区民の皆様の声を元にした活動

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◎GAP認証について~食品安全の観点から~

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

課題

・近年、食品安全に対する意識が高まっている。

・それとともに、我が国の農産品の国際競争力の強化が重要なテーマとなっている。しかし、EU諸国に輸出する場合、Global GAP(Good Agricultural Practice=農業生産工程管理)などの認定をとる必要がある。

・また、2020年のオリンピック・パラリンピックの選手村で食材を提供するにしてもこれらの認証が必要となる。

 課題解決に向けた質問・提案

29日の報道では、農水省は日本農林規格法(JAS)を改正して、認証する対象範囲を製法や生産管理方法に広げ、国際規格(ISO)を取得しやすくすることが判明した。

・私としても、世田谷産野菜「せたがや育ち」の普及を図る立場から、世田谷区内の農家のみなさんにも、Global GAPJGAPなどの認証を是非とも取得して頂きたい。

・しかしGlobal GAPの取得には250300万円程度の費用が必要であり、毎年の更新審査にも50100万円程度かかる。また、日本版の規格であるJGAP(日本版GAP)の取得についても、数十万円の費用がかかる。

・よって、世田谷区の農産品の競争力を強化するためには、認定費用の補助が非常に重要であると考える。

・実は福島県では、国と共同して、Global GAPまたはJGAP取得について、コンサルティング費用も含めて全額支援することになった。

・世田谷区でも、区内の農家のGlobal GAPまたはJGAP取得について支援を行うべきだと考える。見解を伺う。

 成果

・GAP認証の取得状況だが、現在のところ国内認証であるJGAP、国際認証であるグローバルGAPとも世田谷区内農家では実績がない。

・認証取得が進まない理由としては、取得費用が高額であることのほか、輸出向けの認証であるため取得してもメリットが少ないことがあげれらる。

・国においては、東京2020大会における対応も想定し、28年度補正予算にGAP認証取得促進の緊急の補助事業を創設し予算計上している。また、東京都は今年度から実験的に先駆的な個別農家へ取得費用の助成を実施しており、次年度はこのノウハウを活かし、認証を取得する農家数のさらなる拡大に取り組むとのこと。

・区としては、こうした情報を収集し、認証取得に意欲的な農家がございましたら、適切にご案内するなど必要な支援に務めてまいる。



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