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◎電子図書館について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

●電子図書館とは?
紙の本ではなく、電子書籍をインターネット上で貸出する図書館。
日本では、青空文庫が有名。
また、国会図書館も電子図書業務を行っている。

青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/

国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/elib-project.html

●電子図書館のメリット
・パソコンやiPadなどで閲覧できるので、ネットにつながる環境であれば、図書館に行かなくても24時間、365日借りることができる。
・従来の図書館は書籍の保管場所に限界があるが、電子図書館は蔵書スペースを気にしなくていいので、遥かにたくさんの書籍を保管できる。
・蔵書の劣化の心配もないので、古い地図や貴重な歴史資料などの保存・維持にもでき、今まで提供が難しかった貴重な資料も提供できるようになる。
・紛失や延滞防止になる。
・人員増加なくサービス拡大が可能。
・図書館に足を運ばなくていいので、高齢者や障害者への配慮もできる。

●電子図書館のデメリット
・例えばスマホやKindleなど、見ることのできる端末が多様化しており、進化が早いので、そのたびに見られるように対応しなければならない。
・本によっては、電子書籍の方が紙より高い場合がある。
・出版社の理解も必要で、全ての本が必ずしも電子化できるわけではない。

●他の自治体の取り組み
・札幌市では2012年に電子図書館の実証実験を行っている。
・佐賀県武雄市では、子育て中の方や高齢者、障害者の方など、図書館が遠くていけない方のために、慶應義塾大学とデジタル技術協定を結んで、iPadを活用した電子図書館サービスを行っている。
・千代田区はWEB図書館を2007年から開始している。

●千代田WEB図書館の取り組み
・区内在住・在勤・在学の方であれば、借りることができ、WEBでは紙媒体とは違う、電子図書ならではの特長を生かした約6,000のコンテンツを揃えている。
・例えば3Dを使った魚や動物の図鑑やTOEICの問題集、映画で英会話、法令集などの実用書をそろえており、図鑑では魚を様々な角度で見ることができた り、英会話は音声でリスニングができたり、また問題集では、書き込みやペインテイング、消去が繰り返しできるので、何度でも学習できるなど、音声や動画、 書き込み、ペインテイングといった電子書籍ならではの特徴を生かしたコンテンツを揃えていた。
・また貴重な区の歴史資料や区の情報、また教育分野での活用も行っており、区民の方にも好評で、今後は子供向けの英会話教材をもっと取り入れて欲しい、ま た3Dや音声が出るものなど、WEB図書館ならではの資料を子どもに見せたいので、コンテンツを増やして欲しい、といった要望がある、とのこと。

◆ひうち質問
電子図書館は、メリット・デメリットがあるが、アメリカや韓国では公共図書館の約6割は電子図書館であるし、日本でも著作権法の改正により、国会図書館が 所蔵するデジタル図書・雑誌を公共図書館などに送信できるようになることからも、やはり利便性を考えると、今後は電子図書館での貸し出し、という流れに なってくると考える。
先日、千代田区のWEB図書館を視察してきた。千代田区のWEB図書館は、紙媒体とは違う、電子図書ならではの特長を生かした約6,000のコンテンツを揃えている。
このように、何も紙媒体の貸出をやめるのではなく、電子書籍の特徴を生かし、紙媒体と電子書籍の役割分担をしながら今後、世田谷区でも電子図書館サービスを提供していただきたいと考えるが、見解を伺う。

答弁:
教育委員会では、議員の質問にあったICタグの導入やまちかど図書室への図書館情報システム導入の課題と合わせて、他自治体での取り組み状況、課題を整理 し、今年度策定する新たな教育ビジョン、図書館ビジョンの行動計画の中で、電子図書の貸出しについても検討をしてまいる。



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