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平成22年第4回定例会 一般質問

【ひうちが取り上げた内容】

◎高齢者・障害者のための駐輪場の拡充について
◎学力向上に向けた取り組みについて
◎大きな道路の抜け道・信号機のない交差点・またスクールゾーンの安全対策
◎確定申告等の書類提出時の利便性の向上について

◎高齢者・障害者のための駐輪場の拡充について

●区民の方のご意見
以前に、桜新町に住んでいる方から、次のようなご意見をいただいた。
「私たち高齢者のための、平置きの自転車の駐輪場スペースを作ってほしい。ママさんたちの専用スペースはあるが、高齢者専用スペースはない。ラックに入れるには自転車が重くて辛い。電動自転車はさらに重く、なおさらである。」

◆ひうち質問
今は様々な種類の自転車があり、特に電動自転車が普及している現在、高齢者や障害者の方にとっては、重い自転車をラックに入れるのにも一苦労であると思う。
ラックは限られたスペースの駐輪場では有効であるが、区内の各駐輪場のスペースに応じて、例えば渋谷区初台にある駐輪場のように、「バリアフリースペース」つまり高齢者・障害者専用の駐輪場の平置きスペースを設置していただきいと思うが、いかがか?

答弁:
・収容台数の確保の観点から、現在、駐輪場にラックを設置している。一方で近年、チャイルドシート付きや電動アシスト付き自転車等、大型の重いタイプが増加してきており、ラックに収納しにくいとの声も聞く。
・高齢者や障害者の方でラックに入れるのが困難な方もいらっしゃるので、駐輪場に一部平置きのスペースが必要と認識し、区も取り組んでいる。
・引き続き、利用状況等を踏まえ、空きスペースの活用・収容台数とのバランスを考慮し、ラックを一部外すなどの整備を行い、平置きスペースの確保や拡充をしてまいる。
・そしてわかりやすい表示や管理人によるサポートなどをきめ細かく行い、使いやすい駐輪場を運営していく。

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◎学力向上に向けた取り組みについて

●区民の方のご意見
先日、小学校2年生のお父様からこのようなご意見をいただいた。
「うちのクラスでは、習った漢字以外は使ってはいけない、とのこと。できることを制御するのではなく、もっと融通を聞かせてほしい。またプールの授業でも、水につかるだけで泳ぎは教えてくれず、結局近くのスイミングスクールに通わざるを得ない。せっかく素晴らしい設備が整っているのにもったいない。このような状況では区立中学校に進学させるには不安である。もっとボトムアップを図ってほしい。」

◆ひうち質問
・このような現場における判断は、区教育委員会の方針ではなくそれぞれの教員の裁量、とのことだが、教育の質を高めるためにも、教員どうしの情報交換を図り、よい指導法はすべての教員が共有することで教育の質を高めることが必要と考える。
・他の先進国の国々では、小さい頃から厳しく教育し、それぞれの得意分野を見つけて伸ばし、将来に生かす教育を行っている。国際的な比較による日本の子どもたちの学力低下が指摘されている昨今、日本でも、全体で教育のボトムアップを図り、子どもたちの才能の芽を伸ばすことが必要だと考える。
・現在、区立小学校から区立中学校に進学する子どもたちが約65%ということから考えても、教育の質を挙げることで、区立中学校に進学する生徒も増え、地域で子どもを育てることを目指している、世田谷9年教育の推進にもつながると思う。
・そこで現在、区立小学校の教員どうしの情報交換の場として、学年会や研究会がある、とのことだが、世田谷区は学校選択制をとっていないこともあるので、今後このような学校どうし・教員どうしの情報交換を密にしながら、お互いが切磋琢磨して、ボトムアップを図り、教育の質をあげる必要があると考えるが、いかがか?区の見解を伺う。

答弁:
・世田谷9年教育では、質の高い義務教育を実施するために、小・中学校のグループで合同研修会を実施して、小学校と中学校の教職員が協働で授業を構想して実践することや、子どもたちが基礎的・基本的な知識や技能などを確実に身につけているかどうかを確認し、小・中学校の教職員が一緒になってその結果を分析し、指導の改善・充実を進めることが重要であると考えている。
・今年度は各地域の小・中学校でグループを結成しているが、各グループでは、こうした取り組みを試行的に進めており、区教育委員会としては、各グループや学校での成果を広く発信することなどを通して、区立学校の教職員の意識改革を図り、世田谷9年教育を推進していく。

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◎大きな道路の抜け道・信号機のない交差点・またスクールゾーンの安全対策

●区民の方のご意見
「信号機のない交差点で、危険な場面を見たり実際に遭遇する、さらにその場所がスクールゾーンになっている所もあり大変危険。」「大きな道路の抜け道でスピードを出す車が多く怖い」など、今まで様々な地域でご意見をいただいた。
例:
・信号機のない交差点や道路の例:上用賀5丁目交差点、経堂の綠道沿いの横断歩道、烏山川緑道
・大きな道路の抜け道の例:梅丘の環状7号線の抜け道
・道路拡幅に伴うスピード増の例:太子堂の三太通り
・スクールゾーンの安全対策の例:桜丘・池ノ上など

◆ひうち質問1
「信号機のない交差点で、危険な場面を見たり実際に遭遇する、さらにその場所がスクールゾーンになっている所もあり大変危険。」「大きな道路の抜け道でスピードを出す車が多く怖い」など、今まで様々な地域でご意見をいただいた。 要望をいただく際、皆様がおっしゃるのが、まずどうすれば信号機がつくのか、またどこに相談すればいいのかわからない。また地元の警察に要望したが、その後の進捗状況がわからない、というものである。 このような、信号機設置の要望、また大きな抜け道やスクールゾーンのスピード規制等、地元の方からの声があった場合の窓口を、区民の方にわかりやすく周知していただき、また調査結果・警察との協議などの進捗状況もお知らせしていただきたいと思うがいかがか?

答弁:
・信号機や標識、速度規制など、交通の規則に関する事柄は、交通管理者である警察で事業を行っている。よって要望や進捗管理については、警察署が窓口になっている。
・区においては、交通安全や道路を管理する部署をはじめとして、区民の皆様の声を伺う窓口を様々設けているので、身近な場所で相談いただけたらと考える。その上で、警察と連携を取りながら、有効な対策を講じていく。

◆ひうち質問2
烏山川緑道を毎晩走っていらっしゃる方から、「綠道と綠道の切れ目の道路を横断する時、そこに横断歩道が少なく、皆道路を横断している。車にひかれそうになり危険、横断歩道を作った方が建設的ではないのか?」とのご意見をいただいた。 そこで烏山川綠道をさえぎる道路の安全対策として、道路管理者である世田谷区として調査を行い、横断歩道の設置の可能性などを、警察と協議して要望していただきたいと思うがいかがか?また太子堂の三太通り・梅丘の環状7号線の抜け道についても、スピード抑制のための安全対策を考えていただきたいと思うが、いかがか?

答弁:
・緑道のほとんどは、河川であった敷地に下水管が埋められ、その上部を整備したものであり、多くの区道と交差し、交差部には以前、橋があった。
・交差する区道の多くは、沿道に住んでいる方々が利用している地先道路であり、自動車交通量も少なく、横断歩道は設けられていない。しかし交差する区道の交通量が多い箇所については、これまで路面のカラー舗装化やカーブミラー、注意喚起の看板設置等、安全対策を実施してきた。
・また道路幅員が十分に確保されていない、自動車交通量の多い抜け道では、スピード抑制策として、交差点や路側帯のカラー舗装化をはじめ、路面へのゼブラ上の白癬表示を行うなど、安全対策を講じている。
・今後も交通管理者である警察と連携をとりながら、道路の安全対策を進めていく。

◆ひうち質問3
常日頃区長も区民の安全あんしんを守るのが区の使命、とおっしゃっている。速度規制や信号機設置は交通管理者である警察の所管であるが、区民の安全を守る世田谷区としても、道路管理者として責任があると思う。大きな事故が起こってからでは遅い。
そこで大きな道路の抜け道や信号機のない交差点、またスクールゾーンの安全対策等、区民の安全を守るために、今後どのように取り組んでいく予定か?区の見解を伺う。

答弁:
・信号機や標識、速度規制など、交通の規則に関する事柄は、交通管理者である警察で事業を行っている。よって要望や進捗管理については、警察署が窓口になっている。
・区としても、道路の安全対策として、道路を管理する中で行う対策もあるので、警察と連携をとりながら、現地に合った対応を行ってきている。今後も警察と連携をとりながら、有効な対策を講じてまいる。

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◎確定申告等の書類提出時の利便性の向上について

●区民の方のご意見
今の時期、年末調整の書類を整理されている方が多い。ここで次のような声をいただいた。
「年末調整や確定申告の社会保険控除の申告の際、国民健康保険と後期高齢者医療、介護保険の保険料の納付額を自分で調べる必要があるが、それぞれの所管がばらばらで、また1年分の領収書等で改めて調べる必要があり、混乱する。」

◆ひうち質問
例えば国民健康保険の場合には、通常7月から翌年3月にかけて納付する仕組みとなっているが、年末調整や確定申告の書類には、1月から12月に納付した金額を書かなければならず、期間がずれているため、自分で確認するにしても、混乱する。
杉並区では、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険の保険料納付額を一括し、1枚のはがきで通知しているが、しかし世田谷区においては、様々な課題がある、とのこと。年末調整の時期を迎え、今後確定申告が控えている。
区民の皆様が、自分で納付額を申告する際、速やかに確認ができるようにすべきと考えるが、区の見解を伺う。

答弁:
・年末調整や確定申告の際、社会保険控除を受けるためには、自身で納付額を確認して申告する必要がある。
・区では、保険料が所得控除の対象となることについて、年末調整や確定申告の時期に合わせて、区のお知らせなどで案内している。
・納付額については、口座振替結果通知、公的年金等の源泉徴収票、または領収書で確認いただける。また領収書の紛失等で納付額の確認が不明な方は、口頭や書面で回答している。
・一括通知に当たっては、国において後期高齢者医療制度の廃止が議論されていることや、システム改修等多額の費用がかかるなどの課題がある。
・今後とも、お問い合わせに際し、なるべくお手数をおかけしないようスムーズなご案内に努めていくとともに、一括通知については、制度改正等の機会を捉えて検討していく。

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