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平成25年第4回定例会 一般質問

◎自転車走行環境整備のネットワーク化について

取り上げた理由
平成25年第1回定例会で質問した進捗状況を伺う。

・私は、本年の第一回定例会において、自転車走行環境の整備について、ネット―ワーク計画策定の必要性のほか、例えば、茅ヶ崎市や港区、札幌市などの例を取り上げ、「札幌市では、交差点内の車道に矢羽型のナビマークを設置し、自転車の導線を明確にしており、今後は区内でも交差点内での自転車ナビマークが必要である。」との質問をした。
・その際の答弁では、昨年11月に国土交通省と警察庁とが策定した「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を踏まえ、自転車走行環境のネットワーク計画の基本方針などを設定していくこと、また、交差点内での自転車の走行位置を示す路面標示について、警視庁が港区内で実施しているモデル地区での実施状況なども含め、動向を注視していくとの答弁であった。
・その後、自転車走行環境のネットワーク計画について平成26年度策定に向けて検討を進めているとのことであるので、今回は、その検討状況などについて、いくつか聞く。

ひうち質問1
私は、本年の第一回定例会において、自転車走行環境の整備について、ネット―ワーク計画策定の必要性のほか、例えば、茅ヶ崎市や港区、札幌市などの例を取り上げ、「札幌市では、交差点内の車道に矢羽型のナビマークを設置し、自転車の導線を明確にしており、今後は区内でも交差点内での自転車ナビマークが必要である。」との質問をした。
その際の答弁では、昨年11月に国土交通省と警察庁とが策定したガイドラインを踏まえ、自転車走行環境のネットワーク計画の基本方針などを設定していく、とのことであった。ガイドラインでは、検討の手順として、第1段階で「基本方針などの設定」、第2段階で「ネットワーク路線の選定」、第3段階で「整備形態の選定」となっており、まだ検討に着手してから、それほど時間が経過していないが、第1段階については、ある程度は検討が進んでいるのではないかと思う。
 
そこで、自転車走行環境のネットワーク計画の検討は、現在、どの程度進んでいるのか、進んでいればどのような内容になっているのか、まず伺う。

答弁:
・自転車走行環境整備のネットワーク計画については、交通事故の抑制を目標に、今年7月から検討に着手しており、現在はネットワーク路線の選定に向けた調査や検討を進めているところである。
・一方、区内の交通事故の状況だが、平成24年は2,836件発生し、うち約4割が自転車が関与する事故となっており、その多くが交差点で発生している。
・そのため、ネットワーク計画の基本方針の検討案では、第一に「交差点等における自転車関与事故の抑制を図る」ことを掲げたほか、「通勤・通学、また、買い物など、区民の日常生活を支援するネットワークの形成」を掲げている。
・今後とも、他都市の事例などを調査しながら、平成26年度の計画策定に向け、自転車走行環境のネットワーク計画の検討を進めてまいる。

ひうち質問2
 次に、今回の計画は、区道のほか、国道や都道などを含め、区内全域を対象とした計画になるものである。
これまでも、「自転車はどこを走ればいいのか、わからない、自転車の動きが読めない」など、区民の方からご意見をいただいていることから、自転車の安全利用のためには、自転車が安全に走る場所を確保することが必要であり、そのことが、歩行者の方の安全にもつながるし、強いてはドライバーの方の安心にもつながると考える。
ネットワーク計画の検討は、庁内の検討委員会で進めながら、区民の方のご意見も聞くということで、実際に、区民の方が日常利用している中での危険箇所も反映すべきと思う。
そこで2点伺う。
①自転車走行環境のネットワーク計画の検討の中で、区民の方の意見は、どの段階で、どのように聞く考えなのか。
②また、例えば、昨年、学校、道路管理者、警察、保護者などの関係者において実施した「通学路等の緊急合同点検」の危険箇所マップなどの中で自転車に関する指摘があった場合は、計画に反映し、実効性のある計画にしていただきたいと思うが、見解を伺う。

答弁:
・自転車走行環境整備のネットワーク計画の策定に当たっては、自転車利用者や歩行者など、区民の視点を取り入れ、計画に反映していくことが重要であると認識している。
・このため、検討の途中段階において、区内の町会・商店街の代表者や公募区民などが出席する「自転車等駐車対策協議会」からご意見を伺うほか、「通学路の緊急合同点検」の結果などについても内容や現場を確認しながら、ネットワーク計画の素案をまとめていく考えである。
・さらに、素案の段階でも、区民意見の募集を行ない、意見等を計画に反映してまいりたいと考えている。
・今後も、学識経験者、国や東京都、また、交通管理者などによる検討委員会での検討を進めるとともに、区民や議会のご意見もいただき、世田谷区の道路事情や自転車利用状況などを踏まえた、自転車走行環境ネットワーク計画の策定を目指してまいる。

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◎三軒茶屋周辺の自転車レーンについて

ひうち質問
三軒茶屋周辺は、交差点を中心に、国道246号線、都道の世田谷通り、また、区道の茶沢通りがあり、道が狭いが自転車の通行が多いと感じる。
以前に、区民の方から、「朝の246号線の自転車ラッシュはすごい。バス専用レーンが、自転車専用レーンと化している。いっそのこと、自転車専用レーンにしてほしい。」というご意見をいただいた。
また、下北沢―三軒茶屋間は、歩いても20分くらいの距離だが、バスラインしかなく、電車だと一回渋谷に出なければいけないため、自転車での移動が最適である。しかし歩道も車道も狭く、自転車が通行するには大変危ないと私自身も感じている。
そして世田谷通りだが、駐車車両が多いため自転車が走りにくい現状がある。

よって、これら246・世田谷通り・茶沢通りに、ブルーゾーンなどの自転車走行環境を整備していただきたい、またそれぞれの道路管理者である国・都に要望していただきたいと思うが、見解を伺う。

答弁:
・三軒茶屋周辺では、三軒茶屋交差点を中心に国道246号線、世田谷通り、また、茶沢通りがあり、地域交通の要となっているが、ブルーゾーンなど自転車を対象とした走行環境は不十分であると認識している。
・まず、国道246号線については、朝の時間帯は上り方向、夕方の時間帯は下り方向の左側車線が、バス専用レーンになっており、法律上は自転車の走行は可能である。区では、これまでも国に対して、国道246号線における自転車走行環境の整備を要望しており、国の対応について注視しているところである。
・次に、世田谷通りについては、駐停車車両などにより、自転車の走行環境が十分確保されていないものと認識しているが、東京都からは、現時点では自転車走行環境の整備は難しいものと聞いている。
・また、茶沢通りについては、三軒茶屋交差点から烏山川緑道までの区間について、自転車走行環境を向上させるため、来年1月の完成を目指して街きょのスリム化を進めているところである。
・区としては、今後とも、国や東京都と連携しながら、三軒茶屋周辺を含む、区内全域における自転車走行環境の整備を進めてまいる。

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◎震災時のマンホールトイレの排水対策について

ひうち質問
震災時の避難所には、小中学校が指定されており、マンホールトイレの整備が進められている。被災時には、トイレの存在が欠かせないのは言うまでもない。
さて、マンホールトイレ内の汚水は、基本的には道路内の下水道管に流すことになるわけだが、これまで発生した大地震では、道路にあるマンホールと下水道管との接合部が破壊されたり、また、マンホール自体が浮かび上がるなどの損傷被害が数多く発生した事例がある。
もし、大きな揺れで、下水道が損傷してしまうと、せっかくマンホールトイレを設置したのに、その汚水を流せなくなってしまい、大変なことになってしまう。
  そこで質問する。マンホールトイレなど震災時の汚水を流す下水道について、耐震化など、何らかの対策を講じているか?見解を伺う。

答弁:
・震災時において小中学校などの避難所のトイレ機能を確保するためには、避難所にマンホールトイレなどを設置するとともに、マンホールトイレ内の汚水を排水する道路内の下水道管やマンホール等の下水道施設を耐震化することが必要不可欠である。
・このため、区では東京都下水道局と連携し、下水道施設の耐震化を進めている。具体的には、マンホールトイレを設置している施設周辺において、下水道管とマンホールの接合部分が地震の揺れで破損しないように柔軟性を持たせる工事などを行っている。
・区内には、区立の小中学校や都立高校、また、特別養護老人ホームなどの避難所や二次避難所が合計195カ所あり、下水道局と当区とが分担して、来年度末の完成を目指し、下水道施設の耐震化工事を進めている。
・区としては、来年度以降についても、区役所や出張所、また、警察署や消防署などの公共施設及びマンホールトイレを設置した公園などを中心に、下水道局と連携を図りながら、引き続き積極的に、下水道施設の耐震化を進めてまいる。

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◎レンタサイクルの拡充について

ひうち質問1
世田谷区には、現在7箇所でレンタサイクルを実施しており、桜上水―経堂-桜新町―等々力間は、どこで借りてどこに返してもいい、コミュニティーサイクルとなっている。世田谷区は通勤・通学を主眼としているが、今、表参道やスカイツリー界隈、仙台市などでも観光でヨーロッパ型のレンタサイクルがあり、今後、レンタサイクルの用途も様々で、需要がますます増えてくると考える。
一方、先日、三軒茶屋でレンタサイクルを利用している区民の方から、次のようなご意見をいただいた。
「4箇所のコミュニティーサイクルを使っており、そのカードを持っているが、三軒茶屋で自転車を借りる時は、このカードは使えず、三軒茶屋用の利用者カードを別に作らなければならない。不便だ。」ということである。
現在、桜上水―経堂―桜新町―等々力のラインと、三軒茶屋のレンタサイクルはシステムが違うということで、カードが別々だということだが、桜上水―経堂―桜新町―等々力の縦のラインだけでなく、三軒茶屋をつなげて、横のラインも充実させ、最終的には、コミュニティーサイクル、という名のとおり、面的な広がりをすべきと考える。見解を伺う。

答弁:
・区では、現在、区内6駅7ヶ所にレンタサイクルポートを開設し、この内、桜上水・経堂・桜新町・等々力の4ヶ所において、自転車の借りる場所と返す場所の相互利用ができる、コミュニティサイクル通称「がやリン」を運営している。 
・三軒茶屋中央レンタサイクルポートのコミュニティ化であるが、開設時には、首都高速道路高架下にあるため、有線によるシステム化はできない状況であった。
現在では、無線ランによりシステムを繋ぐことも可能であるので、今後、コミュニティサイクルとしての活用検討を進めてまいる。

ひうち質問2
次に、私は下北沢にずっと住んでいるが、高校生の時に下北沢―三軒茶屋間を初めて歩き、こんなに近いのか、とびっくりしたことを記憶している。
電車だと、渋谷を経由しなければならず不便だし、バスは時間通りに来ないことが多いし、交通費もかかるしもったいない、と思い、それ以来、自転車を利用している。
今後、下北沢にポートを作り、現在ある三軒茶屋と下北沢間をレンタサイクルでつなぎ、通勤・通学の手段の1つとしていただきたいと思うが、見解を伺う。

答弁:
・平成17年度に実施した、コミュニティサイクルの社会実験では、下北沢―三軒茶屋間の利用が多かったとの結果が出ている。
・下北沢―三軒茶屋間におけるコミュニティサイクルの導入であるが、先ほどの三軒茶屋のコミュニティ化の検討と併せ、現在、進んでいる小田急線下北沢駅周辺の様々な事業の進捗等を鑑みながら、今後、具体的に検討してまいりたい。 

ひうち質問3
次に、下北沢と同様に、世田谷の顔であり、全国的に知名度の高い街として、二子玉川をあげることができるが、このようなシンボル的な地区にもコミュニテイーサイクルとしてつなげることが重要と考える。
例えば、成城にはレンタサイクルポートがあるが、二子玉川にもレンタサイクルポートを設け、二子玉川―成城間をつないでいただきたい。見解を伺う。

答弁:
・成城レンタサイクルポートについては、他のポートと異なり、地下収納式駐輪場を採用している。このため、コミュニィティサイクル化は、技術的・経費的に大変困難であると認識している。
・また、区営駐輪場のある二子玉川駅西側につきましては、収容台数が不足しており、駐輪場の整備が緊喫の課題となっている。
・しかしながら、コミュニティサイクルの拡充については、平成23年4月に策定した「自転車等の利用に関する総合計画」において、今後充実・展開すべき施策として位置付けており、また、利用者の利便性向上に向けた重要な取組みであると認識しているで、今後も継続して検討してまいる。

ひうち要望
また、下北沢や二子玉川は、通勤・通学だけでなく、観光の方のレンタサイクル需要もあると思う。
現在、スカイツリー界隈や渋谷や仙台などでは、大きなレンタサイクルポートがいらず、自転車本体にかぎの機能がついている、ロックレス型といわれているレンタサイクルも登場している。これにより省スペース・低コストが実現できるので、今後、下北沢や二子玉川にコミュニィティサイクルを導入する際には、そのような新しいものにもアンテナをはって、観光の観点からも研究していただきたい。

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◎区の音楽活動の場の提供について

ひうち質問
先日、合唱サークルの活動をされている方から、コーラスの練習の場が区内は少ない、というご意見をいただいた。
そこで、既存の施設だけでなく、民間施設の情報なども提供して、練習の場の確保に努めていただきたいと思うが、見解を伺う。

答弁:
・平成24年度に実施した、区内の文化・芸術活動団体へのアンケート調査において、音楽活動団体より練習場所が少ないとの声が寄せられており、区民が継続的に音楽活動を行っていくためには、日頃の練習場所の確保が重要であると認識している。
・一方で、民間のスタジオや大学において、場の提供が可能であるなどの情報提供を受けている。
・現在、平成26年度を初年度とする「世田谷区第2期文化・芸術振興計画」の策定作業を進めており、その中で、音楽活動の練習場所等として、公共施設だけではなく、民間や大学施設との連携や協力について、検討しているところである。
・今後も、区民の文化・芸術活動が活発になるよう、引き続き、支援に努めてまいる。

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