区民の皆様の声を元にした活動

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◎区立中学校のカリキュラムについて

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

私は、教員免許を小中高の三種類保有しており、三度の教育実習にも赴いた。そのときの経験が現在の私の原点となっている。

 

課題
・中学校では、今年の中学3年生から、ゆとり教育からの完全決別を意味する新カリキュラムが全面適用となっており、さらに、高等学校では、来年度から新カリキュラムが全面適用となる。

 

課題解決に向けた質問・提案1

・来年度の高校の新カリキュラムにおいては、言語文化が始まる。世田谷区独自の科目である「日本語」は言語文化と深い関係があると考えている。

・特に今回の改定では、論述力の充実が求められているが、この点について、教科「日本語」の中でどのような工夫が行われているか、伺う。

 

成果

・教科「日本語」では、令和2年度に教科書の改訂や教材の新設を行い、児童生徒の様々な課題を多面的、論理的に思考判断し、それを適切に表現するためのコミュニケーション能力の育成などに取り組んでいる。

・例えば論理の力を考えるという単元では、論理的な表現とはどういったものかという説明文を読んだ上で、自ら論理的な文章を書いてみるという学習を行っている。

・また、中学校2年生を対象に年間28回実施している朝学習では、新聞の社説の要約などの学習を通して、情報を読み取り、的確に表現する力などの言葉の力を高めている。
・今後もこのような取組を推進し、教科「日本語」の授業や教材を通し、児童生徒一人一人の論述する力を育成していく。

 

 

課題解決に向けた質問・提案2

・これまで高校の古典では、平安時代から鎌倉・室町時代のものが題材とされていることが多かったが、言語文化では、奈良時代やそれ以前、及び江戸時代の文献も取り上げられることとなった。

・世田谷区で実施をしている「日本語」の時間に言語文化の要素を加えることで、我が国の文化を理解する上で大変有益であると考えるが、区の見解を伺う。

 

成果

・来年度より新学習指導要領が実施される高等学校の国語科において、奈良時代から近現代に受け継がれてきた我が国の言語文化に主眼を置いた、全ての生徒に履修させる共通必修科目である言語文化が新設される。

・言語文化の理解に向けて行われる言語活動には、俳句や短歌を作成して表現することや、伝統行事や風物詩などの題材を選んで随筆などを書いたりする活動が例示されており、現在、教科「日本語」で学習している内容や教材、日本文化などと深く関係していると捉えている。
・引き続き、教科「日本語」の指導を通して、子どもたちに我が国の言語文化に親しむ態度を育むとともに、進学後の学習へと円滑に接続できるよう努めていく。

 

課題解決に向けた質問・提案3

・1947年にGHQ主導で日本数学会と日本物理学会が分離された結果、我が国においては、数学者と物理学者の距離が大きくなった。

・このことの弊害は、特に西日本で深刻であると言われている。特に東大や京大の理系学部に合格するためには、微分積分や微分方程式の知識を総動員した物理の解法を身につけることが非常に重要と言われている。
・そこで、来年から理数探究が始まることになるが、現在、各学校が内容を模索中であると聞いている。

・ただ、数学と物理の接近は産業界からの要請でもあり、中学段階から進めておくことは、未来の我が国の発展を支える人材を育てる上で非常に有益であると考える。「日本語」と同様、区として新たな取組を行うべきだと考えるが、区の見解を伺う。

 

成果

・高等学校の理数探究では、数学や理科に関する課題に対して、数学的な見方、考え方や理科の見方、考え方を働かせながら、自ら課題を探求するために必要な資質、能力を育成することが目標になっている。
・世田谷区においては、世田谷探求的な学びの実現を掲げ、各教科や総合的な学習、教科、横断的な学習の中で児童生徒が自ら問いを見いだし、自分なりの方法で課題を解決し、新たな課題を見つけていく能力を育むように取り組んでいる。
・中学校の理数系の授業においても、自ら課題を解決するための総合的な学習の時間なども活用しながら、探究的に学習していくように取り組んでいく。



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