区民の皆様の声を元にした活動

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◎視覚障害者の読書環境の整備について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

課題

全国の私立・公立の図書館において、点字資料は、蔵書数全体の0.2%に過ぎない。

これは、点字資料の作成が大変な手間と時間がかかることが背景にあると言われている。

 

課題解決に向けた質問・提案

・ICT推進の観点から他の自治体でも導入されている視覚支援デバイスを提案する。

 

豊島区の例

新たな施策としてAIを搭載した視覚支援デバイス、オーカムマイリーダーを昨年の9月から実証実験として導入している。

これは、小型カメラが付いている機器で、めがねにつけると、指で示すだけでカメラが文字を認識して自動で音声で読み上げてくれるもの。

これを活用すれば、まだ点訳されていない新刊図書や雑誌のほかメールなども読むことができる。さらにこのデバイスの利点は、支援者等の手を借りることなく、自分の好きな時間に好きな場所で、好きな図書や手紙を読むことができ、他人に見られない、という点。

①オーカムマイリーダーを活用すれば、実際に使用した方にお聞きすると、読み取り精度は高く、読み取る時間もとても早く快適とのこと。今は、糖尿病や緑内障など、様々な要因で視力が衰えたり視野が狭まってきている高齢者の方が増えてきているので、是非、各図書館へ館内貸出用の備品として備えていただきたい。見解を伺う。

②また、オーカムマイリーダーを視覚障害者への日常生活用具の給付品目に加えることを提案する。

 

成果 

・区立図書館では、視覚障害者の方へのサービスとして、対面朗読、音声版資料の提供等を行っている。

・11月から電子書籍サービスを開始し、読み上げ機能のある資料を利用できるようになった。

・現在、音声版資料の充実を図るため、約60万タイトルの資料が利用できる視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」図書館の会員に加入する準備を進めている。

・視覚支援デバイスにつきましては、視覚障害者の方はもちろん、視力低下で読書が困難になっている方の読書支援にもつながり、障害の有無にかかわらず、利用者の読書環境の向上に寄与するものと考える。しかし。導入費用が高額であることや、読み取り精度の点で課題があるなどのものと認識している。今後、先行導入している他自治体の情報収集を行いながら、調査研究をしていく。

 

視覚支援デバイスのオーカムマイリーダーについて、操作が簡易で利用しやすい一方、機器の本体価格が約25万円と、日常生活用具給付事業を利用しても本人負担が5万円程度必要となるなど課題もある。

・品目への追加は、今後、区民ニーズの把握に努めるとともに、財源確保の課題を整理しつつ、他区の状況等も参考に、関係所管と検討していく。

 



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