区民の皆様の声を元にした活動

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◎災害対策について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

●質問の主旨
9月に入り、9回大雨注意報が発令されたが、その多くが大して雨が降らず、空振りの状態。区民の方への注意喚起や区の災害体制にも影響を及ぼしかねない。出来る限り正確な情報の収集を行っていただき、区民の安全を守っていただきたいことを質問させていただいた。

○大雨注意報発令ついて
・大雨などの気象注意報は、大雨や強風などの気象現象によって災害が起こる恐れのあるときに発表される。該当地域の住民に対する注意喚起のほか、関係自治体に対しては、災害に備えた態勢を整える必要があるとのメッセージとしての意味合いもある。
・大雨注意報発表の基準については、過去の災害と雨量など気象に関する諸要素の関係を調査した上で、区市町村ごとに設定されているもので、世田谷区では1時間に30ミリの降雨というのがひとつの基準となっている。
・気象庁では、専門の予報官が交替で24時間、気象観測所のデータや気象レーダー画像等を監視し、さきほどの基準に達したときではなく、あくまで達すると予想したときに発表を行う。発表の最終的な判断は予報官が行うとのこと。

○区の配備体制について
・区では、基本的に大雨や洪水の注意報発表を契機として、水防計画に基づく水防本部を設置して対応に当たることとしている。
・休日や夜間に大雨注意報が発表された場合には、区役所、各総合支所に合計約20名の当番管理職及び職員が参集し、情報連絡等に当たる。
・なお、大雨警報が発表された場合は、区役所、各総合支所、土木管理事務所などに全体で約150名が参集し応急対策に備えることとしている。

◆ひうち質問
秋の長雨というが、先日、北沢地域で大雨に遭遇し、その際には災害防災メールをいただき、状況がよくわかり有難く思った。
さて、9月に入って、9回大雨注意報は発令された、とのことだが、先ほどの北沢地域は別として、その他の多くの場合、大して降らなかった、との声もいただく。
このように、注意喚起をするべき注意報が、空振り続きでは、本当に注意が必要な時に、注意しなくなる、つまり狼少年のようになってしまうのではないか、と考える。
一般住民の方への影響はもちろんのこと、加えて、災害発生に備えて昼夜を問わず参集される職員の士気にも影響を与えなかねない。
天気が相手ではあるが、例えば気象庁以外の民間サービス事業からも情報を得るなど、何か区として対策はないか、見解を伺う。

答弁:
・大雨注意報が発表されても、結果として被害が全く無かったり、場合によっては雨一滴も降らなかったといういわゆる空振りがあることは事実。
・気象庁は早めに注意報を出し、自治体が態勢を整えやすくしているとの見解だが、空振りが多く続く場合、区民、自治体の気象庁に対する信用・信頼が損なわれるおそれがあるほか、慣れによる油断を生じさせるといったことも懸念される。また、当区を含め多くの自治体で注意報発表の都度態勢を組みますので、人件費などのコストが嵩むことも無視できない。
・対策は無いか、とのご質問だが、一義的には気象庁自らによる予報の精度を高めることが求められる。同庁では、「気象情報は利用されなければ意味がない」という認識に基づき、我々自治体の意見を聴く機会を継続して設けており、常に研究し改善策を模索しているとのことである。区も気象庁予報部の予報官と何度か情報交換を行っており、今後も改善のため協力してまいりたい。
・また、民間の気象サービス事業者の情報をさらに活用するなどして、より効率的で効果的な水防態勢の確保に努めてまいる。



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