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平成20年第3回定例会 決算特別委員会

◎世田谷産の野菜の普及・促進について(物価高騰・食の安全対策として)
◎エコツアーの推進(区民の方の健康増進)
◎電子申告の利点の周知について
◎小学校における農業体験の地域間格差解消について
◎学校図書館の充実について
◎学校図書館の地域開放の推進について
◎車道・歩道の区別がない一方通行の出口における安全対策について

◎世田谷産の野菜の普及・促進について

(物価高騰・食の安全対策として、地産地消の考えを取り入れて区民に安全でおいしく、作る人の顔が見える食材を提供する)

◆ひうち質問1
世田谷の農業を普及・促進させるためには、次のような工夫が考えられるがいかがか?

◆ひうち提案1
○世田谷産の農産物「せたがやそだち」の周知。(雑誌・フリーペーパーなどにとりあげてもらい、区内外へ周知しブランド化をはかる)
○区内の農業イベントの周知。またイベントでの試食販売(区民意識調査では、区内の農業イベント参加経験がある人は13.1%と少ない)
○販売場所の周知・改善
・直売所マップをさらに多くの方に周知・配布
・区民の方のニーズに合わせ、スーパーや商店街で売る
○販売場所のいろいろな工夫
三軒茶屋の日曜・祝日の歩行者天国で「せたがやそだち」を売る。(世田谷区の東部には農家が少ないこともあり、東と西で、購入経験に差があることから。砧南部⇒82.2%、玉川西部⇒73.9%、北沢東部⇒38.8%、北沢西部⇒39.8%)
○販売形態の工夫
・団地などに直接売りに行く車販売
・若い方に対する普及方法として、更なるインターネット販売・コンビニで購入できるようにする
○味や品質を保ちつつ農産物を増やす基盤の整備
・技術開発
・ビニルハウスなどの施設栽培方法の工夫

答弁:
以上のような提案を踏まえ、区としても世田谷産の農産物である「せたがやそだち」を普及させていきたい。

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◎エコツアーの推進

人間は体が資本であり、健康なくしては経済活動も何もできない。健康であっては初めていろいろなことができる。そのために人々は自然を求めていろいろな所に出かけたり、また緑を植えたり、緑のあるところに移り住んだりする。緑は酸素を人間に供給してくれるし、緑があることで病気を予防することもできる。自然あっての人間であり、自然なくしては生きていけないのである。
また台風・地震・津波・水害はもちろん、日々の生活においても私たちの生活や経済活動は天気に左右されることが多い。よってこれからは自然と共に生きることが必要。
そのための手段として、ただ観光するだけでなく新しい観光の形であるエコツアーが全国でも注目されてきている。

●エコツアーとは
・環境と観光をつなげるツアー、詳しくは資源の保護+観光業の成立+地域振興の融合をめざすためのツアー。(例:屋久島、知床、沖縄のヤンバル等)
・観光によって自然・歴史・文化など地域固有の資源が損なわれないよう、一定のルールを作る。また旅行者は、自然資源についての知識をガイドから助言を受け、知識を深める。
・国でも平成19年6月にエコツーリズム推進法が制定され、全国各地で推進されている。(例えば屋久島・知床など)
・エコツーリズムとは、資源の保護+観光業の成立+地域振興の融合をめざす観光の考え方である。その考え方に基づいて実践されるツアーがエコツアー。
・また10月1日から新しく観光庁ができ、これから国をあげて観光施策に力を入れていこうとしている。

●エコツアーに参加することの利点
・参加者は自然と触れ合い自然の中を歩くので、健康を保てる
・病気予防・メタボ対策になる
・普段のストレスが解消される
・また自然の生態系など、自然を知ることができ大きな感動を得る
・そして普段の生活の中でも、環境保護を意識するようになり環境教育になる
・そしてエコツアーを受け入れる側も経済が潤い地域振興につながる

◆ひうち質問2
世田谷区内の自然を生かし、環境を意識した企画をエコツアーと命名し、区民に推奨できないか?


◆ひうち提案2
・川場村やそれ以外の交流自治体、例えば宮古島や松本市などと協力し、安くて健康にいい、そして自然・環境・文化を発見する旅であるエコツアーを企画し、より多くの区民に提供し推進できないか?
・都心にありながら資源が豊富である、という世田谷区の特徴を生かし、地域活性化・財源確保のために区内だけでなく、区外からの集客を狙う観光事業にも力を入れるべきと考えるがいかがか?

答弁:
今後、ご指摘のエコツーリズムの考えや基本理念等も踏まえ、市民レベルでの交流の手法等について、検討を進めていく。

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◎電子申告の利点の周知について

●電子申告をする際の利点
・窓口に行かなくてもパソコンでどこでもいつでも申告が出来る、また手続きが早い
・ネット申告なので人件費も削減できる
・他人によるなりすまし防止にもなる
・支払いもネットバンキングが利用できる
・また最高で5000円の税額控除が受けられる
例:所得税・法人税・消費税等の確定申告をする際、e-taxを利用することで、わざわざ足を運ばなくても自分のパソコンで申告できる

◆ひうち質問3
区民の方に電子申告の利点を知らせることで、電子証明の手続きの周知・広報をし、手続きをする人を増やしてはいかがか?

答弁:
今後とも、ホームページによるPRを主力として、区内の3税務署等との連携を図りながら、各媒体を利用し、周知に努めていく。

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◎小学校における農業体験の地域間格差解消について

●現状: 現在、区内の小学校では農業体験を授業で取り入れている。しかし環状7号線の内側には農家が少ないという厳しい条件もあり、環状7号線の内側と外側では特に農家での体験について、格差がある。
●農業体験の利点
・実際に自分たちの食べているものがこんなに苦労して作られているのだ、ということを実感できる。
・食べ物を大切にする。
・作る人の顔が見えるので、生産者の方々に感謝の気持ちを持つ。
・その結果食べ物を残さない、また「もったいない」の精神が生まれる。
・何より自分で収穫したものを食べた時の喜びを経験できる。

◆ひうち質問4
環状7号線の内側の学校でも、農家での体験の機会を増やすことが必要と考えるがいかがか?区の見解を伺う。
区内の高校や大学とタイアップした農業体験をさらに進めてはいかがか?

答弁:
今後も農家での農業体験をはじめ、子どもたちにとって充実した農業体験が行えるよう、周辺の農家の状況等、各学校の実情を踏まえながら、必要な支援を行っていきたい。

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◎学校図書館の充実について

●本を読むことの利点
・本は知の宝庫であり、知識が増える。
・本は安価な娯楽。
・テレビなどの映像は物事の本質を目と耳で伝えることができ、製作者が意図することをほぼ正確に伝えることができる。一方、本は1人1人に考えさせる、余白の部分がある。
・本を読むことで考える力・物事を多面的に捉える力がつく、また想像力を膨らすことができる。
・活字離れが進んでいる現在、本を読むことで字を覚える。

◆ひうち質問5
本を増やす、また読書感想文を書く機会をさらに増やすことが重要と考えるが、いかがか?(文章を書くことにより漢字を覚え、考える力や書く力また表現力も付くことから。)

答弁:
読書活動は、子どもたちが言葉を学ぶとともに感性を磨き、より深く生きる力を身につけていく上で、欠くことができない。学校での子どもたちの読書習慣を培うために学校図書の充実が大切であると考えている。今後とも子ども読書推進計画を踏まえ、区立小・中学校の学校図書の充実を図っていきたい。


●学校図書館に、常に専門の司書がいることの利点
・調べ学習の時に探している本の探し方を、子ども達に体系的に教えてくれる
・司書が常時いることで、子どもたちが図書室に行きやすくなる
・その結果本が好きになり本を読む子が増える
・司書がいることで本の整理など、本を管理してくれる
・探したい本がすぐに手に入る

◆ひうち質問6
世田谷区では学校図書館事務臨時職員という人を置いている。しかし複数の人が短い期間を断続的に行っており、司書の免許を持っていない人が多い。そこで、専門性の高い1人の司書の方を常時継続して置く、また司書の人数を増やしてはいかがか?

答弁:
学校図書館事務臨時職員を常勤とすることは困難だが、各学校では司書教諭、図書委員会担当教員、学校図書館事務臨時職員、各学校の図書ボランテイアなどが、図書室の環境整備、読書活動の充実などを行っており、今後も連携協力して、児童・生徒の読書活動を支援していく。

◆ひうち提案3
検索サービスを工夫できないか?
・世田谷区内の各小中学校の図書室に、検索用のパソコンが置いていないところが多いのが現状。よって各学校の図書室に1台、検索用のパソコンを置いて本をパソコンで管理してはいかがか?
・例えば世田谷区内の16つの公共図書館と区内95校の小・中学校の図書館、また小・中学校どうしが連携をし、個々ではなく区内公立図書館や小・中学校の図書館すべてが、相互に本を借りられるようしてかいかがか?

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◎学校図書館の地域開放の推進について

学校の授業がない日は、土・日・夏休みなどの長期休業を合わせると、年間約140日ある。学校図書館は区の共有財産であり、有効活用すべきと考える。

●学校図書館を地域開放することの利点
・空いている時間を有効活用できる
・大人と子供の交流の場になり、地域との絆が深まる
・子どもと親のコニュニケーションの場になる
・子どもたちが普段の授業でも、学校の図書室を意識するようになり本を読む習慣を身につけられる
・土日に勉強しやすい環境を作ることができる

●札幌市の例
・地域の子どもは地域で育てるという視点に立ち、昭和53年の開始から、年平均3校ずつ開放校として、学校図書館の地域開放を行っている。
・現在では小・中学校90校で主に週3回13時から16時に、各学校で年に約110回行っている。

◆ひうち質問7
現在、船橋小・桜丘小で土・日に学校図書館の地域開放を行っている。さらに地域開放校を増やし、今後地域開放を推進してはいかがか?

答弁:
・船橋小学校では、39日間開放して514名が利用。桜丘小学校では平成19年度に18日間開放して311名が利用。
・今後は引き続きモデル校2校の検証を行っていくとともに、各学校独自の取り組みとも比較検証しながら、地域特性に応じた視点を踏まえ、検討していく。

◆ひうち要望1
親子のコミュニケーションの場という観点から、特に幼稚園と小学校が隣接している学校などを地域開放してほしい。

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◎車道・歩道の区別がない一方通行の出口における安全対策について

現状: 車道と歩道の区別がない一方通行の出口から、自転車がかなりのスピードを出して突然入ってくる。まさか一方通行の出口から侵入してくるとは思わない。

◆ひうち質問8
一方通行の出口には、例えばミラーを付けるなどの安全対策が必要だと思うが、いかがか?

答弁:
一方通行へ出る交差点については、歩行者や自転車が一方通行方向と逆に通行できることから、歩行者や自転車のストップマークや交差点標示等を行っている。その他、警察からの要望等により特に安全対策が求められる場合には、カーブミラーの設置を行っている。今後も更に、交差点での交通安全対策を進めていく。

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