上限に、世田谷区が助成を行う。
・エレベーター
平均利用者数が1万人以上の駅において、補助対象事業費の3分の1かつ7000万円を上限に助成する。

課題解決に向けた質問・提案1
2020年の東京オリンピック・パラリンピックが迫り、馬術競技のある世田谷区にも多くの外国人や障害者の方がお越しになる。宿泊施設が少ない世田谷区にとって、公共交通機関の安全性、快適さが求められ、駅施設の整備が特に大切と考える。
世田谷区には41の駅がある。そのうちホームドアに関しては、三軒茶屋を初め、駒沢大学駅、用賀駅、二子玉川駅など着実に進んでいる。エレベーターは三軒茶屋に待望のエレベーターが整備予定。
最終的には全ての駅にホームドア、エレベーターを整備していただきたい。現段階でのホームドア、エレベーターの設置状況を伺う。
あわせて、2020年までの整備計画についても伺う。

成果
・区内の41駅の全てにおいて、バリアフリー化された経路が1経路以上整備された状況となっている。
・ホームドアは、東急電鉄が三軒茶屋駅、田園都市線二子玉川駅など、7駅において開始している。
・2020年度までの整備予定について
エレベーターは、東急電鉄が三軒茶屋駅南口で平成30年度末に使用開始を、また、桜新町駅の南側で2020年度の使用開始を予定し。京王電鉄が井の頭線の下北沢駅で本年度末の使用開始を予定している。
ホームドアの整備は、東急電鉄は2019年度までに区内全駅での設置を目指している。
平成30年度、大井町線二子玉川駅などの4駅で、平成31年度は等々力駅での使用開始を予定。小田急電鉄は平成30年度、下北沢駅地下2階ホームで、2019年度には梅ヶ丘駅などの3駅で、2020年度には下北沢駅地下3階ホームでの使用開始を予定している。

課題解決に向けた質問・提案2
各電鉄の事業に対してどこまで助成をするのか、は考える必要があるが、区民の方が影響を受け、かつ要望が多いものに関しては助成を行い、区民の方の利便性、安全性を確保すべきと考える。区のホームドア、エレベーター助成に対する考え方について、改めて見解を伺う。

成果
・国土交通省は、鉄道駅のバリアフリー化の推進は、鉄道事業者の課題のみならず、地域、さらには我が国全体の課題として捉え、国は鉄道事業者に対して必要な支援を行うことにより整備の促進に努めるとともに、地方公共団体に対して支援を求めることとし、国及び地方公共団体の支援のもと、国、地方公共団体、鉄道事業者による三位一体の取り組みにより進めていくこととしている。
・世田谷区としても、このスキームのもと、早期にホームドアなどの整備が行われるよう、必要な支援を続けていく必要があるものと認識している。

課題解決に向けた質問・提案3
京王井の頭線の下北沢駅について。
3月3日に小田急線がようやく複々線となり、連続立体交差事業も今年度で終了する予定。
一方、京王井の頭線の下北沢駅について、以前からエレベーターを設置してほしいとの声が多い。今回の連立事業の中で、井の頭線側にも新たに中央口の設置による工事が進んでいるが、エレベーターやホームドア、また既存の西口改札口のバリアフリー対応も必要と考える。今後の予定について伺う。
また、世田谷区の助成割合についても伺う。
 
成果
・井の頭線の下北沢駅においては、本年度末の小田急連立事業及び複々線化事業の完成に向け、影響範囲となる井の頭線の駅舎についても整備が進められている。
・平成30年度末までに、井の頭線のホームから中央口につながる改札階へのエレベーターが、小田急線の連続立体交差事業によって整備される予定となっております。
・ホームドアは2021年度に使用開始する予定と京王電鉄が発表しており、一列当たり補助対象事業費の3分の1、かつ6000万を上限とする要綱上の補助対象事業になると想定している。
・既存の西口改札側のバリアフリーについては、現時点では階段のみが設置されている状況になっており、今後の整備について、京王電鉄は公表していない。早期にバリアフリー化が図られるよう、引き続き働きかけてまいる。

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◎自転車の安全教育 ~特に社会人向け、電動アシスト自転車への安全教育~

~特に社会人向け、電動アシスト自転車への安全教育~

課題
特に社会人・電動アシスト自転車の自転車が怖い、という声をいただく。

これまでの成果
保育園、幼稚園に送り迎えする保護者の方々に対しては、電動アシストつき自転車のスピードが出て怖いという声が寄せられ、その後、ようやくこのたび、「『子育て自転車』の選び方&乗り方」が作成された。この冊子は大変よくできており私の知人にも好評。

課題解決に向けた質問・提案1
今後、各幼稚園、保育園に「『子育て自転車』の選び方&乗り方」の冊子を配付し、安全教育の行うべき。詳細についてまず伺う。

成果
・今回、区で作成した小冊子「『子育て自転車』の選び方&乗り方」は、子育ての必需品となっているチャイルドシートつき電動アシスト自転車について、かわいいイラストとわかりやすい文章で、乗り方のコツを御説明したもの。
・保育園、幼稚園の送り迎えをする保護者は、自転車安全講習を受講することが難しいため、かわりにこの小冊子を作成した。
・内容は、重心が高く倒れやすいなど、子育て自転車の特性を御理解いただき、自転車の安全な乗り方を意識していただくことを目指した。区では、体験講習である初めての子育て自転車を実施しており、その成果も本小冊子に盛り込んでいる。
・今後は引き続き体験講習を実施するとともに、この小冊子を活用し、保育園、幼稚園の送り迎えをする保護者などへの自転車安全利用啓発をさらに進めてまいる。

課題解決に向けた質問・提案2
世田谷区では、小中学生や親子に対して学校の授業の中、また週末に学校の校庭でスタントマンを使った事故再現型の自転車安全教室を行っている。
少しずつ浸透してきており、効果が出ているよい取り組みで、今後も継続していただきたい。
一方で、自転車の安全教育が手薄なのは、日々の通勤で自転車を利用している社会人の方に向けてであります。信号無視が怖い、また運転が荒いという声をいただいており、社会人向けの自転車安全教育が必要。
以前から提案をしているが、時間がない社会人の方向けには、フェイスブックやツイッターなどのSNSを利用した事故再現型の自転車安全教室の動画配信が有効と考える。見解を伺う。

成果
・区では、自転車事故の多い20歳から40歳代に対し、特に重点的に自転車安全利用啓発を図るため、区内事業者、区内大学、子育て中の保護者などへの取り組みを進めている。
・自転車安全講習の実施は、自転車安全利用推進員との協働などにより、地域、学校、事業者などのネットワークを生かし、区単独で講習を実施するよりも、幅広い層の参加を得ている。
・講習の受講が難しい層については、今回作成した小冊子、ポスター、チラシ、リーフレットなどを効果的に活用するとともに、御提案のSNSの動画配信につきましては、可能性を探ってまいりたい。

課題解決に向けた質問・提案3
 今、自転車の安全教育はどんどん進化をしてきている。先日、自転車まちづくり博に参加をし、VRを使った自転車シミュレーターを実際に体験した。
かなり実効性があると実感した。例えばこのVRを使った自転車シミュレーターを導入するのも一つの手だと考える。区の見解を伺う。

成果
自転車シミュレーターについては、これまでも都からの貸与を受け、イベントなどを中心に活用している。
ご提案のVR、バーチャルリアリティーについては、今後開発業者に区での活用について協力を働きかけてまいる。

課題解決に向けた質問・提案4
 電動アシストつき自転車については、かなりスピードを出していて怖いという声をいただく。今後、電動アシストつき自転車の利用はさらに幅広い年齢層に普及すると考えられ、講習の充実など安全対策は必要と考える。見解を伺う。

成果
・電動アシスト自転車は、時速24㎞まで電動アシストがかかることにより、スピードが簡単に出てしまうことから、危険な運転につながる可能性があると認識している。
・子育て自転車以外の自転車にも増えてきており、高齢者の社会活動範囲の拡大により、電動アシスト自転車が高齢者用として普及する可能性もある。
・こうした幅広い年齢層への電動アシスト自転車の普及が交通事故の増加につながらないよう、地域や学校などとの協働に加え、自転車メーカーや販売店とも連携することにより、効果的な自転車安全利用啓発手法を工夫してまいる。

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◎公園内へのカフェ、レストラン誘致、スポーツ施設などの整備について

課題
世田谷区内はスポーツ施設、保育園等が不足している、一方で適した土地がなかなか見つからない現状がある。
また都内にありながらみどりがある空間、公園は贅沢な土地の使い方。しかし平日など時間によっては閑散としていることもある。

都市公園法の改正の内容
・新たなPFI制度が創設され、民間事業者による公益還元型の収益施設の整備について面積が拡大される。2%⇒12%へ。
・また公園内でのPFI事業に係る設置管理許可期間が三十年延伸される。

課題解決に向けた質問・提案1
・都市公園法が一部改正されたことにより、公園整備の自由度が広がり、区民の方にとって夢のあるすてきな公園が整備をされると考える。
・その一例として、以前から申しているように、カフェやレストランといった誘致が費用負担の軽減、また公園の魅力アップのためにもよい、進めていくべき。また、公園内にスポーツ施設や保育園を整備することも有効。
・前回の質問では、今後整備予定である上用賀公園について、計画の段階からスポーツ施設の設置とともに、カフェ、レストランの誘致を入れておくべきと提案した。
・整備予定である区内の二つの大きな公園、上用賀公園と玉川野毛町公園について、進め方の進捗状況について伺う。

成果
・上用賀公園拡張用地の検討にあたっては、みどりをつなぎ広げる空間づくり、スポーツを中心としたレクリエーションの空間づくり、広域避難場所としての安全安心の公園づくり、この三点を公園整備の基本的考え方とし、平成36年度の開園を目指し、平成30年度より基本計画の策定を開始する。
・玉川野毛町公園拡張用地については、みどりと水をつなぐネットワークづくり、歴史・文化を感じられる空間づくり、安全・安心の公園づくり、この三点を基本的考え方とし、平成35年度の開園に向け、今年度中の基本計画策定を目指しているところ。
・いずれも、基本計画の策定に当たっては、それぞれの公園の基本的考え方に基づき、必要な機能や公園施設について検討を行う中で、パークPFIや設置管理許可制度など、さまざまな民間活力導入について、地域の声を聞くための調査やサウンディング調査などを行いながら、可能性や適した手法の検討を進めてまいる。

課題解決に向けた質問・提案2
・世田谷区内は全体的にスポーツ施設が不足している。テニスコートがなかなかとれない、また、野球やサッカーの練習の場もつくってほしいという声がある。
・今後整備予定の公園の中にはカフェ、レストランはもちろん、そのほかにもスポーツ施設、保育園、子どもの遊び場などを整備し、有効活用していただきたい。見解を伺う。

成果
・公園は、子どもから高齢者までさまざまな方が利用し、多様なニーズに応えるものであることから、遊具、また野球場、歴史的建造物、図書館など数多くの種類の施設が設置されている。
・一方で、都市における公園は、レクリエーションや災害時の活動の場などとして、公共のオープンスペースを確保すること、こちらも重要な目的の一つ。
・しかし、世田谷区立公園条例に定める区民一人当たりの公園面積6㎡に対して、現状は2.97㎡と公園自体が不足している状況。そのため、公園を整備する際には、議員お話しのスポーツ施設など、さまざまな施設設置の御要望をいただく。
・区としては、引き続き公園用地の確保に努めていく・また公園の整備に当たっては、地域の声を丁寧に聞き、民間活力の導入なども検討しながら、魅力あふれる施設整備に取り組んでまいる。

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◎子どもの屋内遊び場について

課題
就学前の子どもを持つお母様方から、世田谷区内には屋内で伸び伸びと遊ぶ場所がなかなかとれないという声をいただく。

課題解決に向けた質問・提案
・現在、世田谷区では、就学前の子どもの屋内の遊び場として児童館の充実を行っているが、それ以外のスペースはなかなかとれない。
・一方で、民間が運営をする屋内の遊び場は人気で、渋谷には色やデザインにこだわったオリジナルスライダーや、抗菌砂を使用したホワイトサンド砂場を設置しており、また大型遊具、プラレール、ままごとキットなど、さまざまなタイプのおもちゃが点在している施設がある。お台場にもよい屋内遊び場がある。
・民間ではこのようなよい施設があるので、土地がなかなかないのであれば、区との協働事業なども考えられます。見解を伺う。

成果
・区では、就学前の子どもの遊び場として、児童館の子育てひろば事業や、おでかけひろばを区内52カ所で開設し、子育て中の親子が気軽に立ち寄り、子どもたちの遊びや親子同士の交流、子育て相談、子育て情報の提供を進めている。
・また、遊び・相談・預かり・保育の4つの機能を持つ多機能型の子育て支援施設である子育てステーションも、各地域の主要な駅周辺5カ所で運営している。
・児童館の子育てひろばは、0歳から1歳向けに小さな滑り台や手づくりの手先を使うおもちゃを用意したり、2歳から3歳向けには運動要素を取り入れたプログラムや、利用者からの声をもとに季節行事なども実施している。
・今後は、区の事業の周知を強化するとともに、お話があった民間施設の事業についても、区の市民活動支援事業等の活用も含め、内容の把握など研究を行ってまいりたい。

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◎世田谷区の音響設備ホールについて

課題
趣味で合唱している方から、次のような声をいただいた。
「世田谷区には音響設備がしっかりしている音楽ホールが少ない、千人規模の世田谷区民会館一つしかなく、もっと規模の小さいホールが欲しい、私たちが合唱を発表するときには、目黒のパーシモンやシビックセンター、またハクジュホールといった他の区の中ホールを利用している、しかし、ほかの区の施設なので、その区の団体が借りた後に残っている枠でしか借りられない、使い勝手が悪い。」

課題解決に向けた質問・提案
・90万都市の世田谷区として、文化芸術の観点から、音響設備の充実した中ホール、小ホールの整備を求める。
・また、音楽の練習の場についても、なかなか場所がないといった御意見をいただく。例えば小中学校の音楽室を平日夜や土日に貸し出すことも考えられる。見解を伺う。

成果
区では、第三期文化・芸術振興計画で将来像として、「心潤う、文化・芸術のまち世田谷~文化・芸術に親しみ、魅力を発信する」を掲げており、この実現に向けては、区民の活動を支える場の確保が重要であると認識している。
・こうした観点から、世田谷区民会館については、基本設計方針案で音響性能の向上や練習室の整備など、機能の拡充、充実に努める方針を示した。
・今後も区民の文化・芸術活動を支える視点から、文化・芸術活動が可能な場所の情報提供などに努めていくとともに、文化施設のあり方について研究していく。

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◎音楽の練習の場について

・音楽の練習の場について、区立小中学校の施設開放は、学校の教育活動に支障がない限りにおいて、体育館や校庭、音楽室などの学校施設を、地域の方々を初め、公共のために有効に活用していただくことを目的としている。
・学校施設開放のけやきネットにおける音楽室の開放は、今年度は6校にとどまっている。音楽室の貸し出しにつきましては、授業等の学校教育活動のほかに、PTA活動などで使用するなどの使用枠の空き状況や、校舎内のセキュリティの確保、騒音問題など近隣の方々の御理解や御協力が得られるかという課題がある。
・今後も音楽室、体育館や校庭などの学校施設について、利用可能なスペースの確保に当たっては学校との連携をさらに強化していく。

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