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◎ジュニア防災検定について(実効的な防災教育の一環として)

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第2回定例会で、実効的な防災教育について、さいたま市や北区、あきる野市の例、具体的には、大学の研究者と連携し、休憩時間や給食、清掃、登下校時など、様々な状況の中で、子どもたちにどのように行動したら安全か、を考えさせ、実際に緊急地震速報を活用し、予告なしの抜き打ち訓練や学校生活の中での10分程度のショート訓練を行っている、という例を取り上げ、従来の一斉指導型の避難訓練ではなく、実効的な防災教育の必要性について、質問した。今回は、その一環として、ジュニア防災検定について、取り上げる。

ひうち質問
ジュニア防災検定は、岩手県釜石市の子どもたち約3000人が、想定にとらわれない思考法で東日本大震災の巨大津波を無事に逃げ切り、地元の防災教育が注目されたことがきっかけとなり、第1回目は今年の12月8日に実施される。
例えば、初級の問題では、「本・タオル・ビン、プラスチック・・・。どんな順番で入れたら棚は倒れにくいか?」と質問し、答えの理由も説明させる。この狙いは、自宅に家具に目を向けてもらうことにある。
また、ただの筆記試験だけでなく、試験日の前後に、家族や友達と防災について、話し合ったり、地域の防災マップを作ったりする「宿題」を課すもの特徴であり、このレポートや防災マップを提出して合格となる。
これにより、実効性の高い防災知識が身につく、また子どもたちが家庭で防災のことを話題にすることにより、親たちの防災意識も向上にもつながると思う。

他区の状況だが、目黒区は26年度から取り入れる方向、また港区も、今年は笄小学校4年生だけを実施をして、26年度からは本格的に実施をする方向、とのことである。
これから始まる検定だが、世田谷区でも今後、他区の状況を見ながら取り入れる、またはこのような検定を学校で周知等をすることで、今後の実効的な防災教育の一助となると思うが、見解を伺う。

答弁:
・「ジュニア防災検定」とは、一般財団法人防災検定協会が、子どもたちが日常から防災と減災に深い関心をもち、自分で考え判断し行動できる「防災力」を身に付けることを目的として、本年12月から開始する取り組みである。
子ども達に、そのような「防災力」をはぐくむことは教育委員会としても大切であると考えている。

・世田谷区ではこれまでも東京都教育委員会が小学校5,6年生と中学校1,2年生の全児童・生徒に配布した防災教育補助資料「3.11を忘れない」や、すべての児童・生徒に配布されている「地震と安全」などの資料をもとに、日ごろから災害に備えた準備ができる知識・理解を深めたり、災害時に生命を守るための行動ができる自助のための防災について学んだりしている。

・また、地域の方々と連携して避難所運営訓練を実施するなど共助・公助としての防災についても様々な体験を通して学んでいるところである。

・教育委員会では、今後も地域・家庭・学校と協力をしながら、子どもたちが日常から防災と減災に深い関心をもち、自分で考え判断し行動できる「防災力」を身につける「防災教育」の一層の充実を図っていくとともに、委員ご提案の「ジュニア防災検定」について、今後、他地区の実施状況を見ながら検討してまいる。



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