区民の皆様の声を元にした活動

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◎ 介護予防について

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頂いたご相談

ご相談を元に行ったこと

課題
最近、介護保険料の上昇が著しい。
介護保険制度の改正では、介護給付費の伸びや、介護保険料の上昇を出来るだけ抑えて、介護保険制度を持続可能なものにしていく必要があるとされている。そのためには、なんと言っても元気な高齢者が増えること。
元気な高齢者の方が増えることは、何より本人が楽しく人生を生きることができる。また、医療費削減にもよい、一石二鳥。

課題解決に向けた質問・提案1
元気な高齢者の方が増えるためには、介護予防の施策が重要。
最近、スポーツクラブやカラオケ、旅行など、友達どうしで、楽しそうに出かけている高齢の方をよく目にする。
特にスポーツクラブでは、高齢の方が水泳をしたりエアロビクスをしたり、サウナに入ったりと羽を伸ばしており、本当に元気です。逆に毎日夜遅くまで働く我々世代より元気なのではないか、と思ってしまうほどです。皆さん、友達を作りながら、元気で活き活きとしており、人生を豊かに生きることを、教わる。
高齢期は、元気なつもりでいても、からだを動かさないでいると、ちょっとしたきっかけですぐに体力意欲が低下するので、毎日の生活の中で運動を取り入れる、出かける習慣をつける、人と会って話をする、など、自ら能動的に頭と体の両方を動かすことが大切。
このような介護予防の大切さをより広く周知して、元気な方には、できるだけ自分らしく長く元気で居ていただきたい。意識の醸成について、見解を伺う。

成果
・元気な高齢者がなるべく要介護状態にならないように、元気なうちから介護予防活動に取り組むことが重要。

・そこで、介護予防の必要性、重要性を多くの方に知ってもらうため、65歳以上の方を対象として、軽い体操を中心とした講座や、食べるために重要な口腔機能を鍛える教室、認知症予防プログラム等、介護予防に必要な運動・栄養・口腔機能・認知症予防等について学べる、様々な事業を実施している。

・また、区内の高齢者主体の自主活動団体に対する活動補助金の交付や、自主グループ、高齢者クラブ、自治会・町会等を対象とした出張講座も行っている。

・今後も、あんしんすこやかセンターの協力も得ながら、介護予防の大切さを広く周知していく。また、誰もが参加しやすく継続できる効果的なプログラムの実施を行い、介護予防の推進に取り組む。

課題解決に向けた質問・提案2
介護予防には、行政が主体で行うものと、区民同士で支えながら行うもの、がある。それぞれについて、伺う。

行政が主体で行う介護予防
平成26年の高齢者ニーズ調査では、健康体操クラブやおしゃべり会、カラオケサークルなどの地域活動に参加している人ほど健康である、と言う結果が出ている。地域活動をすることにより、自分自身が楽しむことに加え、人とおしゃべりできる。
人は、1日、男性で約7000語、女性はその3倍の約2万語を話すそうで、話をしないとストレスがたまり、脳も低下していく、ということが言われている。
また、地域活動に参加している人のほうが、参加していない方よりもからだを動かす習慣がある、という結果も出ており、この点からも、地域活動は、介護予防の観点から有効。

行政主体で行うものは、現在、65歳以上の方を対象にして、運動・食生活の見直し・口腔機能・認知症予防などについて、学べる様々な事業を行っているが、そのほかにも、区民の方が自主的に行っている活動・団体に補助金を出している。今後、この地域活動への支援をさらに行って活性化させることが必要、見解を伺う。

成果
・介護予防に取り組むためのツールとして、保健センターの運動指導員の協力を得て、新たに、筋力の維持・向上に効果のある「世田谷いきいき体操」を開発した。
・「世田谷いきいき体操」は、おもりの増減により負荷を調整することで、元気な高齢者だけでなく、体力が低下した方も同じ動きで行うことができる体操。
この「世田谷いきいき体操」を紹介する介護予防講演会や、体操を活用した通いの場づくりに関する説明会の開催等、普及啓発に努めている。
・さらに、通いの場として、週1回「世田谷いきいき体操」を行うグループに対し、活動開始の3ヶ月間、運動指導員の派遣やおもりの貸し出し、体力測定など、グループ活動の支援を行っている。

課題解決に向けた質問・提案3
区民同士で支えながら行う介護予防
区民同士で支えあうことも、介護予防には有効。例えば、元気な高齢者の方がデイサービスで介護が必要な人に対して、サービスを行う、また訪問して家事援助を行う・話し相手になる、などして、区民同士の助け合いも、健康維持や介護予防に繋がっていくと思う。見解を伺う。

成果
・今年の4月から、地域の実情に応じて区市町村が実施する介護予防・日常生活支援総合事業を開始している。
この事業では、区民同士の支えあいを基本とした多様な主体によるサービスを充実することが重要。

・具体的に、元気な高齢者の方に、支援が必要な方の支え手になっていただくことも想定している。
今回開始した通所型の地域デイサービス事業では、区民の方が主体となり、介護予防のための高齢者の通いの場を週1回、運営していただいている。
また、訪問型の支えあいサービス事業では、簡単な家事援助を担っていただいている。
こうした活動の中から役割や生きがいを見出していただき、支え手となる方にとっても健康維持や介護予防につながっていくものと考えている。

・今後も、あんしんすこやかセンターや社会福祉協議会とも連携しながら進めていく。



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