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平成24年第1回定例会 一般質問

【ひうちが取り上げた内容】

◎表現教育について
◎世田谷区の取り組み
◎自転車のルール・マナーの周知について
◎自転車専用レーン、自転車ナビマーク等のさらなる促進について
◎エリアワンセグについて

◎表現教育について

●取り上げた理由
・高度情報化社会を迎え、以前にもまして情報処理能力やコニュニケーション能力が求められている。このような時代だからこそ「ことばの力」が重要であり、今後ますます、自分が思っていることを表現し、相手の思っていることを引き出す力が必要。
・そのような中、子どもたちが直接触れ合い、自分の意思や気持ちを伝えあう体験をできるだけ多くさせ、そこから何かを発見し学び取るような表現教育の活動が注目されている。
・情操教育の側面だけでなく、英会話など、実践的な教科へも効果的。

情操教育の側面
◎表現教育の活動の事例
(1) 欧米
欧米では、演劇教育が盛んに行われており、次の2つを柱としている。
◎「シアターインエデュケーション」:演劇を鑑賞したり、劇を舞台で発表する。
◎「ドラマインエデュケーション」:発表を目的としない演劇活動。
⇒ 目的は、演劇技術を教えることよりも、まず第1に表現活動を通じて自己発見したり、他者を理解すること、第2に自分と仲間のコニュニケーションを感じたり深めたりすることに重点が置かれている。
そのため、ゲームや遊びがベースとなっており、結果としての表現よりも、活動中に体験する内容、そのプロセスに焦点が当てられ、そこを通して子どもたちの心と体を開いていく。
⇒ 子どもたちの心と体を開くことは、子どもたちの可能性を伸ばし、自ら意欲を引き出す点で、全ての教育の基礎となるものである。

(2) 杉並区
・富士見ヶ丘小学校を研究指定校として、「演劇を取り入れた総合的な学習の時間」が平成16年から3年間実施され、マスコミなどで注目された。
・この成果について、校長先生は「特に学ぶことへの関心や意欲の面で、演劇の手法を授業に取り入れてから、子どもたちの開く態度が非常に育ってきた」と語っている。

実践的な教科での効果という側面
例:英会話

一般に基礎的な文法と1000から2000程度の英単語を習得すれば、日常的な英会話にはまったく不自由しない、と言われているが、なぜか日本の学生は実際に英会話となると、英語の学習に時間を費やす割には、苦手、上達しない、という状況。
これは、英語力以前での、コニュニケーションに際しての表現能力の問題であり、実践的な局面においても表現教育は役に立つと考える。

・その他にも、「日本語」の授業の表現や、「国語」、「生活」「総合的な学習の時間」のコミュニケーションの授業の中でも、ワークショップ形式で、テーマを設定し、発表する等、授業で取り入れることができる。

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◎世田谷区の取り組み

「世田谷パブリックシアター@スクール」事業として、世田谷文化財団主催で実施している。
具体的には
世田谷パブリックシアターが、俳優など演劇の専門家を各小中学校に派遣。
○「ワークショップを実際に行う」
○「劇を見る+ワークショップを行う」
の2種類のメニューを用意している。

○「ワークショップを実際に行う」
これは、学校に巡回団を派遣し、実際の授業に使う際、先生と相談しながらワークショップの内容を決定していく、オーダーメイド形式。子どもたちの様子や先生の思い付きなどを考慮する。

今までの例
◎学芸会・学芸発表会のため
・表現活動の導入としてのワークショップを1~2回行う。
・ワークショップを通して、児童たちと共に考え、脚本・発表方法ともに検討。
・発表作品を作るためのワークショップを行う。題材から児童と共に考えたり、環境問題をテーマにしたケースなど。
◎日本語の授業と連動
・小学校の授業で、身体を使った表現についてのワークショップを実施。
・中学校の「表現」の授業で、「相手・場面とことば」を、演劇的手法を通して考える。
◎「国語」の授業と連動
・劇場で行っている「地域の物語ワークショップ」の手法を活用し、地域の人への取材とその発表方法について考えた。10回程度行った後、発表会を実施。
◎「生活」の授業と連動
・生物の観察の成果を、10回程度のワークショップを通して、内容や発表方法を児童と共に考え、学習発表会で発表。
◎それ以外
・読書の時間の発表会に向け、ワークショップを行い、発表会は学年全体で実施。
・演劇クラブの活動の中で、シアターゲームを中心としたワークショップを実施。

○「劇を見る+ワークショップを行う」
・じっと座って劇を見るだけでなく、いつの間にか子どもたちも登場人物になり、劇に参加して俳優と一緒に劇を作り上げる。
・この活動の意図することは、これにより、子どもたちが想像力を膨らませ、のびのびと表現するきっかけになること。
・各学校の体育館で実施。

○その他にも、演劇部支援や古典芸能鑑賞教室、狂言ワークショップスクールの実施している。

◆ひうち質問
高度情報化社会を迎え、このような時代だからこそ「ことば」の力が重要であり、自分が思っていることを表現する力が必要。
そのような中、子どもたちが自分の意思や気持ちを伝えあう体験をできるだけ多くさせ、そこから何かを発見し、学び取るような表現教育の活動が有効と考える。
欧米では、演劇教育が盛んに行われており、演劇技術を教えることよりも、表現活動を通じて自己を発見したり、他者を理解すること、そして仲間とのコミュニケーションを深めることに重点が置かれており、それらを通して子どもたちの心と体を開いていく。子どもたちの心と体を開くことは、可能性を伸ばし、自ら意欲を引き出す点で、全ての教育の基礎となるものである。
また、表現教育は、このような情操教育の側面だけでなく、既存の教科でも表現教育は有効。例えば英会話は、英語力以前での、コミュニケーションに際しての表現能力の問題であり、実践的な局面においても表現教育は役に立つと考える。
現在、区ではパブリックシアターでのワークショップなどを子どもたちに提供しており、今後もこれらをさらに進めていくべきと考えるが、表現教育に対する区の見解を伺う。

答弁:
・世田谷パブリックシアターでは、オーダーメイドのワークショップを行う「かなりゴキゲンなワークショップ巡回団」を学校に派遣したり、いつの間にか子どもたちも劇に参加して、俳優と劇を作り上げる「スクール公演」を実施したり、中学校の演劇部に対し、俳優を派遣する「演劇部支援」を行っている。
・教育員会では、各学校に対し、今後もこうした活動を積極的に進め、子どもたちの豊かに表現する力の育成を進めていくよう、働きかけていく。

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◎自転車のルール・マナーの周知について
◎自転車専用レーン、自転車ナビマーク等のさらなる促進について

●取り上げた理由
・最近、自転車の信号無視や無灯火、盗難防止のための登録確認、携帯電話を掛けながら運転することの禁止等、狭い道の交差点でも、街の至る所で自転車に対する取り締まりが行われている。実際に私もよく目にする。
・中野区や渋谷区でも、主に自転車の信号無視について取り締まりを1日中集中的に行い、ピスト自転車等、悪質なものは、罰金が科せられる交通切符を切っていた。
・また、携帯電話やヘッドホン走行の取り締まりも積極的に行っていた。
・警視庁が重い腰を上げたこの背景には、都内で東日本大震災後、自転車の利用者が増え、それに伴い自転車の事故も増えたことが要因の1つ。
・今後は、自転車の交通違反の取り締まりの強化と、自転車が走行できる環境整備を本格的に行う、とのことである。
・警視庁は、自転車総合対策推進計画を昨年12月に発表。

自転車総合対策推進計画の内容
・重点目標として、交通ルールの周知と安全教育の推進、指導取締りの強化、自転車通行環境の確立、自転車盗難・ひったくり被害の防止、の4本柱を掲げた。
例:ルール周知と安全教育面
・自転車5則のうち、「歩道上では歩行者優先」「車道では左側通行と信号無視禁止などの交通ルール遵守」に重点を置く。
・警視庁ホームページ、街頭大型ビジョン、回覧板、メール警視庁等を活用し、タイムリーな情報発信。
・交通ルールを守らなかった罰則や、加害者になった場合の刑事責任、民事上の損害賠償責任について、周知を図り、自転車に係る損害賠償責任保険への加入の必要性を理解。
・安全教育では、自転車通勤者が多い事業所への出張講習会の実施。
・自動車運転者に、自転車の安全に配慮させるため、自動車更新時講習・高齢者講習・処分者講習の際に実施。
・対象者を通勤利用者・主婦等に拡大し、スケアードストレート方式を用いて年齢層に応じ、安全教育を実施。

○指導取締り強化
・自転車重点地区を各警察署1か所以上選定し、毎月1日以上街頭での指導取締り強化を行う。
・ピスト自転車や悪質・危険な交通違反、違反行為を継続した者に対しては、交通切符を適用し、積極的に検挙する。
・自転車の車道通行を妨害する駐車違反の取り締まり
・警察官に対する教養(自転車のルール・マナーの徹底)

○自転車者走行環境の確立
・幹線道路や駅周辺などにおいて、自転車走行空間を整備する。
(自転車道の整備、自転車の歩行通行部分指定、自転車通行場所の法定外表示などの手法を用いる。)
・「自転車安全ルートの推奨マップ」を各警察署1以上作成。
・自転車の通行量が多く片側2車線以上の道路では、車線を減らし自転車道等を整備する。
・パーキングメーターへの自転車道の整備。
道路事情に応じて自転車ナビマークを活用する。

◆ひうち質問1
今まで、区も先進的に取り組んできたが、警視庁が重い腰を上げたことで、さらに進めやすくなったと思う。
そこでまずこの警視庁の方針を受け、区の見解を伺う。

答弁:
・警視庁の「自転車総合対策推進計画」の柱の1つの「自転車利用者に対する交通ルールの周知と安全教育の推進」にあたっては、「区市町村等の連携体制を構築すること」とされており、ルール・マナーの周知徹底のため、これまで以上に区と警察が連携を強化しなければいけない、と認識している。
・今後も、引き続き、警察との共催によるスケアードストレーと方式を導入した交通安全教室や、春・秋の全国交通安全運動など、様々な機会をとらえて啓発活動を実施するとともに、区が制定する「世田谷区民自転車利用憲章」についても、警察と協力しながら周知を図り、自転車利用のルール・マナー向上になお一層努めてまいる。

◆ひうち質問2
今までも区は、事故再現型安全教室、スケアードストレートや交通安全週間に警察と協力してツーキニスト対策を行なうなど、努力してきた。
自転車の取り締まりは警視庁の管轄だが、自転車の事故が急増しており、社会問題になっている。また、区民の皆様からも「信号無視が怖い」というご意見をいただいており、区民の安全・安心を守る、という観点から、24時間安全パトロール、いわゆる青パトを利用してはいかがか?
現在は、振り込めさぎ防止のみを車から放送しているが、犯罪の未然防止という意味では、自転車のルールの啓発も、「刑事事件に発展するような大きな事故を防止する」という意味では、一種の犯罪の未然防止であると考える。
よって今後、例えば「自転車は車道通行が原則、歩道は例外」「信号無視違反は懲役3ヶ月、5万円以下の罰金」といったような、自転車のルールである自転車5則も青パトで放送して、情報発信をしていただきたいと思うが、区の見解を伺う。

答弁:
・24時間パトロールは、防犯を目的として、区内5台の車両が、24時間365日巡回しており、警察等からの情報を元に、予め録音した振り込め詐欺やひったくり、空き巣対策などを広報し、犯罪の抑止、区民の安全安心に努めている。
・議員ご指摘の、「歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行」などの自転車安全5則は、平成19年に警察庁が決定し、自転車のルール・マナーの広報啓発に活用すること、とされている。
・区としては、自転車の盗難防止と合わせて、ルール・マナーを、24時間安全安心パトロール車で広報する方向で、効果的な方法などを、警察などの関係機関と協議してまいる。

◆ひうち質問3
自転車が走れる空間の整備、つまりハード面では、区はこれまで、自転車専用レーン(ブルーゾーン)設置のほか、「左側通行」という文字と青い矢印の独自の路面標示、排水溝のスリム化など、世田谷区の狭い道路に勘案し、工夫をしており、これは有難いことである。
特にブルーゾーンでは、「車道の幅9m道路で、法定である1.5mのブルーゾーン」だけでなく、「車道の幅7.5m道路で、法定外の0.75mのブルーゾーン」など、車道の幅に応じ、大変工夫されていると思う。
その一方で、昨年、警視庁は、歩道で自転車の一方通行を規制する標識を新設したり、自転車ナビマークを制定するなど、新たな整備手法が考案されている。今後はこのような新たな手法も積極的に取り入れて、ハード面をさらに進めるべきと考えるが、区の見解を伺う。

答弁:
・昨年10月に警視庁は、議員ご指摘の「自転車が通行すべき部分」と「進行すべき方向」を示した法定外表示「自転車ナビマーク」を制定した。
・一方、警視庁の「自転車総合対策推進計画」では、「自転車通行場所を掲示する法定外表示など、道路交通環境に適した手法を採用すること」と明記されている。
・また、警察庁においては、自転車交通のあり方等のガイドライン作成中であり、自転車ナビマーク以外の自転車の走行位置を示す標示も検討中である。
・区も、これまでブルーゾーン設置・排水施設のスリム化・法定外の路面標示など、様々な手法を用いて整備してきたが、今後も沿道の皆様のご理解・ご協力を得ながら、交通管理者である警視庁と連携を密にし、道路状況に応じた適切な整備手法より、自転車走行環境整備に努めていく。

参考
◎自転車ナビマークについて


○自転車ナビマークとは?
・自転車が車道を安全に走行できる走行路を明示するためのもの。警視庁が制定した。自転車が通行すべき部分と方向を路面に表示する。これは法定外。

○目的
・自転車の走行路だということを分かりやすく示すため。また方向を示すことで、逆走防止や、歩行者の歩道での安全確保などを目的としている。
・走行路全体を青色に塗る「青色レーン」は、整備に時間がかかるため、マークの表示を先行したという。

○設置場所
・自転車道
・普通自転車専用通行帯
・車道の左側端
・歩道のうち、普通自転車の歩道通行部分の指定のある場所

○都内の例
・江戸川区西葛西の東京メトロ西葛西駅周辺のみ。
・マークは、自転車と進行方向を示す矢印が、白色で描かれており、車道左端に、約50メートル間隔で計190カ所表示し、自転車の走行路を明示。

◆ひうち要望
自転車走行環境の整備だが、普段私が自転車で区内を走っていて、例えば茶沢通りや梅ヶ丘通り、鎌倉通り、駒沢公園通り、西用賀通りなど、歩道は狭くて走りづらいが、かといって車道は車にぶつかりそうになり怖い、という道路がある。また、都道でも、世田谷通りなどは、車道は怖くて走りづらい。
このような場所に、ブルーゾーンや、難しければせめて自転車ナビマークをつけていただきたい。また、世田谷通りや井の頭通りなど、都道の場合には、都に要望していただきたい。

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◎エリアワンセグについて

●取り上げた理由
・東日本大震災直後、ワンセグ放送が、帰宅困難者らの貴重な情報源となったが、今、ワンセグではなく、さらにごく限られた地域で放送されるエリアワンセグが着目されており、実験が各地で行われている。

●エリアワンセグとは?
・ワンセグは携帯電話向けの地上デジタル放送であり、通常の放送エリアは都道府県単位かそれ以上だが、エリアワンセグはそれよりずっと狭い。
・現在、実験的に羽田空港や宮城県栗原市での災害情報を流している。また震災復興の地域情報提供用に、南相馬市は、昨年7月から、市役所周辺の仮設住宅がある鹿島地区で、復興イベントや放射線量などの情報を提供している。
・これは、40ある放送用のチャンネルのうち、利用されているのはテレビの地上波10チャンネル程度で、ほかは空いており、未使用のチャンネルを活用するため、総務省はエリアワンセグの導入を推進。集客施設の他、各地の自治体が試験放送を始めている。
・総務省は、混線防止のため、基準を設け、今年の春にも一般事業者が参入できるような体制を整える見込みである。
・特に、災害時の活用が期待され、アクセスが集中すると通信障害を起こすインターネットと異なり、電波放送は多数の人に情報を一括して提供できる。また、携帯電話ですぐに見られることも大きい。
・放送する側に電源のバックアップがあれば、停電時でも情報を送れるし、係員がカメラと発信用のアンテナを持ち歩き、中継することも可能。
・羽田空港でも災害時に物資や交通情報などの提供を検討するという。

◆ひうち質問
東日本大震災直後、ワンセグ放送が、帰宅困難者らの貴重な情報源となったが、今、ワンセグではなく、さらにごく限られた地域で放送されるエリアワンセグが着目されている。
特に、災害時の活用が期待され、アクセスが集中すると通信障害を起こすインターネットと異なり、電波放送は多数の人に情報を一括して提供できる。また、携帯電話で視聴できる手軽さも大きく、東日本大震災では停電地域で被災情報を知るためや、帰宅困難者が電車の運行状況などを確認するため、ワンセグが活用されたが、エリアワンセグであればさらにきめ細かな地域情報が提供できると考える。
また、このエリアワンセグは、放送する側に電源のバックアップがあれば、停電時でも情報を送ることができ、また係員がカメラと発信用のアンテナを持ち歩き、中継することも可能である。
そこで、今後の総務省の動きを踏まえ、区も災害時や観光等の情報提供の手段の1つとして可能性を探っていただきたいと思うが、区の見解を伺う。

答弁:
・区では、災害時の区民への情報提供手段が必要であると認識しており、現在は、区のホームページや防災無線、FM世田谷等で情報提供をすることとしている。
・ご指摘のエリアワンセグ方法は、地上デジタル用チャンネルの空き周波数を活用する1つの方法として、総務省が検討を進めており、商業施設や災害時の避難所等、狭い範囲での情報提供手段として活用が想定されることから、各地で先行モデルとして実験放送が行われている。
・この放送は限定的なエリアを対象としたものであり、広く区民に広報するという視点に立った時、現状ではその活用には難しい部分があろうかと思う。
・区としては、総務省の動向や先行事例の推移を注視し、どのような状況下において活用し得るのか、研究してまいる。

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