LINEで送る

平成22年第2回定例会 一般質問

【ひうちが取り上げた内容】

◎自転車都市せたがやについて
◎花粉症対策について

◎自転車都市せたがやについて

●現状:
・電動自転車の普及・レンタサイクル事業など、自転車利用の選択肢が広がり、通勤・買い物・ツーリングなど、多目的で特に若い世代の方の利用が増えている。
・今後自転車都市せたがやの実現を目指すためには、自転車に対する全体の計画、つまり区の方向性を示す必要がある。
・区は平成22年度中に自転車の総合計画を策定するとのことだが、この新たな計画の中で、これまで議会で取り上げてきた質問に取り組んでいただくことを要望し、順次伺っていく。

●自転車の安全利用のために必要だとひうちが考える施策
自転車の安全利用のためには、マナー・ルールの周知というソフト面と、自転車が安全に走行できる空間をつくる、そして自転車を置く場所を確保する、というハードの両面が必要。そして自転車の利用促進のため、レンタサイクル事業の推進も重要。

①ルール・マナーの周知について(ソフト面)
交通安全の視点から、自転車のルール・マナーの周知徹底が必要不可欠である。「自転車の信号無視が多くて怖い」とのご意見が多く、特に最近は通勤で長時間利用される方が多いので、若い世代の方にもルール・マナーを守ることの重要性を周知すべき。
そのために、新たな計画ではスタントマンによる自己再現型の安全教室を、小中学生だけでなく大学生や社会人の方などにも広げ、さらに工夫して安全対策を行うべきである。

②駐輪場の整備について(ハード面)
駒澤大学駅・下北沢駅等、駐輪場設置が早急に必要な場所についての対策として、
・短時間無料駐輪場の拡充
・自由が丘などで設置している地下タワー式駐輪場の導入
・歩道上の駐輪場設置の導入
(道路法の改正により、歩道上に駐輪場設置が可能になったことから、例えば設置が進んでいる新宿駅周辺を参考にし、歩道上の駐輪場設置の可能性を探るべき。)

③自転車専用レーン(ブルーゾーン)等、自転車が通行しやすい環境の整備(ハード面)

◆ひうち質問1
以上のような点を踏まえ、新たな自転車の総合計画の中では、どのような点に視点を置いて施策を進めていくのか?現在どのように進めているのか、また今後のスケジュールについて、区の見解を伺う。

答弁:
・新たな総合計画のスケジュールについて
新たな総合計画については昨年度、自転車等駐車対策協議会に諮問し、現在策定作業を進めており、今後は、協議会からの答申、パブリックコメントによる区民意見を踏まえたうえで、今年度末の策定を目指している。
・新たな総合計画の視点について
自転車利用者による信号無視などの危険な運転が多く見受けられることから、交通安全の視点による幅広い世代に対するルール・マナーの周知徹底、ご提案にあったような様々な手法による駐輪場の整備について引き続き取組み、安全で快適な自転車利用の環境整備を目指していく。

◆ひうち質問2
ブルーゾーンは区内4か所あり、目で見てわかりやすいことから、比較的狭い道路が多い世田谷区においては、特に有効である。実際に私もブルーゾーンを利用しているが、自転車が通る場所が確保されているので、安心して乗ることができる。
そこでブルーゾーンの整備については、現在区内の4路線に設置されており、今後、設置箇所の拡大を図っていくとのことだが、現段階で今後どの路線を対象に整備を進めていくのか、また整備時期などが決まっていれば伺いたい。

答弁:
・ブルーゾーンについては、設置が可能な路線については、道路改修工事にあわせて出来る限り設置を進めていく方針。
・今後、一定程度の連続性のある路線を中心に、様々な整備手法により自転車走行環境整備を実施していく。ブルーゾーンの設置については、交通管理者や関係住民の方々との調整が整った路線から、計画に位置づけ、着実に整備を進めていく。

◆ひうち質問3
実際にブルーゾーンを通行していると、駐車している車があるとよけなければならず非常に危険。駐車対策も必要と考える。また、自転車が車道の左端を通る際、路肩が斜めになっているところがあり危険であるので、整備が必要と考えるが、いかがか?区の見解を伺う。

答弁:
・ブルーゾーンは自転車の走行空間を視覚的に意識でき、自転車利用者の安全性も増した。
・しかし一方で、ブルーゾーン上での駐停車や自転車利用者のマナーの問題、ブルーゾーンの認知度の向上など、解決すべき課題も残されている。
・区はさらに交通管理者との連携を深め、今後も、ブルーゾーンによる自転車走行レーンの設置を進めてまいりたい。
・ブルーゾーン以外の場所では、自転車の車道左寄りの走行をスムーズにするために、道路排水施設の幅を狭めてスリム化するなど、様々な工夫を進めていく。

◆ひうち質問4
自転車利用の啓発として、レンタサイクル事業の更なる促進が必要と考える。
現在、桜上水・経堂・桜新町の3か所で、24時間どこで借りてもどこに返してもいい、というコニュニテイーサイクルを展開しており、大変好評である。
よってこれをさらに広げ、最終的には全区で展開してはいかがか?具体的には、例えば桜新町駅からさらに大井町線の駅に広げる、また三軒茶屋から下北沢、成城学園前駅から千歳烏山駅に広げる等、拡充を行えば、便利であると思う。
新たな計画では、コニュニテイーサイクルの発展充実が必要と考えるがいかがか?

答弁:
・コミュニティサイクルは、その使い勝手の良さが浸透し、3箇所のポートの利用者は、平成21年4月に約940人/日が、平成22年4月には約1220人/日と増加している。また、平成22年1月に導入した電動アシスト付自転車の貸し出し件数も順調に伸びている。
・区としては、コミュニティサイクルの発展充実は、環境の観点からも積極的に推進すべき取組みとして考えており、新たな総合計画では、コミュニティサイクルネットワークの将来像や大井町沿線への新たなポート設置など、今後の具体的な展開についても示していく。

◆ひうち質問5
自転車を貰った時には何をすればいいのか、を広報で広く周知する。また貰った際には防犯登録を変更すればいいのだが、その際に必要な譲渡証明書の記入例を広く周知する必要があると思うがいかがか?区の見解を伺う。

取り上げた理由
先日、区民の方から「自転車を貰ってそのまま乗っていたら警察に止められて、容疑者扱いされて時間かかって大変だった。いやな思いをした。譲渡証明書を持っているか、または防犯登録を変更すればいいことを知らなかった。」というご意見をいただいた。よって譲り受けた場合、どういう対処をすればいいのか、を周知する必要があると考える。

答弁:
・自転車の防犯登録については「自転車の利用者の責務として防犯登録を受けなければならない」と規定されている。
・そこで防犯登録の手続きを行えなかった方のために、年に数回、区内各警察署において、防犯登録の手続きを行う機会が設けられており、「区のおしらせ」や「区のホームページ」で案内をしている。
・今後とも、防犯登録の必要性や、例えば、「譲り受けの場合にその旨を証明できる書類」として「譲渡人と譲受人の記載等」を要することなど、手続きの内容についても併せて、様々な機会を捉えて周知をして参る。

質問が反映されました!
この質問ですが、早速反映され、平成22年7月6日から世田谷区のHPに、区内の防犯登録協力店と譲渡証明書の様式例・記入例が掲載されております。

▲上へ戻る

◎花粉症対策について

花粉症は国内患者数が約2,000万人をこえ、また都民の3,5人に1人が悩まされており、今や国民病とも言われている。

●他自治体の花粉症対策⇒全国的に講じられている
例:

○東京都や岡山県:スギの発生源の抑制対策として、スギ林を伐採し、花粉の少ない品種のスギに植え替えており、花粉の少ない森づくりに取り組んでいる。
○福島県いわき市や岡山県:花粉の飛ばない無花粉のスギの研究も進めている。
○東京都の対策⇒大変充実している。
・相談窓口を設けている。
・都のHPで地域別・時間単位の花粉飛散の量を情報提供を行っている。
・洗濯した物は室内に干す・部屋に入るときには髪の毛・洋服等についた花粉を払う、などの花粉を避ける方法を掲載。
・花粉症にかかっていない人への予防法も掲載。
・花粉症の抜本的な治療法なども詳しく掲載。

◆ひうち質問
花粉症は春のスギ・ヒノキだけでなく、5月から8月はイネ科、9月から11月はブタクサ・ヨモギ・カナムグラと、1年中を通して花粉症に悩まされている方がいらっしゃる。
よって春だけでなく1年中を通して、例えば充実している東京都のHPのリンクを張る、また区のHPにも予防の方法等を常時掲載し、積極的に花粉症対策に取り組むべきと考えるが、いかがか?区の見解を伺う。

答弁: ・東京都では、平成17年度に花粉症対策本部を設け、リアルタイムな花粉情報の提供、花粉症の実態調査、花粉の少ないスギなどの植栽による長期的な花粉症発生源対策など、総合的に取り組んでいる。
・区でも、春先には花粉症に対する相談があるので、保険市による保健相談などにおいて、予防策や医療機関の情報を伝えている。
・また本年3月には、花粉症の予防方法や東京都の花粉情報などについて、区のホームページで周知を図った。今後も流行の時期などを捉え、区のお知らせの「健康づくりホットライン」のコーナーなどを活用し、花粉症の予防方法や花粉情報の入手方法など、区民の健康づくりと予防行政の観点から、情報提供の充実に努めて参る。

▲上へ戻る



議会中継動画

  • インターネット議会中継

定例会名