LINEで送る

平成22年第3回定例会 決算特別委員会

【ひうちが取り上げた内容】

今回も7つの領域で質問させていただきました。
【総括質疑】
◎区のレンタサイクル事業の、グットデザイン賞受賞について
◎仕事と育児、仕事と介護の両立について
【企画総務領域】
◎出張所・まちづくりセンターとあんしんすこやかセンターの一体化と地域のつながりについて
◎区のおしらせに掲載されている「区民のひろば」の拡充について
【区民生活領域】
◎農業をやってみたいという区民の意欲を、農家の労働力不足に生かす仕組みについて(農業サポーター制度の周知・充実について)
◎歩きたばこについて
【福祉保健領域】
◎地域の子育て支援の活動を助ける仕組みである「世田谷区子ども基金」の活用について
◎高齢者の集いの場について
【都市整備領域】
◎桜丘すみれば自然庭園について(その他の公園の対策も含めて)
◎区民と行政が一緒になって地域の身近な困りごとを解決する仕組みについて
【文教領域】
◎地域の高齢者の力を、地域の教育に生かす取り組みについて
◎図書館の音響資料について
【補充質疑】
◎二子玉川駅周辺への図書館ターミナルの設置について
◎住宅街における土・日・夜間の公共工事について
◎環状8号線の中央分離帯のごみについて

【総括質疑】
◎区のレンタサイクル事業の、グットデザイン賞受賞について

○世田谷区のコニュニテイーサイクルの状況
・コミュニティサイクルの3箇所のポートの利用状況が、平成21年から22年にかけて、1日あたり約900人から約1200人と、増加している。
・利用者は主に通勤や通学。それ以外にも観光目的での利用も増えてきている。
・今後、さらに利用者を増やすには、1日200円、1ヶ月でも2000円で借りられ、また24時間どこで借りてどこに返してもいい、電動アシスト自転車も貸出しているなど、便利さや快適さを、区民の方はもちろん、区外の方々にも引き続き広くPRし、知名度を上げることが必要。そうすることで、世田谷美術館や馬事公苑、等々力渓谷などの区内の名所を、より多くの方に足を運んでもらいたいと思う。

◆ひうち質問
そこで先日、コミュニティサイクルシステムが、グッドデザイン賞を受賞した、とのこと。グッドデザイン賞は、「生活の営みを豊かにする」ということを目指した賞であり、50年以上も続いている、由緒ある賞である。この機会を捉えて、更に、世田谷区のコミュニティサイクルシステムを積極的にPRし、利用者の拡大をはかるべきと思うが、区の見解を伺う。

答弁:
・区内3か所のレンタサイクルポートをつなぐコミュニティサイクルの利用状況は、8月には一日あたり約1,310人の方にご利用いただいた。
・この度、このように多くの方に利用され、地域と生活を上手につないだサービスとして定着していることなどが評価され、グッドデザイン賞の公共サービスシステム部門での受賞をした。
・今後は、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」を使用することができるので、マークを有効活用し、コミュニティサイクルの良さをアピールすることを通じて、これまで以上に利用拡大を目指してまいる。

◆ひうち要望
生活の中に溶け込んでいる、というサービスそのものが、評価されたのだと思う。今後も、多くの方が普段の生活の中で使えるよう、レンタサイクルポートを増やして、ネットワークを広げていっていただきたい。

▲上へ戻る

◎仕事と育児、仕事と介護の両立について

○取り上げた理由
・昨年の第4回定例会では、介護と仕事を両立することが難しく、働き盛りの40代50代の方が仕事を辞めざるを得ない状況がある。ここで育児休業に比べて介護休業の取得が低いことから、取得しやすい環境づくりについて、質問させていただいた。
・6月30日からの国の「改正育児介護休業法」施行に伴い、短時間勤務の制度化、男性の育児参加の拡大、短期の介護休暇の創設、というように、育児・介護休暇の制度が整備されたが、実現していくためには働き方や職場の雰囲気が変わるのか、ということも重要だと思うので、本日は区のワークライフバランスの取り組みについて、質問をしてまいる。

○育児休業についての現状
・「イクメン」という言葉もよく聞かれるように、最近は育児に積極的に関わる男性が増えている。
・育児休業を取得したいという男性は約32%。(厚生労働省の2007年度のデータ)
・一方で、女性の育児休業取得率が90.6%であるのに対し、男性は1.23%とごくわずかになっている。(厚生労働省の2008年度のデータ)

◆ひうち質問1
ここで区も6月に条例を改正し、制度を整えているが、実際に育児休業が所得しやすい環境が大切と考える。庁内のワークライフバランスの取り組み、また育児休業の意識醸成に向けて、どのように進めていくのか伺う。さらに介護休業についても、どのように取り組んでいくのか、伺う。

答弁:
・区は、ワーク・ライフ・バランス推進についての啓発活動として「ファミリーデー・キャンペーン」を11月3日まで展開中。庁内でもこのキャンペーンに連動して、「ワーク・ライフ・バランス推進月間」を設定し、庁内放送などでの呼びかけにより、定時退庁をしやすい環境づくりなどに努めている。
・併せて、10月には、育児休業や介護休業を取得しやすい「職場の環境づくり」のため、育児休業に関連する管理監督者向けの講演会やワークショップ形式での一般職員向け研修を関係所管と共催して、実施する予定。
・今後も引き続き、情報誌「らぷらす」等を活用して意識醸成に努めるとともに、次年度以降、介護休業に関連する職員向け研修を実施すること等で、職場の環境づくりに努めてまいる。

◆ひうち質問2
区は現在、ファミリーデーキャンペーンを実施し、また庁内では9月・10月をワーク・ライフ・バランス推進月間としているとのことだが、意識醸成に向け、11月以降も、例えばワーク・ライフ・バランスの日を設定するなどして、引き続き取り組みを進めていくべきと思うがいかがか。

答弁:
・「ワーク・ライフ・バランス推進月間」の設定は、仕事と生活の調和について、職員一人ひとりが、仕事、家庭、地域それぞれでのあり方など改めて考えるためのきっかけづくりとなる様に行ったもの。継続的な取り組みが大切だと考えている。
・職員一人ひとりの意識を変えていくことがポイントなので、今後も関係所管とも連携して、ご提案も含め、様々な手法を検討し、引き続き取り組みを進めてまいる。

◆ひうち質問3
次に、庁内にとどまらず、育児休業や特に介護休業については、区民の方が取りやすい職場環境づくりに努めていってほしい。
そのためには、庁内での成果を踏まえ、区内企業に向けて、取りやすい職場の環境づくりや意識醸成など、区は積極的に区内企業に働きかけていくことが必要であると考えるが、どのように働きかけを進めていくのか、伺う。

答弁:
・ワーク・ライフ・バランスの推進には、区内企業への働きかけが、重要な要素になる。現在、展開中のキャンペーンは、各商店街が中心となって運営する世田谷線沿線の各イベントの準備段階から、ワーク・ライフ・バランス推進の必要性を説明するなど、区の繰り返しの取り組み等により、実現したもの。働きかけを継続することで、区内企業への波及効果が期待できるものと認識している。
・また、区内の産業団体の役員会などで情報誌「らぷらす」を配布するなど、区の取り組みについて商店街・産業団体への情報の提供などを進めている。
・今後も、区の関係所管とも連携して、仕事と育児・介護などとの両立を図る環境形成に向けて、区内企業への働きかけの面でも、さまざまな工夫をしてまいる。

▲上へ戻る

【企画総務領域】
◎出張所・まちづくりセンターとあんしんすこやかセンターの一体化と地域のつながりについて

現状:
・区は先月9月21日には、用賀出張所、用賀保育園、用賀あんしんすこやかセンターを一体化し複合施設として開設した。その他、池尻など併せて10施設が一体化された。
・ひとり暮らしや高齢者のみの世帯が増加する中、高齢者が住んでいる地区の、身近な相談窓口であるあんしんすこやかセンターの認知度は、46.7%と約半数であり、広く周知するためには、あんしんすこやかセンターと、地区の中心の行政機関である出張所やまちづくりセンターと一体化することが効果的であると考える。
・しかし一方で、現状の出張所の施設状況はというと、かなり狭隘で、大幅な増改築がないと一体化が図れない施設が多いことも現状。
・かなり厳しい財政状況だが、しかし一方で、地区によるサービスやまちづくりに差が出てよいというものでもないと思う。公共施設を複合化することで、効率的な公共サービスを提供できると考える。

◆ひうち質問1
高齢者が住んでいる地区の、身近な相談窓口であるあんしんすこやかセンターの認知度は、46.7%と約半数であり、広く周知するためには、あんしんすこやかセンターと、地区の中心の行政機関である出張所やまちづくりセンターと一体化することが効果的である。
現在、10施設が一体化されているが、その他の施設については、今年度中に方向性を出すということである。今後の見通しはどのようになっているのか?

答弁:
・現在の10か所に以外の施設は、スペースが狭隘で現状のままでは一体化が困難な施設が多いが、今後、改築等の予定が立っていない施設についても、引き続き一体化に向けた工夫、検討を行っていく。
・一体化の有無にかかわらず、見守り等の事業実施や地区まちづくりの推進を強化していくため、あんしん見守り事業や一体化された施設の状況・成果を踏まえ、出張所・まちづくりセンターとあんしんすこやかセンターが連携した取り組みを進めていく。

◆ひうち質問2
高齢者の所在不明問題が全国的に取り上げられ、地域コミュニティの希薄化が問題視されている現在、高齢者の方が住み慣れた地域で安心した生活を送るためには、ハード面だけでなく、相談体制の充実・地域とのつながりを深める、というソフト面も重要であると考える。
そこであんしんすこやかセンターと出張所・まちづくりセンターの一体化により、行政拠点の役割は今後さらに強化されると思うが、地域でのつながりをどのように進めるお考えか?
また区では本年4月「世田谷区地域活性化に向けた指針」を策定し、この一体化もこの指針の趣旨に基づくものだと考えるが、ここで策定から半年が経過した現在、地域のつながり・絆の再生に向けた取り組みが行われてきたのか、また、今後どのように進めるお考えなのか、お聞かせいただきたい。

答弁:
・高齢者が地域で安心して生活するためには、近所付き合い、地域でのつながりなど、地域全体による安全・安心のまちづくりが不可欠。そのためには「地域の絆」を深めていくことが重要であると認識している。
・本年4月に地域活性化に向けた指針を策定し、地域における区民の参加や活動を促し、全庁をあげて地域行政制度を基軸とした現場指向の体制づくりに取り組んでいる。
・区では出張所・まちづくりセンターとあんしんすこやかセンターの一体化により、高齢者の見守りや支援活動をより効果的に進めるとともに、ネットワークの拡充や災害時要援護者の支援に関する取り組みを推進するなど、地域の絆・活性化に向けた取り組みを推進している。
・今後も区民、町会・自治会、市民活動団体、事業者などが主体的に地域と関わり、他の団体や行政と連携・協力して地域の課題解決を図るように、取り組み、地域の絆を再生し、高齢者の方が安心して住み続けられるまちにしていく。

▲上へ戻る

◎区のおしらせに掲載されている「区民のひろば」の拡充について

○「区民のひろば」とは?
・区のお知らせ「せたがや」の1日、15日号に掲載されており、区民の方が自主的に行っている地域活動、例えばカラオケサークルやダンスサークル、野球倶楽部などのサークル情報や、パソコン教室やフリーマーケット、陶芸作品展などの催し物情報を掲載しているコーナー。掲載されている活動は区の事業ではない。
この情報を区民の方が見て、直接その担当者に連絡して参加する。いわば区民の方々同士の情報交流の場である。

○取り上げた理由と現状
・世田谷区の65歳以上の高齢者人口は約16万人、そのうち介護認定を受けていない人は約85.4%に上ることから、今後高齢者の方が活き活きとすごすためには、サークル活動等の情報提供の場づくりが必要である。
そのような中、区のおしらせの「区民の広場」では区民の方々をつなぐ役割を果たしている。
・私の知り合いの方も、サークル活動に参加したいと思って、区のおしらせに載っている「区民の広場」を見て参加をし、そこでさらに友達ができて、さらに口コミで広がって、今ではいろいろなサークルに参加している。
・しかし区のお知らせの紙面の都合上、数ヶ月掲載を待っている団体もあり、掲載されるサークルも数が少ない現状がある。
・次のようなご意見をいただいた。「趣味としていろいろなサークルに参加したいけれど、掲載している数が少なく、また活動地域が自分の住んでいるところからは遠い。もっとたくさんの情報が載っていればいいのに・・・」
・現在、どのようなサークルがあるか、という情報を知るためには、区民の広場のほかに、各総合支所の地域振興課の窓口でサークル一覧を見て、持ち出しはできないのでその場で書き写すか、もしくは、老人会館内にある生涯現役情報ステーションまで足を運ばなければならない。

○「区民の広場」で紹介されるサークルや催し物の基準と、掲載希望の数
・掲載基準:区内在住者を主な構成員とする団体、もしくは区内に事務所を有する団体が主催するもので、区内で行われる催し物または活動であること。営利を目的とするもの、宗教や政治活動に関係するものは掲載不可。
・掲載希望の数:平均して月60件~70件程度の申し込みがある。催し物は開催日に合わせ、希望の発行日に掲載している。会員募集は、先着順での掲載となっており、紙面上の都合上、数か月待ちという場合もある。

◆ひうち質問
区のおしらせの「区民の広場」では、区民の方々の活動の場を紹介するなど、区民の方々をつなぐ役割を果たしている。しかし区のおしらせの区民の広場は掲載希望が多く、紙面の都合上、数ヶ月待ちになっているおり、また掲載されるサークルも数が少ない現状がある。
区内でどのようなサークルがあるか、という情報を知るためには、区民の広場のほかに、各総合支所の地域振興課の窓口でサークル一覧を見て、持ち出しはできないのでその場で書き写すか、もしくは、老人会館内にある生涯現役情報ステーションまで足を運ばなければならない。
区のおしらせの区民の広場は掲載希望が多く、数ヶ月待ちになっているとのことだが、たとえば、ホームページには、より多くの情報を掲載できるので、ホームページ等を用いて紹介できないか。区の見解を伺う。

答弁:
・区の公式ホームページでは、区の行政情報を広く正確に知らせることが目的。よって現在は、区民の方の情報や活動内容をお知らせするものとはなっていない。
・団体の紹介を区のホームページに掲載することについては、インターネット上データベースとして掲載することになり、各団体員の個人情報のセキュリテイー問題や、どこまで情報を載せることが可能か、といった課題がある。今後関係所管と調整しながら検討してまいる。

▲上へ戻る

【区民生活委員会所管】
◎農業をやってみたいという区民の意欲を、農家の労働力不足に生かす仕組みについて(農業サポーター制度の周知・充実について)

○取り上げた理由
・日本人の男性平均寿命は79,59歳であり、そのデータから試算すると、60歳で退職した男性には約8万6000時間もの膨大な時間がある。9月4日の朝日新聞によると、「男性が退職後に楽しみたい習い事」で一番人気があるのが、「菜園づくり」であった。人気の理由は野菜を収穫できるほか、畑に入るだけで癒しになり、田舎暮らしを考える準備にもなる、安全な野菜を食べたいなど。
・現にこれは、世田谷区が実施している区民農園の倍率が10倍という数値からも、農業をやってみたいという区民のニーズが相当高くなっている。
・一方で農水省の2010年の農林業センサス結果によると、農業就業人口が2005年に比べて22%減少し、また平均年齢も65.8%に上がり、農業の担い手の高齢化、担い手不足、後継者不足などによる人手不足の状況がある。
・世田谷区内農家へのアンケートでも、過去1年間、農作業を行っていて労働力不足を感じたことがある農家は77%となっている。
ここで、先程あげた退職後の方々の意欲を、単に趣味としてではなく、区内農家の人手不足の支援にうまくつなげることができないものかと思うのである。

○農業サポーター制度とは?
・平成19年度から実施しており、高齢や病気、けが、その他の理由で営農が一時的に困難となった農業者に、区民ボランテイアによる労働力を確保し、農業の支援を行うことにより、都市農地を保全することを目的としたもの。
・また農業サポーターの方に、農作業を通して土と触れ合う喜びを得てもらう、都市農業の理解を深めてもらうことも合わせて目的としている。
・登録者:平成22年9月現在で66人。登録者は、春・秋に実施している3ヵ月間の農作業体験終了者、また農業体験農園の利用者など。(一定の農作業体験のある方)
・活用の実績:平成19年度⇒ゼロ。平成20年度⇒登録者数48人、活用者数1人(活用農家数は1園)。平成21年度⇒登録者数57人、活用者数11人(活用農家数は5園)。平成22年度(9月現在)⇒登録者数66人、活用者数22人(活用農家数は7園)。

◆ひうち質問1
現在区では、こうした農家の労働力不足対策の1つとして、区民ボランテイアによる労働力を確保し提供するという、農業サポーター制度を実施している。 しかし労働力不足を感じたことがある農家が77%あるのに対し、農業サポーター制度を利用したことがある農家はわずか2%となっており、なかなか広がらない現状がある。ここで農業サポーター制度がなかなか広がらない原因を、区としてはどのように考えているのか?

答弁:
・年々活用実績は増えているが、なかなか活用が広がらない現状。
・制度が進まない理由としては、①制度の内容等が農家に十分に周知されていない、②サポーターの農作業の技術レベルに不安があり、技術指導が必要である。③農家は家族労働が中心。よってサポーターの人柄等、家族以外の人に作業を頼むことへの抵抗感がある、などの理由が挙げられる。

◆ひうち質問2
農業サポーター制度を利用したことがない理由として、制度の内容が農家に十分周知されていない、サポーターの人柄がわからない、サポーターに対して技術指導をしなければならず結局時間がかかる、等が挙げられているとのことである。
しかし農業サポーター制度は、農業をやってみたいという区民の意欲と、労働力を必要としている農家のニーズをマッチングさせるための大事なツールであり、これからますます必要であると思う。よって今後、区としてサポーターへの技術指導体制や、農家の方に対してより多くのサポーターの情報提供や、サポーターと農家の方の交流等が必要と思う。今後この制度を広めていくために、区はどのような改善をしていく予定なのか?見解を伺う。

答弁:
・世田谷農業の担い手と高齢化と後継者不足は、区内農業と農地の維持を脅かす問題であると認識している。
・区は昨年、世田谷区農業振興対策委員会に対し、「世田谷農業の担い手・サポーター組織の強化について」の諮問を行い、農業サポーター制度の改善の提言をいただいた。
・この提言による改善策は、次の通り。①関係機関の広報等を通じた周知の充実、②次大夫堀自然体験農園等を活用したサポーターの技能アップ対策、③農家とサポーターのマッチングをスムーズに進めるため、試験サポーター体験の導入、④サポーターへの対応等をまとめたマニュアル作り、⑤農家が安心してサポーターに依頼できる仕組みづくり、など。
・区としては、この提言を受け、関係機関と連携して農業サポーター制度を活用しやすいものにし、農業体験をしたい区民ニーズにこたえるとともに、農家への支援の充実を図っていく。

▲上へ戻る

◎歩きたばこについて

○取り上げた理由
・タバコを吸うこと自体は、人それぞれの考えであり、人に縛られるものではないと思うが、ルール・マナーは、人として守るべきと考える。
・以前に区役所界隈に住んでいる方から、「この辺りは大学の通学路となっており、歩きタバコをしている学生がいて、怖い。またタバコのポイ捨てもあり、危険である。小さい子を持つ家は、子どもの目線とタバコが同じくらいの高さなので、なおさら危険。」とのご意見をいただいた。
・私も、区役所に行く時、いつもこの通学路を通っておりますが、以前から確かに歩きたばこが多いと感じていた。2年くらい前から警備員が配置され、歩きたばこの禁止や右側通行の周知徹底を促しており、だいぶ良くなってきたが、警備員のいない時間もあり、さらに徹底した啓発・周知が必要と思う。

◆ひうち質問
以前に区役所界隈に住んでいる方から、「この辺りは大学の通学路となっており、歩きタバコをしている学生がいて、怖い。またタバコのポイ捨てもあり、危険である。小さい子を持つ家は、子どもの目線とタバコが同じくらいの高さなので、なおさら危険。」とのご意見をいただいた。2年くらい前から警備員が配置され、歩きたばこの禁止など啓発を行っているが、警備員のいない時間もあり、さらに徹底した啓発・周知が必要と思う。
タバコを吸うこと自体は、人それぞれの考えであり、人に縛られるものではないと思うが、ルール・マナーは、人として守るべきと考える。
現在、世田谷区では、ポイ捨て条例で区内全域での歩きタバコ禁止を啓発しており、また路上禁煙地区を6箇所指定しているが、しかし例えば駅から大学までの通学路など、路上禁煙地区以外で、このように問題の多い場所の対応も、区として、行うべきと考える。大学との連携も必要と考えるが、いかがか?区の見解を伺う。

答弁:
・歩きたばこなどの防止に対し区は、広報や各種イベント、周知用プレート、各地域でのキャンペーンを進め、昨年度から路上美化指導員を、駅前などの人通りの多い地区に配置し、迷惑喫煙者への声かけ等、啓発活動や吸い殻の清掃を行っている。
・環境美化指導員の配置は路上喫煙禁止地区が基本となっているが、状況に応じて課題の多い地区に配置し、柔軟に対応していく。
・区内大学との連携だが、これまでも学生の皆さんに、地域でのキャンペーンに参加いただくケースもあったので、今後とも情報交換を積極的に行い、一層の連携を図っていく。

▲上へ戻る

【福祉保健委員会所管】
◎地域の子育て支援の活動を助ける仕組みである「世田谷区子ども基金」の活用について

○「子ども基金」とは?
・地域社会全体で子育てを支え合う活動を支援するために平成18年に、区の他の基金から2億円を拠出して設置。
・子ども基金は、子どもの成長を支える活動や親の子育てを支える活動などの団体や個人を対象に助成するための基金。
・3年以上継続して活動している団体へは50万円、1年以上の団体へは25万円、1年未満の団体へは10万円、個人への助成も5万円などとなっている。

○子ども基金を活用している団体例
・子育て以外の時間を楽しめるよう、子連れママの部活動を支える団体
・子育て中のお母さんたちの孤独、不安、虐待を防ぐよう、情報交流や悩み相談の場を提供する団体
・親子の楽しい時間を共有できる料理教室
・親子での参加型の食育ワークショップ
・親子で体操クラブを運営する団体
・心身の発達障害を持つ子どもへの支援団体
・お父さんのための子育て情報誌、など。

◆ひうち質問1
転入が多い世田谷区の現状を見ると、孤立せず地域とつながりを作るためにも、今後子育てを支援する活動の拡充・充実がますます必要と考える。そのためには、「子ども基金」の活用が、充実のための有効な手段の1つと考える。
現在、子ども基金による助成団体は67団体、助成金は総額約2400万円。しかし全体で2億円の拠出金ということを考えると、この子ども基金の仕組みが子育て支援を活動している団体にまだまだ知られていないことも現状。
支援の仕組みとして子ども基金の活用をさらに促進していく必要があると考える。せっかくの子ども基金を眠らせておくことのないよう、寄付をされている方々の思いをくみ取り、活用されるように、活動団体へのPRを、すべきと考えるが、区の見解を伺う。

答弁:
・ご指摘のとおり、区では地域における子育て力の向上が必要と考え、この基金をさらに活用されていくように要綱の見直しをおこなった。
・具体的には、これまで5名以上の会員のいる団体を助成対象としていたが、例えば2人で始める新しい活動であっても助成対象とするなど団体の要件の緩和を行った。また、助成上限額を活動団体の規模・組織・実績に応じた助成上限額に見直した。
・その結果、本年度5月に行った募集では、43件の応募があり、昨年度の同時期の倍以上となった。助成を受けた団体の中には、次世代を担う若者たちのグループもあった。
・引き続きPRを充実し、地域における自主的な支援の活動が促進されるよう進めてまいりたい。

◆ひうち質問2
一方で、こうした基金による活動が単発的な支援で終わってしまうことは大変残念なことである。これから子どもの成長や親の子育てを支えたい、と思っている個人や団体のために、既に活動が軌道に乗っている団体や類似の活動をしている団体などからの助言やヒントをもらうような交流の場を設けることが必要だと考える。
助言やヒントをもらうことで、新たに活動したいという団体も増え、子育ての支援活動がますます活発になり、発展すると思う。
そこで今後、活動団体のネットワークを築き、情報の交換や共有をしていくことが有効と考えるが、子育て活動団体のネットワーク化に向けた区の考えと取り組みについて伺う。

答弁:
・ご指摘いただいたとおり、活動を継続し、さらに発展させていくには、活動団体同士のネットワーク作りが重要である。
・そこで今年度より、子育てや子どもの支援に関わる活動団体の交流会を行っている。お互いの情報交換や活動のPRのほか、活動を継続していくためのヒントになるような講座等も取り入れた。
・また、子ども基金の助成を受けた活動をした団体の活動発表なども行った。発表を通し、より多くの方の理解や交流がすすんでいくことや新たな活動のきっかけになっていけばと考えている。
・また、活動団体同士の交流だけでなく、地域で子育てしている方々との交流も大切。そのために、「世田谷子育てメッセ」を開催しており、今年度は1月29日に成城ホールで開催を予定している。
・これからも地域の子育ての担い手のネットワークがより充実していくよう、活動団体同士の交流や学びの機会を提供していきたいと考えている。

▲上へ戻る

◎高齢者の集いの場について

○取り上げた理由
・世田谷区の高齢者人口は世田谷区の65歳以上の高齢者人口は約16万人、そのうち介護認定を受けていない人は約85.4%に上ることから、今後元気なアクテイブシニアの方がいつまでも活き活きと過ごすために、ふらっと気軽に立ち寄ることができ、話のできるサロンというか、たまり場のような場所が必要だと思う。
・私の知り合いの方も、「家の近くに、高齢者が集う喫茶店があり、そこには以前大学教授だった方や商社・マスコミ等、第1線で活躍された方など、様々な方が集まっていて、それぞれが自分の専門分野を話し、大変楽しいし勉強になる。このような場が区の施設にももっとあればいいのに・・・」とおっしゃっていた。

◆ひうち質問
今後元気なアクテイブシニアの方がいつまでも活き活きと過ごすために、ふらっと気軽に立ち寄ることができ、話のできるサロンというか、たまり場のような場所が必要だと思う。例えば老人会館など、区の施設に集いの場が必要と考えるがいかがか?

答弁:
・これまでも、生涯現役フェアの開催、情報誌「GAYAGAYA」の発行やせたがや生涯現役ネットワークの運営支援等を通じて、中高年世代の情報交流や活動の場の拡大を図っている。
・中高年世代の方々が自由に出入りでき、知り合いづくりや生きがいづくりにつながるような場の存在は望ましいと考えている。
・現在、厚生会館の休養室は、高齢者の方がお茶を飲みながら談話をしたり、囲碁・将棋が自由にでき、年間2万4000人を超える方が利用しており、老人会館ロビーにも談話ができるスペースがある。
・また、せたがや生涯現役ネットワークに参加されているNPO等の中にも、日時を決めて定期的に「まちのたまり場」として開放されている所もあるので、今後とも情報提供・情報収集してまいる。

▲上へ戻る

【都市整備委員会所管】
◎桜丘すみれば自然庭園について(その他の公園の対策も含めて)

◆ひうち質問1
以前、すみれば自然庭園周辺に住んでいる方から、「すみれば庭園の環状8号線側の壁に亀裂が入っている、災害時に崩れないのか?大丈夫か?ここは災害時の一時集合場所にもなっているし・・・」という意見をいただいた。私も見たが、確かに、壁に亀裂が入っており、補修、改修等何らかの対応が必要と思う。

答弁:
・桜丘すみれば自然庭園の環状8号線の歩道沿いには、上部がレンガ積みになっている高さ2メートルの擁壁がある。これは区が取得する前からあるが、取得後も周辺住民の方から残してもらいたい、という要望があり、レンガ積みの擁壁を残した形で整備・開園している。
・現在調査中であり、調査内容は、擁壁の形状・強度・鉄筋の調査及び土質の調査、一の変動の有無を確認するための測量などである。
・最終的な結論はもう少し時間がかかるが、今のところ、ただちに撤去・改修が必要、といった危険はない。
・本調査の結果をもとに、来年度以降、補修または再整備の計画を策定し、実施する。

◆ひうち質問2
また、他の公園で同じような事例はあるのか?公園は災害時の一時集合場所、又は大きな公園では広域避難場所となっている場所が多く、もし同様な事例があった場合には、改修または補修など、早急な対応が必要と思うが、いかがか?今後の区の公園の維持管理体制について、伺う。

答弁:
・擁壁の改修が必要な公園の事例だが、昨年度は経堂けやき公園(経堂3丁目)の道路境の擁壁を改修し、今年度は三宿公園(三宿2丁目)の隣接地との境にある擁壁を改修する予定。
・擁壁の現状把握については、公園管理事務所で行っている施設の日常・定期の点検の際に、擁壁についても調査を行い、把握し、改修工事につなげている。

▲上へ戻る

◎区民と行政が一緒になって地域の身近な困りごとを解決する仕組みについて

○取り上げた理由
・区は平成19年にユニバーサルデザイン推進条例を策定しているが、その中で、災害時の避難生活時において、ユニバーサルデザインの視点で考える機会が少ない。
・そこで、区民の方と区の職員が一緒にまちを歩き、地域の前向きに身近な困りごとを、一緒に解決しているという「烏山ネット・わぁーく・ショップ」の団体が行った災害時の体験型イベントがあり、障害者や高齢者の方々も一緒に体験し、災害時の対策を考えていた。

※ユニバーサルデザインとは?:バリアフリーから一歩進んで、障害者をお持ちの方だけでなく、高齢者や障害者の方も含め、誰もが安全で暮らしやすい生活環境の整備をめざしていくこと。

○「烏山ネット・わぁーく・ショップ」の取り組みとは?
・「できることから実現しよう」をモットーに、例えば甲州街道への音声信号機の設置や、駒大グランド前バス停を車いすで乗降できるバス停に改善するなど、これまで様々な成果を上げてきた。
・ここ数年は、主に小学生を対象にした体験型イベントを行っている。
・昨年は、発足10周年記念として、ユニバーサルデザインの視点から災害避難についての体験イベント「だれでも避難村スタンプラリー」を、区との協働事業として実施した。

○この取り組みのメリット
・例えばこの道は段差があって危ないな、木の幹が盛り上がって危険だな、など、区民の方が普段危険だと思っていても、どこにいけばいいかわからないことが解消でき、また区も区民の生の声を直接聞くことができ、1石2鳥。
・また歩くことで何より健康になるし、街を知ることにもなり、交流の輪が広がる。

○先日芦花公園で、「烏山ネット・わぁーく・ショップ」が行った災害時の体験型イベントについて
・10月2日、3日に芦花公園で行われた。
・このイベントは小中学生の親子や高齢者の方、また視聴覚障害をお持ちの方、そして区の職員の方が一緒になって災害時の対策を考えるイベント。
・実際にアルファ米の炊き方から仮設トイレ・マンホールトイレの使い方、また新潟中越地震の被災者の実体験を聴いた。
・このイベントで高齢者の方から「マンホールトイレの際に、しゃがみこむのでつらい、」また小学生から「目の見えない人の案内役をし、ちょっとした段差でも怖いことがわかった」といった意見など、実際に車いすや白杖を必要とする高齢者や障害者の方と不便さを共有でき、大変有意義なものであった。

◆ひうち質問1
烏山ネット・わぁーく・ショップのイベントを、開催するに至った経緯、取り組みについて伺う。

答弁:
・区民と区がともにユニバーサルデザインのまちづくりを考える会として、1999年に発足した烏山ネット・わぁーく・ショップは、主にバリアフリー化を目的とした街歩きなど、身近な障害を現場で体験し、小さなバリアを解決する取り組みを重ね、本年で12年目を迎えた。
・10月2日、3日両日で約250名の参加があり、障害者の方々と災害時のいろいろな体験をし、有意義なイベントであった。

◆ひうち質問2
烏山ネットワークショップの方々が、地域の身近な問題を、区と一緒に継続的に活動してきたもので、これは行政だけでは実現できないものであると思う。 そこでこのような取り組みは、実際に障害をお持ちの方と一緒に参加して生の声を聞くことで、例えば点字ブロック・道路の段差・トイレなど、実際にバリアフリー化され出来上がった施設や道路を、造ったら造りっぱなしではなく、本当に使い勝手のよいものかを検証して次の施策に生かす、というスパイラルアップの手法の先行事例であると思う。
このスパイラルアップについての取り組みをより多くの地域に広げ、障害を持つ方や高齢者の方にとって本当に使えるものかどうか、を検証し、次の施策につなげるべきと考えるが区の見解を伺う。

答弁:
・スパイラルアップは、事業を進める上で、多様なニーズを明らかにしながら、事前検討から事後の評価、改善までの手順を繰り返し、継続的な発展を目指して取り組むこと。
・ユニバーサルデザインに掲げている34の事業について、年に1回、「ユニバーサルデザインとして実施したこと、達成できたこと」をまとめ、これらについて、ユニバーサルデザイン環境整備審議会から講評と改善点などを指摘していただいた。また区民募集も8月に行った。
・審議会や区民からのご意見を踏まえ、各事業のレベルアップを図り、ユニバーサルデザインの意識向上につなげていきたい。

◆ひうち質問3
また一方で烏山ネットワークショップの活動は、まちの些細な困りごとをどこに相談すればよいかわからない、という声を解消する場であると思う。具体的には「この道路は段差があって危険、木の幹が盛り上がっていて危ない」など気になる身近な問題を直接行政にいうことができ、できることは、対立するのではなく、区民と区の職員が協力して話し合って、すぐに解決できる、という意味で、何かを使って声を届けるというのではなく、間を介さずに区民の声が直接行政に届くいい仕組みであると思う。
よってこのような取り組みを他の地域にも広められないかと考えるがいかがか?事業例があれば併せて伺う。

答弁:
・区は、この「烏山ネット・わぁーく・ショップ」での取り組みを参考にし、区民・事業者・関係団体及び区との情報交換を行う場として、「ユニバーサルデザイン・ネットワーク」という推進体制を設け、各地域で面的な整備に取り組む、としている。
・他の地域における取組みとしては、例えば松陰神社通り商店街における環境整備の事例があげられる。
・今後もリレーイベントや出張講座、ワークショップなどを通して、ユニバーサルデザインによる街づくりを進めていく。

▲上へ戻る

【文教委員会所管】
◎地域の高齢者の力を、地域の教育に生かす取り組みについて

○取り上げた理由
・先月の総務省の発表では、高齢者の推定人口は2944万人、高齢化率は23.1%に達しており、これからも高齢者人口は増えていく。
・また世田谷区の65歳以上の高齢者人口は約16万人、そのうち介護認定を受けていない人は約85.4%に上ることから、これからこの高齢者方々の豊かな知識や経験をお借りして地域の教育に生かすことは、次の世代に伝える、という意味でも必要なことであると考える。
・私の存知あげている方にも、以前、大学で教鞭をとっていた方、企業の第1線で活躍してこられた方、スポーツの指導にあたってこられた方など、豊かな知識や経験をお持ちで、生涯現役として何らかの形で地域に貢献したいというお考えの方がたくさんいらっしゃる。非常に有難いことであり、このような力を生かさない手はないと思う。
・学校で先生の役割をそのまま担うのは、免許の関係もあり、難しいが、先生の役割を補うような立場であれば、十分可能と考える。かつて中学校で部活動が休部や背部に追い込まれるという事態に対して、区で部活動支援員制度を設けて、地域人材の力をいただくことで大きく改善した実績もある。また、今学校の先生が忙しい、という点も補える。

○部活動支援員制度の支援員の年齢構成について
支援員421人のうち、20代以下が49%、30代~50代が34%、60代~70代が17%。

○学校でのゲストティーチャ―などで高齢者を活用している事例
・むかし遊びや伝承玩具手作り指導、体験談などを聞く「ふれあい給食(給食交流)」、「戦争体験を聞く会」
・学習面の指導をする「企業OBによる学習支援」など。

◆ひうち質問
私の存知あげている方にも、以前、大学で教鞭をとっていた方、企業の第1線で活躍してこられた方、スポーツの指導にあたってこられた方など、豊かな知識や経験をお持ちで、生涯現役として何らかの形で地域に貢献したいというお考えの方がたくさんいらっしゃる。非常に有難いことであり、このような力を生かさない手はないと思う。
今、核家族が多く、祖父母と同居する世帯が少なくなっており、高齢者の方と接する機会は決して多くない。人生の先輩たちと接する機会を持つ、という意味からも、世田谷の貴重な地域人材の力を活かすような取り組みを、今後一層進めていく必要があると思うが、いかがか?区の見解を伺う。

答弁:
・ゲストテイーチャ―には、区の生涯学習セミナーを終了した方による自主的な活動など、社会教育団体によるものもあり、学校の授業以外にも区民まつり等で協力していただいている。
・今後こうした方々の力をお借りし、また学校コーデイネーターとの情報交換会で様々な事例を紹介し、今後も取り組んでいきたい。

▲上へ戻る

◎図書館の音響資料について

○区が有する音響資料
現在、区立図書館では、主にCDが主流で、カセットテープも含め、6万7000点ある。また年間延べ49万4000点ほどが貸し出されている。

○音響資料の購入の基準・購入数・予算
・基準:クラッシック・童謡などの教育的な作品やジャズの復刻版、文学作品の朗読など、一般的には購入しづらい作品の収集に重点を置き、音楽情報誌やメデイア情報の評価を参考に収集している。なお、販売されてすぐの作品やヒットチャートの上位に占める作品は、レンタル店との競合を避けるため、購入を控えている。
・購入数:平成21年度1,192点、すべてCD。
・購入経費:貸出し用の装備代金や修理用品を含め、約382万円。

◆ひうち質問
先日、区民の方から、「世田谷区は音響資料に関して、区民のリクエストを受け付けてくれない。文京区では、購入希望リクエストといった手書きのカードだけでなく、ホームページでも受け付けているし、港区でも手書きのリクエストカードで受け付けている。」とのご意見をいただいた。ここで、皆様の要望に、すべて応えるということは難しいと思うが、せめて多くの人のニーズがあるようなものに関しては、区民の方々の要望を聞いていただきたいと思うがいかがか?今後の音響資料の取り扱いについての区の見解とともに、伺う。

答弁:
・区民からのリクエストには、最新のヒット作品や評価の定まっていない作品等、様々な要望があり、基本的には最新のヒット作品のリクエストはお応えできない状況だが、それ以外のリクエストについては、選定する際の参考資料として活用している。
・音楽関連のレンタル店が出現し、またインターネットや携帯電話でも、廉価で様々な音楽を、多様な手段で楽しむ環境が整ってきている。区教育委員会としては、このような状況を見定めていく必要があると考えている。

▲上へ戻る

【補充質疑】
◎二子玉川駅周辺への図書館ターミナルの設置について

(以前平成21年第3回定例会 決算特別委員会でも質問させていただいた)

◆ひうち質問
玉川三丁目に住んでいる方から次のようなご意見をいただいた。「二子玉川駅近くに図書館が近くになく、玉川台図書館まで坂を登らなければならず不便、行くのに一苦労する。」図書館配置についてはエアポケットという考え方があり、そのはざまに当たる地域の方々は図書館不便地域となっていることも事実。
今後二子玉川は、再開発により大幅な人口増となり、また世田谷区になるので、特に図書館の再配置を検討すべきと思う。図書館が、文化都市世田谷の顔である街にないとなると、何か大切なものが欠けている印象がある。財政的にも厳しいとは思うが、何も大きな図書館をつくらなくても、駅のちょっとしたスペースを利用して、ICTを活用して図書館の検索、取り寄せ機能と返却ボックスを置けば十分に機能すると思う。二子玉川の再開発を契機に図書館ヴィジョンに示されている図書館ターミナルの設置を検討していただきたいと思うが、いかがか?

答弁:
・図書館配置についてだが、現在中央図書館と15の地域図書館、5つのまちかど図書館があり、基本的に徒歩15分圏内、距離にして半径1キロ圏内での利用が可能となっているが、図書館が必要な地区があることも承知している。
・このため、図書館ヴィジョンでは、地域の状況を踏まえ、新たな図書館や図書室の設置・再配置を検討するとともに、図書館機能を補完する仮称図書館ターミナルの設置を検討していくものとしている。
・ご提案の二子玉川駅周辺の図書館ターミナルの設置については、関係所管と十分協議していきたい。

▲上へ戻る

◎住宅街における土・日・夜間の公共工事について

○取り上げた理由
・先日、区民の方から「うちの辺りは、昔は商店街であったが今は住宅街に変わった。以前、住宅街にもかかわらず、土日や夜中に水道管の取り換え工事などをしていて、せっかくの休みの日なので、家でゆっくりと過ごしたいのに、振動と音がうるさくて休めない、しかも工事の知らせはポストに1枚の紙切れが入っているだけ。緊急性を要する工事や長期にわたる工事は、説明してほしい・・・」とのご意見をいただいた。

◆ひうち質問1
バス通り等の大きな通りは、土日や夜中の工事も仕方ないと思うが、住宅街では土日や夜中の工事は住民の方にとってはつらい。土日の夜間は基本的に工事を行わない、とのことなので、徹底していただきたい。また、ガスや水道工事等で区の工事でない場合にも、各企業者に指導していただきたいと思うがいかがか?

答弁:
・区内の道路工事には、国や都・区など道路管理者が行う工事や、東京ガスや水道局など、企業者が行う工事がある。
・工事の施工時間については、商店街や交通量の多いバス通りなどで昼間に工事を行うことが困難な路線は、一部夜間としている。しかし土日の夜間工事に関しては、緊急工事や地元の強い要望があるなど、特段の事情がない限り、行うべきでないと考えている。
・ご指摘の通り、この件に関しては、ガスや水道など、占用工事においても同様と考えるので、各企業者に指導してまいる。

◆ひうち質問2
また、もし緊急性を要し、どうしても土日や夜間に工事を行わなければならない場合には、その周りに住んでいらっしゃる方々に説明していただきたいと思うが、いかがか?

答弁:
・これまでも、緊急工事や特段の事情により、区がやむを得ず土日の夜間に工事を施工する際には、周辺にお住まいの皆様に説明してきたが、今後も休日をお過ごしの皆様に、これまで以上に丁寧な説明を心がけていく。
・また、漏水やガス漏れ等、緊急の場合や相手の要望等でどうしても土日の夜間に企業者が工事を行わなければいけない場合には、よりきめ細かく地元に説明するよう、企業者に指導を徹底してまいる。

▲上へ戻る

◎環状8号線の中央分離帯のごみについて

◆ひうち質問
先日、区民の方から、「東名高速上りで、東京出口を出ると環八に入るが、その環八の道路の分離帯には、雑誌・弁当・ペットボトル・タバコの吸い殻などが捨ててあるのが目につく。砧公園の緑がきれいなのにもったいない。またここは、地方から上京して初めて見る東京を印象付ける場所であり、世田谷区の玄関口でもある」というご意見をいただいた。
この場所は砧公園の緑がきれいな場所でもあり、世田谷区の玄関口でもある。そこで、投棄禁止の看板などの周知徹底と、ごみ回収の頻度を挙げてもらえないかと思う。この問題は世田谷区の管轄ではないとのことだが、ごみ回収などの清掃を、東京都に要望していただきたいと思うが、いかがか?

答弁:
・東名高速道路東京インターは、東京の西の玄関口と言われており、環状8号線との合流付近は、砧公園のみどりが映え、世田谷の玄関口にふさわしい場所でもある。しかしご指摘の通り、この付近の環状8号線の中央分離帯には、「ごみ捨て厳禁」の看板が設置されているにもかかわらず、空き缶やペットボトルなど、投棄されたごみが目につく。
・区としては、道路管理者である東京都に対し、中央分離帯のゴミ投棄防止対策について、要望していく。

▲上へ戻る



議会中継動画

  • インターネット議会中継

定例会名